【日本の民謡・郷土の歌】郷土愛あふれる日本各地の名曲集
北から南まで、日本各地に伝わる郷土の宝物ともいえる伝統の歌声。
あなたにも、子供のころに祖父母や父母から歌ってもらった、あるいは一緒に歌った、思い出深い1曲があるのではないでしょうか?
その土地の暮らしや文化、人々の思いが織り込まれた民謡は、世代をこえて歌い継がれてきました。
本記事では、そんな心に響く日本の民謡の数々をご紹介します。
懐かしい故郷の調べに耳を傾けながら、日本の心と風土に触れてみましょう。
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【日本の民謡・郷土の歌】郷土愛あふれる日本各地の名曲集(21〜30)
貝塚三夜音頭

泉州地域に古くから伝わるこの音頭は、まさに地域の魂が宿る伝統芸能です。
その起源は1583年、人々が新たな拠点の誕生を祝して三夜三晩踊り明かしたことに始まるといいます。
短い節と威勢のよい囃子が幾重にも重なり、聴く人の心を高揚させる本作。
歌われる節の一つひとつに、先人たちの喜びや未来への願いが込められているような気がしませんか?
1998年2月に市の無形民俗文化財に指定され、現在にいたるまで地域の宝として大切に守られています。
独特な「チョンガケ」で太鼓が打ち鳴らされる中、人々が輪になって踊る光景を思い浮かべるだけで、胸が熱くなりますね。
斎太郎節福田こうへい

「斎太郎節」は宮城県の松島湾一帯に伝わる民謡です。
櫓漕ぎ歌、カツオ漁の大漁祝い唄として歌われていたと言われています。
大正から昭和にかけて後藤桃水が他の唄とともに「大漁唄い込み」としてまとめ、全国的に有名になりました。
桐生八木節桐生八木節連絡協議会選抜チーム

群馬県桐生市の地元の人による、桐生八木節の披露です。
とても一般の人が披露しているとは思えないほど、まとまりがあり音楽としても優れています。
民謡とは日本人の心にあるソウルミュージックなので、きっと誰でも披露しやすいのかも知れません。
五社踊り

大阪府泉佐野市の日根神社で歌い継がれる、地域に根差した祝いの音頭。
その起源は江戸時代にはやった伊勢詣での道中唄にあり、昭和40年に氏子からの公募で名前が決まり、振り付けとともに奉納されました。
太鼓のリズムと、威勢の良いかけ声が一体となった活気あふれる曲調が特徴です。
地域の人々の手で大切に守られてきた、まさに故郷の心が宿る1曲。
大阪の祭りの熱気と人々の温かい祈りに触れてみてはいかがでしょうか。
住吉踊り

大阪の住吉大社で歌い継がれる、神聖で躍動的な奉納舞の唄です。
三味線や太鼓が刻む軽快なリズムは、五穀豊穣を願う人々の祈りの心そのものを表しているかのよう。
神事では、愛らしい童女たちが団扇を手に舞い踊ります。
その姿は、厳かな雰囲気のなかにも生命力があふれていて、見る人の心をはずませるんです。
大阪の長い歴史の息吹を感じながら、その神聖な響きに触れてみてはいかがでしょうか。
堺住吉

大阪、住吉の風情を歌う1曲です。
ゆったりとした三味線の音色が上方らしい、つややかな雰囲気をかもし出していますよね。
歌詞の世界では住吉大社の名所を巡っており、そのにぎわいを肌で感じているかのよう。
後半の土地の土産物をすすめる様子からは、人々の温かい心が伝わってくる気がします。
古き良き浪速の風景に思いをはせたいときに、じっくりと味わってみたい1曲です。
槙尾山幟上げ音頭

明治初期に大阪府和泉市で生まれた民謡の一つ。
槙尾山のお寺で御開帳がある際に、人々が幟を掲げながら歌い歩いた道中歌が始まりなのだそうです。
伊勢音頭系統の陽気なリズムに威勢のいい掛け声が重なり、巡礼の一行のにぎやかな様子が目に浮かびます。
歌詞には名産のみかんや当時の景色、情景が織り込まれており、楽しさのなかに地域への思いが息づいている内容。
大阪の長い歴史と、そこに生きた人々の祈りの声に耳を澄ませたいときにピッタリの1曲かもしれません。





