弾き語り継がれる邦楽フォークソングの名曲
日本のフォークソング特集です。
もともと民謡のアレンジから始まりアメリカで広がったフォーク。
1960年代ごろから日本でも取り入れられ、時代の流れから反戦や反政府といったメッセージ性の強い曲が届けられました。
70年代に入ると大衆的にも親しみやすい内容で特に流行し、商業的に隆盛を極めました。
日本のフォークはいろいろな要素が含まれ変化しているものの、アコースティックな魅力や哀愁を感じられて言葉がきわ立って響くことと思います。
ぜひ、そんな日本のフォークにじっくり浸ってみてください!
弾き語り継がれる邦楽フォークソングの名曲(11〜15)
恋松山千春

切ない恋心を優しく包み込むような温かな楽曲。
女性の複雑な感情を繊細に描き出し、聴く人の心に深く響きます。
松山千春さんの力強くも柔らかな歌声が、恋に疲れた女性の心情を見事に表現しています。
1980年にリリースされた本作は、松山さんの代表曲の一つとして多くの人々に愛され続けています。
恋愛に悩む人や、大切な人への思いを抱えている方におすすめ。
静かな夜にじっくりと聴いてみてはいかがでしょうか。
きっと心に染み入るような体験ができるはずです。
出発の歌上條恒彦 & 六文銭

乾いた空を見上げる主人公の視線から始まるこの楽曲。
懐かしい日々への思いや新たな出発への決意が込められています。
上條恒彦さんと六文銭が紡ぐ言葉と音色は、聴く人の心に静かに寄り添います。
本作は1971年6月にリリースされ、世界歌謡祭でグランプリを受賞。
その後シングルとして70万枚を売り上げる大ヒットとなりました。
1974年には高校の音楽教科書にも掲載され、多くの人々に愛され続けています。
新たな一歩を踏み出そうとしている人にぴったりの1曲。
未来への希望が湧いてくるはずです。
受験生ブルース高石ともや

1968年に90万枚の大ヒットを記録した楽曲。
受験生の日常をリアルに描きつつ、自虐的な視点を織り交ぜた歌詞が共感を呼びます。
カントリー&ウェスタン調のメロディが軽快で、ブルースという名前とのギャップも魅力的。
高石ともやさんの歌声と、実際のラジオアナウンサーが登場するという演出も相まって、当時の受験生の心情を見事に表現しています。
勉強に追われる日々や、友人関係、親の期待など、受験生特有の悩みがぎゅっと詰まった1曲。
受験生はもちろん、かつて受験生だった方々にも懐かしさを感じさせる名曲です。
青春時代の思い出がよみがえる、心温まるフォークソングをぜひ味わってみてください。
神田川かぐや姫

かぐや姫の代表曲で1973年9月にリリースされました。
昭和の学生たちの暮らしと恋心を描いたこの曲は、160万枚の売上を記録する大ヒットとなりました。
曲中に商標名が含まれていたため、NHK紅白歌合戦への出演を辞退するというエピソードもありましたね。
貧しくも幸せな日々と切ない別れを歌ったこの楽曲は、当時の若者たちの心情をリアルに表現しています。
銭湯に一緒に行く約束や、カレーライスを作るシーンなど、何気ない日常の描写が心に響きます。
恋人との別れを経験した方や、純粋な愛を感じたい方におすすめです。
戦争を知らない子供たちジローズ

ジローズが1971年にリリースしたフォークソングは、戦後生まれの世代の心情を鮮やかに描き出しています。
戦争を知らずに育った若者たちの純粋さや平和への願いが、美しいメロディーとともに響き渡ります。
この曲は、当時の若者の声を代弁し、世代間のギャップや戦争に対する意識の違いから大きな議論を呼びました。
発売後、フォークジャンルでチャート11位を記録し、日本レコード大賞で新人賞と作詞賞をダブル受賞。
特徴的なボーカルの左右分離ミキシングも話題を集めました。
平和を願う気持ちを再確認したい時や、世代を超えて語り合いたい時におすすめの1曲です。