高音が気持ちいい名曲。魅惑のハイトーンボイス
一口に「ハイトーンボイス」と言っても、地声で突き抜けるようなハイトーンからミドルボイスやファルセット(裏声)を効果的に使った柔らかいオトナな雰囲気のハイトーンまで、その表現方法はさまざま。
今回のトピックでは、いろいろなハイトーンボイスの魅力を感じられる楽曲を最新の話題曲から定番の名曲までバラエティ豊かに揃えてみました。
ただ聴いているだけでも心地のいいハイトーンボイスですが、ご自身でも気持ち良く高音を歌えるようになると、もっと楽曲の楽しみ方が広がると思います。
高音による歌唱を習得してみたい方の練習素材、参考材料としてもご活用いただけると幸いです。
高音が気持ちいい名曲。魅惑のハイトーンボイス(211〜220)
日常Official髭男dism

Official髭男dismの6作目のシングルで、2023年9月リリース。
CDシングルとしては約2年半ぶりとなる作品で、『Chessboard』との両A面シングルとしてリリースされました。
ミドルテンポのとても爽やかな楽曲に仕上げられていますね。
この楽曲の爽やかをとても引き立てているのが、ボーカルの藤原聡さんのさまざまなハイトーンボイスを巧みに使い分けた歌唱!
どこまでも伸びるようなハイトーンボイスを存分に楽しめる一曲です!
もし、カラオケで歌われる時は、できるだけ喉を締め付けないように、また声を上顎に当てるようにして歌ってみてください。
紙一重Uru

Uruさんの配信限定シングルで2023年4月リリース。
アニメ『地獄楽』エンディングテーマになっています。
とても美しいバラードソングですが、この楽曲を歌う上で重要なポイントは、楽曲冒頭部分をはじめ、バックのアレンジが静かなところでのささやくような歌声とサビをはじめとしたリズムインした部分の歌唱表現のコントラストをいかに再現できるかではないかと思います。
サビパートのハイトーンは、高音が得意な方の見せ場になると思いますが、力強く、そして、それでも歌、歌声が粗雑にならないように注意してチャレンジしてみてください。
紫の夜を越えてスピッツ

日本のロックバンド、スピッツの44作目のシングルで2021年3月25日に配信限定でリリース。
この楽曲、スピッツのデビュー30周年記念作になるそうですが、ボーカルの草野マサムネさんの、スピッツのデビュー当時からまったく衰えを感じさせないハイトーンボイスによる歌唱は、とても素晴らしく、透き通るような、かつパワフルな高音が存分にお楽しみいただける楽曲に仕上げられていると思います。
この衰えないハイトーンをキープするには、常日頃からの声や喉に対するケアや鍛錬が必須と思われますので、この歌声は同氏のプロ意識の賜物と尊敬の念を禁じ得なくなります。
ポップな曲調と心地いいハイトーンの楽しめる佳作だと思います。
ぜひお楽しみください。
高音に自信のある方はカラオケでもお楽しみくださいね!
サイカフレデリック

日本のロックバンド、フレデリックの楽曲で2021年10月6日配信リリース。
アニメ『さんかく窓の外側は夜』のオープニング・テーマにもなっています。
このフレデリックのボーカルの三原健司さん、とても魅力的な高次倍音成分を多く含んだ、すてきなハイトーンボイスの持ち主ですね!
楽曲のメロディやアレンジも彼の声や歌唱の魅力を最大限に伝わるように作られている秀作だと思います。
聴いているだけで爽やかな気持ちにされてくれる楽曲に仕上げられています。
この曲を歌う時には、喉を締めた高音で歌ってしまうと曲の雰囲気が台無しになってしまうので、できるだけ喉は開いた状態で、鼻腔や上顎洞の共鳴をうまく活用して歌うように心がけてくださいね。
声を上顎に当てることを意識するのがきれいに高音を響かせるコツになるでしょう。
ENDLESS RAINX JAPAN

X Japan(本曲リリース当時はX)のメジャー2作目(通算では4作目)のシングルで、1989年12月リリース。
これがバンドにとっては初のバラードナンバーだったそうです。
ピアノとゴージャスなストリングスアレンジが特徴的なバラードナンバーですね。
これを歌うボーカルのToshiさん、そのハイトーンボイスには定評のあるシンガーさんですが、その歌声の魅力は、この美しいバラードナンバーでも存分に楽しむことができます。
ちょっとハスキーな成分も含んだハイトーンボイスを堪能できる一曲です。
ボーカルメロディの最高音のところでも、ファルセットを使わずに歌っているところもステキですね。
MAKAFUKARADWIMPS

RADWIMPSの2021年11月23日リリースのアルバム『FOREVER DAZE』収録曲で、スマートフォン向けアプリ・ゲーム「グランサガ(Gran Saga)」のテーマ・ソング。
このRADWIMPSのボーカル、野田洋次郎さんも、とてもやわらかいハイトーンボイスが魅力のシンガーさんですが、その歌声は、今回ご紹介するこの『MAKAFUKA』でも存分に楽しめます。
こういうドラマティックなバラード調の曲にはとてもよく合うボーカルスタイルだと思います。
彼のようなシンガーを目指している方は、曲の中でのブレスの入れ方や発声の切り替えなんかにも注目して聴いてみてくださいね。
世界はファンシーUNISON SQUARE GARDEN

超人的な滑舌の良さと、歌声のコントロールの良さで圧倒的な存在感を放つUNISON SQUARE GARDEN。
バンドとしての独創的でセンスのいい楽曲が魅力的なのはもちろんですが、彼らを語る上で重要になってくるのはボーカルの歌唱力ですね。
2020年にリリースされた楽曲『世界はファンシー』でも、ボーカル斎藤さんのテクニックがさく裂しています。
彼らの曲を歌いこなすためには、滑舌良く、勢いよく、高音を出す練習が必要です。
声量を出しすぎるとコントロールがしづらくなってしまうので、あくまでも少し軽めに歌うのを意識すれば、いつもよりうまく歌えるかもしれませんよ!