【高齢者向け】車いすの方も楽しめる。椅子に座っておこなう楽しい体操
高齢者施設では、体を動かすレクリエーションとして体操を取り入れている施設が多いですよね。
しかし、毎日同じレクリエーションだとマンネリ化してしまうことも。
今回は、高齢者の方が飽きずに楽しく続けてもらえる体操をご紹介します。
さらに安全面に安心な、座ったままできる体操を集めてみました。
車いすの方や立位が不安定な方でも楽しんでいただけますよ。
手軽に始めやすい体操から、しっかり体を動かせる体操まであるので、高齢者の方の体調や体の悩みに合わせて実践してみてくださいね。
【高齢者向け】車いすの方も楽しめる。椅子に座っておこなう楽しい体操(181〜200)
背中の体操

筋力が低下してくると、腰が徐々に曲がってきたりと姿勢が少しずつ崩れてきますよね。
正しい姿勢やまっすぐな体を維持するには、背中の筋肉である広背筋が重要な役割を持つといわれています。
広背筋を鍛えて姿勢を整えることで、内臓などの位置も整い、全身の健康につながってくるのではないでしょうか。
おなかを手で押さえて、おへそをのぞき込むような動き、片手を上にあげて、逆側に倒していく運動など、内容はとてもシンプルです。
背中の筋肉がどのように動いているのか、しっかり意識することが重要な体操ではないでしょうか。
腸腰筋の体操

腸腰筋という筋肉は、足を高く持ち上げる動きを支えたり、上半身と下半身をつないで全身のバランスを安定させてれるなどの重要な役割を持つ筋肉です。
この腸腰筋をしっかりと鍛えることで、姿勢や体のバランスをしっかりと整え、転倒の防止などにもつながってきます。
椅子に座って足を開き、その足を上下に動かしていく体操で、おなかの下側にしっかりと力を込めることが重要です。
足の動きを大きくすると、より腸腰筋を動かせますが、バランスを取るのも難しくなるため、後ろに倒れないように注意しつつおこないましょう。
おなかを内側に意識を向けて、しっかりと筋肉を動かすことで、内臓を動かすなどの効果も期待できそうです。
認知症予防にも!座位、体幹スロートレーニング

大きくゆったりとした動きで行う体にやさしいスロートレーニングは、体幹のトレーニングにピッタリ!
さらに、体の中に熱を生み出す筋肉を増やすことで脳の温度が上がるため、認知症にも効果的とされているんです。
やり方は、背筋を伸ばして椅子に腰かけ、手を肩の位置あるいは体の前に出してバランスを取りながらゆっくりおじぎをして、時間をかけてもとの位置に戻すだけ。
そのまま倒れてしまわないよう、補助の椅子を前に置いて、体を倒したときに椅子の背に軽く手を添えて行うのもオススメです。
骨盤の体操

最近歩きにくさを感じている高齢者の方にオススメなのが骨盤の体操です。
股関節が固まってしまうと骨盤の歪みが生じ、足腰に痛みが出ることがあります。
骨盤まわりの筋肉をほぐすことで、痛みの改善や関節のスムーズな稼働を目指しましょう。
椅子の真ん中ぐらいに浅めに座り、股関節を前後に動かしていきます。
肩が動いてしまうと効果が半減してしまうので、肩に手を置いて動かないように意識しましょう。
動きがわかりにくければ腰に手を当てるとわかりやすいと思います。
タオルを使った姿勢改善体操

年齢とともに前傾姿勢、いわゆる猫背が目立ってきますよね。
猫背は背筋や胸筋が年とともに縮むことで起こるそうです。
姿勢が崩れると立っているだけでも疲れてしまうので、姿勢を正す運動がとっても効果的!
この体操はタオルを使った簡単な動作なのに、続けることで姿勢改善が期待できるんです!
両手でタオルをつかんで腕を前後に動かすだけなので、高齢者の方も手軽に取り組んでいただけますよ。
ご自宅や高齢者施設のレクリエーションでぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?
おわりに
高齢者の方向けの座ってできる体操を一挙に紹介しました。
楽しく気軽にできるものから、しっかりと体を動かせるものまでさまざまでしたね!
実際に運動をされる高齢者の方の体調を考慮したり、体の悩みを伺ったりしながらどの体操をするか決めてくださいね。
日替わりでさまざまな部位の体操を取り入れてみると飽きずに続けていただけると思います。