ショパンの名曲。人気のクラシック音楽
ピアノの名曲、美しい調べをお探しではありませんか。
ポーランドの前期ロマン派を代表とするピアニストであり作曲家のフレデリック・ショパンが残した名曲、おすすめ曲をご紹介します。
ショパンの作品はノクターンだけで21曲もありますが、他にもマズルカやワルツ、ポロネーズなど多くのスタイルによるピアノ曲を残しているのがピアノの詩人と言われる由縁でもあります。
そんなショパンによる美しい旋律の調べにしばし心を奪われてみてください。
ショパンの名曲。人気のクラシック音楽(191〜200)
演奏会用アレグロ イ長調 Op.46Frederic Chopin

難曲として知られるショパンのピアノ独奏曲『演奏会用アレグロ』。
今回はその中から、こちらの『演奏会用アレグロ イ長調 Op.46』をオススメしたいと思います。
本作の難しさはなんといっても、速いオクターブ。
手の大きさはもちろんのこと、すばやく正確なポジショニングも求められる高難易度の作品です。
ただただ難しいだけではなく、ショパンならではの洗練された演奏効果もすばらしいので、ぜひチェックしてみてください。
練習曲 Op.25-2Frederic Chopin

同時代を生きた作曲家ロベルト・シューマンから「独創的で一度聴いたら忘れられない」と評価を受けた、流れる右手のパッセージが美しいエチュードです。
非常に難易度の高い曲が集まる作品25のなかでは比較的難易度が低いとされています。
しかし、終始繊細でなめらかなタッチを求められるため、弾きこなすには安定したテクニックが必要!
左手の三連符は円を描くイメージ、右手のメロディーはピアニッシモでころころと転がすイメージで演奏してみましょう。
練習曲 作品25-1「エオリアンハープ]Frederic Chopin
![練習曲 作品25-1「エオリアンハープ]Frederic Chopin](https://i.ytimg.com/vi/rrNE9aHJlzw/sddefault.jpg)
ショパンがこの作品をシューマンの家で弾いた時に、シューマンが「エオリアン・ハープを思い浮かべた」と語ったことから、この愛称で親しまれるようになりました。
エオリアンハープとは、箱状の木に複数の弦が張られている弦楽器のこと。
自然の風で音が奏でられ、風の強さや方向、勢いによって、振動する弦が異なり、さまざまな音色が奏でられます。
両手が奏でる分散和音のニュアンスの微妙な変化が、まさにこのエオリアンハープを想起させますよね。
練習曲 変イ長調 Op.25-1「エオリアンハープ」Frederic Chopin

ポーランド生まれのピアニスト兼作曲家、フレデリック・ショパンによる、風に揺れるエオリアンハープの音色を連想させるアルペジオが印象的な練習曲です。
1835年に作曲された本作は、優雅で流れるような旋律が特徴的で、ピアノ独特の美しさが存分に引き出されています。
決して易しい曲ではありませんが、ショパンの他の練習曲と比べると随分弾きやすい作品といえるでしょう。
繊細な表現力が求められる一方で、ショパンならではの詩的な世界観を楽しめる1曲です。
ショパンの名曲。人気のクラシック音楽(201〜210)
練習曲作品10の12ハ短調「革命」Frederic Chopin

「革命のエチュード」という名で知られているショパンの練習曲の1曲。
この作品は友人のフランツ・リストに献呈され、リストによって「革命」と名づけられました。
この作品が作曲された1831年ごろ、ポーランドやリトアニアではロシア帝国の支配に対する武装反乱である「11月蜂起」が起こりました。
この反乱には多くのポーランド人たちが参加しましたが、体の弱かったショパンはこの反乱行動に参加できず、その怒りの感情を音楽によって表現したのがこの曲だと言われています。
ショパンが心に秘めていた激しい感情が伝わってくるような1曲です。
練習曲作品25の11「木枯らし」Frederic Chopin

「木枯らしのエチュード」の名称で親しまれており、ショパンのエチュードの中で最も人気が高く最高の芸術性を持つ名曲です。
「エチュード」とは日本語で「練習曲」という意味があり、この曲は全27曲あるショパンエチュードの中でもとくに高度な技術が求められています。
技術・音楽性ともにショパンのエチュードの一つの頂点とも言える作品です。
高速で動く右手の分散和音が印象的で、メロディーは左手によって奏でられています。
「木枯し」という名前の通り、落ち葉を舞い上がらせる強く冷たい風と、哀愁漂う雰囲気が想起できる一曲です。
練習曲第3番作品10の3「別れの曲」Frederic Chopin

冒頭の旋律はとくに有名で、誰もが一度は聴いたことがあるのではないでしょうか。
1934年のショパンの生涯を描いたドイツ映画『別れの曲』でこの曲が使われていたため、日本では「別れの曲」の名で親しまれています。
この曲を作曲した頃、ショパンは故郷ポーランドを離れパリへと拠点を移しています。
切なさと情熱を秘めているこの曲は、「パリでの成功を夢見る心情」と「田舎を懐かしむ心情」が重なり合い、複雑な心境だったであろうショパンの心情が伝わってくるような作品です。