ショパンの名曲。人気のクラシック音楽
ピアノの名曲、美しい調べをお探しではありませんか。
ポーランドの前期ロマン派を代表とするピアニストであり作曲家のフレデリック・ショパンが残した名曲、おすすめ曲をご紹介します。
ショパンの作品はノクターンだけで21曲もありますが、他にもマズルカやワルツ、ポロネーズなど多くのスタイルによるピアノ曲を残しているのがピアノの詩人と言われる由縁でもあります。
そんなショパンによる美しい旋律の調べにしばし心を奪われてみてください。
ショパンの名曲。人気のクラシック音楽(121〜130)
24のプレリュード 第4番Frederic Chopin

ショパンの葬儀の際、オルガンで演奏されたと言われている作品です。
半音階的な和声進行が特徴的であり、微妙に色合いが変化する左手の伴奏に乗って、右手が憂うつなメロディーを奏でます。
左手の連打による伴奏の上に、右手が単音の旋律を奏でるという音楽は「雨」を連想させます。
後半は悲痛な叫びのように盛り上がった後、静かに曲を結びます。
終始悲しい雰囲気が漂う曲ですが、単に悲しいだけでなく微妙な表情の変化が感じられる魅力的な作品です。
24の前奏曲 Op.28 第12番Frederic Chopin

24曲がおさめられた小品集『24の前奏曲 Op.28』は、ピアノの詩人ショパンが1839年にスペインのマジョルカ島で完成させた曲集といわれています。
第12曲目は、非常に暗く激しい旋律が印象的な作品。
1分ちょっとの短い曲ですが、半音階で上昇していく旋律が緊張感を醸し出しており、グッと音楽に引き寄せられるような感覚に陥ります。
24曲を通して聴くと、この緊張感が小品集のよいアクセントとなっているのがより伝わってくるでしょう。
24の前奏曲 Op.28 第15番「雨だれ」Frederic Chopin

優雅な旋律が心に染み入るフレデリック・ショパンのピアノ曲。
1839年に出版された本作は、雨音をイメージした連打音が印象的です。
ショパンは幼少期から音楽の才能を発揮し、7歳で初めての作曲を行いました。
繊細な感性と独特の詩的表現で知られる彼の作品は、高度な技術と深い感情表現が特徴。
本作では、降り続く雨のような音が、聴く人の心をじんわりと潤します。
静かな雨音に包まれるような穏やかな気分を味わいたい方におすすめの一曲。
心落ち着くひとときを過ごしたい時に、ぜひ耳を傾けてみてください。
24の前奏曲 Op.28 第16番Frederic Chopin

J.S.バッハの『平均律クラヴィーア曲集』の影響を受けて作曲されたとされるショパンの『24の前奏曲 Op.28』。
第16曲目のこの作品は、24曲の中でもっとも有名であろう第15番『雨だれの前奏曲』の次に収録されています。
第15番の穏やかな曲調から一変、第16番はたたきつけるような和音から始まる激しい憤りのようなものを感じさせる作品。
演奏時間は1分程度ですが、24曲の中でも難易度が高い1曲とされています。
ショパンの名曲。人気のクラシック音楽(131〜140)
24の前奏曲 Op.28-24Frederic Chopin

ショパンの名作『24の前奏曲』。
独立した作品として捉えられたプレリュードで、完成された世界観を持っているのが魅力です。
その中から今回は、こちらの『24の前奏曲 Op.28-24』を紹介したいと思います。
第16番の変ロ短調には劣りますが、その次に難しい作品と言えるでしょう。
情緒豊かで重く激しい旋律は、演奏家の技量を問いますが、その分、演奏効果も高いので、ぜひさまざまな演奏家を聴き比べてみてください。
24の前奏曲 作品28 第15番 変ニ長調 「雨だれの前奏曲」Frederic Chopin

「ピアノの詩人」とも称される天才、ショパンの作品はクラシックにあまり詳しくない方であっても一度くらいは耳にしているはずですし、美しいメロディを持つ楽曲が多いですからクラシック初心者にも聴きやすいと言えそうですよね。
そんな数多くあるショパンの名曲の中でも、今回紹介しているのは『24の前奏曲 作品28 第15番 変ニ長調』通称『雨だれの前奏曲』と呼ばれる作品です。
「24の前奏曲 作品28」自体は短めの楽曲で構成された作品で、その中で最も長い作品がこちらの『雨だれ』なのですね。
なんだか『雨だれ』という邦題が実にロマンチックでいてどこか寂しげな作品を予感させますが、これはショパンがマヨルカ島で降る雨音をイメージして作られたというエピソードがあり、左手で厳かに連打されるA♭の音がまるで雨音を表現しているかのように聴こえることから付けられたタイトルで、作曲者本人が付けたタイトルではありません。
中盤のどこか重苦しい雰囲気から、ラストにまた静寂の雨音へと戻る展開は何とも叙情的かつ豊かな詩情を感じさせるもので、聴いているうちに自然と涙がこぼれてしまうほどの感動を与えてくれますよ。
24の前奏曲 第4番 Op.28-4Frederic Chopin

気分が落ち込んでいるときほど、絶望を連想させるような曲を聴きたいという方は多いと思います。
偉大な作曲家、フレデリック・ショパンの名作であるこちらの『24の前奏曲 第4番 Op.28-4』は、その中でも特にオススメの作品です。
単純化されたメロディーということもあり、技術的な評価は高くはありませんが、演奏効果はすさまじく、冒頭で説明したように絶望を連想させる悲劇的かつ鬱々とした暗いメロディーが展開されていきます。