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オススメの日本人ジャズバンド~往年の名バンドから若手まで

ジャズはいわゆるモダンジャズから、ビッグバンドにフュージョン、果てはフリージャズといったものまで多くのサブジャンルも存在しておりますし、聴こうと思っても何を聴けばいいのか分からないという方も多いかもしれません。

実は、あなたが日ごろ聴いているロックやポップス、ヒップホップやポストロック、エレクトロニカに至るまで、ジャズはあらゆるジャンルに影響を与えている音楽です。

今回の記事では、広大なジャズの世界の入り口へとご招待すべく、オススメの日本人ジャズバンドを厳選してピックアップ!

往年の名バンドから、ジャズにとらわれない音楽性で魅せる期待の若手注目株まで幅広く選出しております。

オススメの日本人ジャズバンド~往年の名バンドから若手まで(1〜20)

CRCK/LCKS

CRCK/LCKS(クラックラックス)『窓』MV
窓CRCK/LCKS

ジャズにはあまり詳しくはないけど、ジャジーでオシャレな味わいの高品質なポップスを探している……といった音楽ファンにはぜひチェックしてもらいたいバンドです!

バークリー音楽院実を首席で卒業したという経歴を持つジャズ・サックス奏者にして、多方面で活躍する小西遼さんをリーダーとして、STEREO CHAMPのギタリスト井上銘さんなども参加しているCRCK/LCKSは、2015年に活動を開始した5人組です。

2021年の時点で1枚のフル・アルバムと数枚のEP作品をリリースしており、サマーソニックなどの大規模な音楽フェスティバルへの出演を果たすなど、音楽ファンの間では注目されている存在なのですね。

CRCK/LCKSの音楽性は、ジャズを軸としながらもあくまで聴きやすいJ-POPとして成立しているというのが特徴的で、突出したテクニックもさらりとこなすクールなバンド・アンサンブルの妙と、多くの客演をこなして同業者のファンも多い小田朋美さんの上品かつ存在感のある歌声が見事に調和した結果、CRCK/LCKSならではのサウンドとなっているのです。

BLU-SWING辺りがお好きな方にもオススメですよ!

SING,SING,SING原信夫とシャープス&フラッツ

日本のジャズ界を代表するテナーサックス奏者、原信夫さん率いるビッグバンド!

戦時中に軍楽隊として活動していた原さんは、戦後になってジャズ・ミュージシャンとしての道へと進むことを決意、横浜のキャバレーなどでバンド活動を開始します。

自らのバンド「シャープスアンドフラッツ」を率いて、カウント・ベイシーさんなどの著名な海外のジャズミュージシャン、江利チエミさんや美空ひばりさんといった国内のスターとも共演を果たします。

1963年には「原信夫とシャープス&フラッツ」として第14回NHK紅白歌合戦に出演、国民的な知名度を得ます。

2010年2月に行われたコンサートをもって音楽活動から引退するまで現役を貫いた原さんは、実は作曲家としても素晴らしい仕事を残しているのですよ。

あの美空ひばりさんの名曲『真赤な太陽』も、原さんの作曲した曲。

ジャズのみならず、昭和の音楽史を知る上でも欠かせない存在と言えるでしょう。

SPACE ROADCASIOPEA

T-SQUAREと並んで、日本のジャズ~フュージョン・バンドの代表的な存在として活動を続けるベテラン・バンドです。

結成は1977年と古く、1979年のデビュー以来多くの作品をリリースし続け、幾度かのメンバー・チェンジを繰り返して2006年には一度活動休止を選択するも、2012年には「CASIOPEA 3rd」名義で活動を再開しています。

唯一のオリジナル・メンバーにしてリーダーのギタリスト、野呂一生さんを始めとして、メンバーそれぞれの突出したテクニックとたくみなバンド・アンサンブルに関しては触れるまでもありません。

さらに、耳に残る素晴らしいメロディがあり、歌のないポップスとして、時代をこえて愛され続ける名曲を多く生み出したことも彼らの功績と言えるのではないでしょうか。

イナズマJABBERLOOP

⚡JABBERLOOP / イナズマ(PV)/ INAZUMA
イナズマJABBERLOOP

ジャバループと読むこのバンドは、4人組からなるクラブジャズ・バンドです。

2004年に京都にて結成、ジャズとクラブ・ミュージックの要素をたくみに融合させたサウンドが評判を呼び、2007年にはメジャー・デビュー。

2009年には全米デビュー、台湾出身のラッパーと共作した作品が台湾最大の音楽賞にノミネートされるなど、ワールドワイドな活躍でシーンをリードし続ける存在です。

ダンサンブルでしゃれた味わいのサウンドの中にも親しみやすいメロディがあり、ジャンルを自在に行き来するセンスはさすがの一言。

ベテランならではの安定感と、音楽の持つ可能性を追求する誠実な態度とが生み出す彼ら流のジャズに、一度は触れてみてください!

Neon Sign StompEGO-WRAPPIN’

『くちばしにチェリー』の大ヒットで知られるエゴラッピンは、1996年に大阪で結成された2人組の音楽ユニットです。

2000年にインディーズでリリースされたミニ・アルバム『色彩のブルース』が注目を集め、2001年にはメジャー進出を果たしています。

とはいえ、ポリドールに自身のレーベルを立ち上げてメジャー・デビューを成し遂げる、というところにエゴラッピンならではのスタンスを感じさせますよね。

昭和歌謡からブラック・ミュージック、オルタナティブロックまで多くの音楽的なルーツを持つ彼女たちのサウンドは、戦前のジャズ~キャバレー音楽を現代的に解釈したような、懐かしくて新しい響きを持っています。

ジャズ好きはもちろん、一般的なJ-POPとは一味違う楽曲を聴いてみたい、という方はぜひ!