日本の民謡。歌い継がれる、ふるさとの心
懐かしのあのメロディ、歌い継がれる、ふるさとの心、
古今東西のさまざまな民謡の中から、スタジオスタッフがおすすめする名曲、人気曲をご紹介します。
遠い記憶に想いをはせる、郷愁(きょうしゅう)あふれるプレイリストです。
日本の民謡。歌い継がれる、ふるさとの心(1〜10)
樫井さんや踊りNEW!

大阪府泉佐野市で大切に受け継がれている、熱気に満ちた盆踊り歌です。
やぐらの上で鳴り響く力強い太鼓のリズムに合わせ、短いフレーズをくり返しながら夜を徹して踊り明かすのだそう。
もともとは大坂夏の陣における樫井の戦いで傷を負った将兵を元気づけるために踊られたと言われています。
世代をこえて人々を繋ぐ祭りの熱気、故郷への深い愛情が曲の中にあるよう感じられますね。
泉佐野市の指定無形民俗文化財です。
貝塚三夜音頭NEW!

泉州地域に古くから伝わるこの音頭は、まさに地域の魂が宿る伝統芸能です。
その起源は1583年、人々が新たな拠点の誕生を祝して三夜三晩踊り明かしたことに始まるといいます。
短い節と威勢のよい囃子が幾重にも重なり、聴く人の心を高揚させる本作。
歌われる節の一つ一つに、先人たちの喜びや未来への願いが込められているような気がしませんか?
1998年2月に市の無形民俗文化財に指定され、現在にいたるまで地域の宝として大切に守られています。
独特な「チョンガケ」で太鼓が打ち鳴らされる中、人々が輪になって踊る光景を思い浮かべるだけで、胸が熱くなりますね。
貝掛音頭NEW!

大阪の泉州地方、貝掛地区で大切に歌い継がれている盆踊りの音頭です。
戦後に一度途絶えてしまいましたが、1990年に地元有志の手によって見事に復活。
笛と太鼓の長い間奏を挟む7・7・7・5調の調べは、踊りの輪と呼吸を合わせるかのようです。
曲が持つ温かい響きには、故郷の伝統を守り抜こうとする人々の心が宿っているような気がしませんか?
2008年3月には阪南市の無形民俗文化財に指定。
夏に開かれる貝掛納涼祭りでは、今も地域の人々が輪になって踊る光景が見られます。
日本の民謡。歌い継がれる、ふるさとの心(11〜20)
ソーラン節

日本で最も有名な民謡がこのソーラン節です。
元々は北海道の日本海沿岸の民謡として知られ、それが全国的に普及するようになりました。
他の民謡よりも踊りやすく、テンポが速い事と、掛け声をかけやすいのが良かったのでしょう。
お江戸日本橋FORESTA

「お江戸日本橋」は東京日本橋の民謡で、作曲者・作詞者は不詳です。
東海道五十三次の宿場名を歌い込んでおり、東京・日本橋から京都・三条大橋までの124里8丁、およそ500kmに渡る東海道中の地名や名所が次々と登場します。
南部俵積み唄香西かおり

「南部俵積み唄」は旧南部家領の青森県三戸郡に伝わる民謡・門付唄です。
青森県三戸郡の門付芸人は正月や節分などの節目に家々を回り、米俵などの小道具を用いて「南部俵積み唄」などを歌って家の主人や夫人、蔵や屋敷を褒めちぎるお目出度い祝いの芸を披露して、米や銭を受け取っていたと言われています。
八木節國定忠治

「八木節」は栃木県足利市、群馬県桐生市・太田市を中心とした地域で生まれた民謡です。
現在の栃木県足利市にあった八木宿で初代堀込源太が歌っていた歌がルーツの一つとされています。
群馬県桐生市では毎年8月に桐生八木節まつりが開催され、八木節おどりや八木節音頭が披露されています。