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オススメの日本人ジャズバンド~往年の名バンドから若手まで

ジャズはいわゆるモダンジャズから、ビッグバンドにフュージョン、果てはフリージャズといったものまで多くのサブジャンルも存在しておりますし、聴こうと思っても何を聴けばいいのか分からないという方も多いかもしれません。

実は、あなたが日ごろ聴いているロックやポップス、ヒップホップやポストロック、エレクトロニカに至るまで、ジャズはあらゆるジャンルに影響を与えている音楽です。

今回の記事では、広大なジャズの世界の入り口へとご招待すべく、オススメの日本人ジャズバンドを厳選してピックアップ!

往年の名バンドから、ジャズにとらわれない音楽性で魅せる期待の若手注目株まで幅広く選出しております。

オススメの日本人ジャズバンド~往年の名バンドから若手まで(11〜20)

SPACE ROADCASIOPEA

T-SQUAREと並んで、日本のジャズ~フュージョン・バンドの代表的な存在として活動を続けるベテラン・バンドです。

結成は1977年と古く、1979年のデビュー以来多くの作品をリリースし続け、幾度かのメンバー・チェンジを繰り返して2006年には一度活動休止を選択するも、2012年には「CASIOPEA 3rd」名義で活動を再開しています。

唯一のオリジナル・メンバーにしてリーダーのギタリスト、野呂一生さんを始めとして、メンバーそれぞれの突出したテクニックとたくみなバンド・アンサンブルに関しては触れるまでもありません。

さらに、耳に残る素晴らしいメロディがあり、歌のないポップスとして、時代をこえて愛され続ける名曲を多く生み出したことも彼らの功績と言えるのではないでしょうか。

SING,SING,SING原信夫とシャープス&フラッツ

日本のジャズ界を代表するテナーサックス奏者、原信夫さん率いるビッグバンド!

戦時中に軍楽隊として活動していた原さんは、戦後になってジャズ・ミュージシャンとしての道へと進むことを決意、横浜のキャバレーなどでバンド活動を開始します。

自らのバンド「シャープスアンドフラッツ」を率いて、カウント・ベイシーさんなどの著名な海外のジャズミュージシャン、江利チエミさんや美空ひばりさんといった国内のスターとも共演を果たします。

1963年には「原信夫とシャープス&フラッツ」として第14回NHK紅白歌合戦に出演、国民的な知名度を得ます。

2010年2月に行われたコンサートをもって音楽活動から引退するまで現役を貫いた原さんは、実は作曲家としても素晴らしい仕事を残しているのですよ。

あの美空ひばりさんの名曲『真赤な太陽』も、原さんの作曲した曲。

ジャズのみならず、昭和の音楽史を知る上でも欠かせない存在と言えるでしょう。

SUNSETBlu-Swing

2004年に結成されたブルー・スウィングは、いわゆるジャズ・ミュージシャンが集まったインストゥルメンタル・バンドとは違い、プレイヤーだけでなくサウンドプロデューサーやボーカリストが在籍している5人組です。

キーボーディスト兼作曲・編曲、プログラミングなどを担当している中村祐介さんは、他のアーティストへの曲提供やゲーム音楽にCM曲の制作、リミキサー・アレンジャーとしても有名ですよね。

多彩な才能を持った5人が鳴らすサウンドは、ジャズを基調としながらもシティーポップとしても楽しめる魅力があり、ボーカリストの田中裕梨さんによるしなやかで押し付けがましくない歌声が、とにかく耳に心地いいですよ。

J-POPファンにもオススメのバンドです!

魔法使いサリーのうた薗田憲一とデキシーキングス

魔法使いサリーのうた – スリー・グレイセス・薗田憲一とデキシーキングス
魔法使いサリーのうた薗田憲一とデキシーキングス

ジャズ生誕の地とも呼ばれる、アメリカはルイジアナ州南部のニューオリンズで発展したジャズのスタイルに「ディキシーランド・ジャズ」というジャンルが存在します。

どのようなスタイルなのかと言うと、ブラス・バンドを原型としたクラシカルなジャズで、最初期のジャズの形でもあり、陽気でにぎやかなリズムを基調とした軽快なサウンドを特徴とするものなのですね。

煙をくゆらせてお酒を片手に暗いBARで聴く、といったモダン・ジャズのイメージとは全く違った魅力があるディキシーランド・ジャズを鳴らすバンドはもちろん日本にも存在しており、その代表格が薗田憲一とデキシーキングスです。

1929年生まれのトロンボーン奏者、薗田憲一さんを中心として1960年に結成され、以来日本を代表するデキシーランドジャズ・バンドとして長きに渡り活動を続けてきました。

薗田さんは残念ながら2006年に亡くなってしまいましたが、息子の薗田勉慶さんが加入して2020年代を過ぎた今も精力的に活躍中です。

誰もが一度は聴いたことのある『魔法使いサリーのうた』も、薗田憲一とデキシーキングスが演奏を担当しているのですよ!

興味を持たれた方は、コンピレーション盤などでぜひ深掘りしてみてください。

Distance to the LightDEZOLVE

メンバー全員が1990年代生まれ、若きミュージシャンたちが2014年に結成した新世代のフュージョン・バンド。

メンバーそれぞれがジャンルを問わずさまざまな音楽、楽器に幼少期から触れており、早い段階でプロとして音楽活動に従事していた才能あふれる4人です。

言葉を尽くさなくとも、彼らの楽曲を聴けばその圧倒的な演奏技術と若手らしいフレッシュな音楽的センスは明白であり、往年のジャズ~フュージョン・ファンも思わずうなってしまうほど。

彼らのような若いミュージシャンがここまで完成度の高いフュージョン・サウンドを鳴らしている、ということ自体知らない方も多いかもしれませんね。

2020年の9月には、アイドルグループのフィロソフィーのダンスとコラボレーションして話題となりました。

フュージョンという枠内に収まらない活躍を続けるDEZOLVEに、ぜひ注目してみてください!

Fishbowl TownLotus Land

Lotus Landは、2013年に結成されたインストトリオジャズバンドで、メンバーの作り出すサウンドは自然の中で戯れるような優しい空想世界を生み、懐かしく楽しかった回帰へと連れて行ってくれます。

オススメの日本人ジャズバンド~往年の名バンドから若手まで(21〜30)

Pentatonic LoveLast Electro

キーボーディストにして著名な音楽プロデューサーでもあるKan Sanoさんと、気鋭のジャズ~ヒップホップ・バンドSANABAGUNのドラマーであり他のアーティストのサポートも務める澤村一平さんを中心として2018年の夏に結成された4人組。

2019年に7インチ・シングルを発表してデビュー、2020年の1月にはEP作品『closer』をリリースしており、耳の早い音楽ファンから注目を集めている存在です。

彼らのバックグラウンドにはもちろんジャズがあるのですが、同時にR&Bやヒップホップ、ソウルなどのブラック・ミュージックの素養を持ったミュージシャンということで、クラブ・ミュージックからの影響を独自に昇華したクロスオーバー・サウンドが先鋭的かつクール。

現在進行形のジャズの進化したスタイルを知りたければ、彼らのようなバンドをチェックすることをオススメします!