オススメの日本人ジャズバンド~往年の名バンドから若手まで
ジャズはいわゆるモダンジャズから、ビッグバンドにフュージョン、果てはフリージャズといったものまで多くのサブジャンルも存在しておりますし、聴こうと思っても何を聴けばいいのか分からないという方も多いかもしれません。
実は、あなたが日ごろ聴いているロックやポップス、ヒップホップやポストロック、エレクトロニカに至るまで、ジャズはあらゆるジャンルに影響を与えている音楽です。
今回の記事では、広大なジャズの世界の入り口へとご招待すべく、オススメの日本人ジャズバンドを厳選してピックアップ!
往年の名バンドから、ジャズにとらわれない音楽性で魅せる期待の若手注目株まで幅広く選出しております。
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オススメの日本人ジャズバンド~往年の名バンドから若手まで(11〜20)
September熱帯JAZZ楽団

熱帯という言葉にあるように、ラテンの要素を取り入れたいわゆる「ラテンジャズ」を基本とする、実力派のミュージシャンで構成された大所帯のグループです。
オルケスタ・デ・ラ・ルスのメンバーで、パーカッション奏者のカルロス菅野さんを中心として1995年に結成され、精力的に作品をリリース、国内外のジャズ・フェスティバルの常連としても有名な存在であり、世代をこえて多くのジャズファンに親しまれております。
オリジナルの楽曲はもちろん、ジャズのスタンダード・ナンバーに他ジャンルの有名曲なども取り上げるカバー・センスには定評があり、ラテンジャズ初心者の方であってもすんなり聴けるものばかりですよ。
Neon Sign StompEGO-WRAPPIN’

『くちばしにチェリー』の大ヒットで知られるエゴラッピンは、1996年に大阪で結成された2人組の音楽ユニットです。
2000年にインディーズでリリースされたミニ・アルバム『色彩のブルース』が注目を集め、2001年にはメジャー進出を果たしています。
とはいえ、ポリドールに自身のレーベルを立ち上げてメジャー・デビューを成し遂げる、というところにエゴラッピンならではのスタンスを感じさせますよね。
昭和歌謡からブラック・ミュージック、オルタナティブロックまで多くの音楽的なルーツを持つ彼女たちのサウンドは、戦前のジャズ~キャバレー音楽を現代的に解釈したような、懐かしくて新しい響きを持っています。
ジャズ好きはもちろん、一般的なJ-POPとは一味違う楽曲を聴いてみたい、という方はぜひ!
SUNSETBlu-Swing

2004年に結成されたブルー・スウィングは、いわゆるジャズ・ミュージシャンが集まったインストゥルメンタル・バンドとは違い、プレイヤーだけでなくサウンドプロデューサーやボーカリストが在籍している5人組です。
キーボーディスト兼作曲・編曲、プログラミングなどを担当している中村祐介さんは、他のアーティストへの曲提供やゲーム音楽にCM曲の制作、リミキサー・アレンジャーとしても有名ですよね。
多彩な才能を持った5人が鳴らすサウンドは、ジャズを基調としながらもシティーポップとしても楽しめる魅力があり、ボーカリストの田中裕梨さんによるしなやかで押し付けがましくない歌声が、とにかく耳に心地いいですよ。
J-POPファンにもオススメのバンドです!
魔法使いサリーのうた薗田憲一とデキシーキングス

ジャズ生誕の地とも呼ばれる、アメリカはルイジアナ州南部のニューオリンズで発展したジャズのスタイルに「ディキシーランド・ジャズ」というジャンルが存在します。
どのようなスタイルなのかと言うと、ブラス・バンドを原型としたクラシカルなジャズで、最初期のジャズの形でもあり、陽気でにぎやかなリズムを基調とした軽快なサウンドを特徴とするものなのですね。
煙をくゆらせてお酒を片手に暗いBARで聴く、といったモダン・ジャズのイメージとは全く違った魅力があるディキシーランド・ジャズを鳴らすバンドはもちろん日本にも存在しており、その代表格が薗田憲一とデキシーキングスです。
1929年生まれのトロンボーン奏者、薗田憲一さんを中心として1960年に結成され、以来日本を代表するデキシーランドジャズ・バンドとして長きに渡り活動を続けてきました。
薗田さんは残念ながら2006年に亡くなってしまいましたが、息子の薗田勉慶さんが加入して2020年代を過ぎた今も精力的に活躍中です。
誰もが一度は聴いたことのある『魔法使いサリーのうた』も、薗田憲一とデキシーキングスが演奏を担当しているのですよ!
興味を持たれた方は、コンピレーション盤などでぜひ深掘りしてみてください。
Distance to the LightDEZOLVE

メンバー全員が1990年代生まれ、若きミュージシャンたちが2014年に結成した新世代のフュージョン・バンド。
メンバーそれぞれがジャンルを問わずさまざまな音楽、楽器に幼少期から触れており、早い段階でプロとして音楽活動に従事していた才能あふれる4人です。
言葉を尽くさなくとも、彼らの楽曲を聴けばその圧倒的な演奏技術と若手らしいフレッシュな音楽的センスは明白であり、往年のジャズ~フュージョン・ファンも思わずうなってしまうほど。
彼らのような若いミュージシャンがここまで完成度の高いフュージョン・サウンドを鳴らしている、ということ自体知らない方も多いかもしれませんね。
2020年の9月には、アイドルグループのフィロソフィーのダンスとコラボレーションして話題となりました。
フュージョンという枠内に収まらない活躍を続けるDEZOLVEに、ぜひ注目してみてください!
Pentatonic LoveLast Electro

キーボーディストにして著名な音楽プロデューサーでもあるKan Sanoさんと、気鋭のジャズ~ヒップホップ・バンドSANABAGUNのドラマーであり他のアーティストのサポートも務める澤村一平さんを中心として2018年の夏に結成された4人組。
2019年に7インチ・シングルを発表してデビュー、2020年の1月にはEP作品『closer』をリリースしており、耳の早い音楽ファンから注目を集めている存在です。
彼らのバックグラウンドにはもちろんジャズがあるのですが、同時にR&Bやヒップホップ、ソウルなどのブラック・ミュージックの素養を持ったミュージシャンということで、クラブ・ミュージックからの影響を独自に昇華したクロスオーバー・サウンドが先鋭的かつクール。
現在進行形のジャズの進化したスタイルを知りたければ、彼らのようなバンドをチェックすることをオススメします!
オススメの日本人ジャズバンド~往年の名バンドから若手まで(21〜30)
CoreGecko&Tokage Parade

新世代のサウンドを追求するインストゥルメンタルバンドとして2013年に結成されたGecko&Tokage Parade。
ピアニストのGeckoさんを中心に、ジャズとクラシックを融合させた高度なアンサンブルで聴衆を魅了してきました。
2017年のアルバム『Nomadic Flow』ではタワーレコードのジャズチャート4位を記録し、その後も活発なライブ活動で着実にファン層を広げています。
Motion Blue yokohamaやCOTTON CLUBといった名門ジャズクラブでの公演はもちろん、単独ホール公演も成功させるなど、実力派としての地位を確立。
多彩な音楽性と研ぎ澄まされたテクニックで描く壮大な世界観は、心地よい余韻を残してくれます。
まるで物語を聴いているような情景豊かな楽曲の数々は、ゆったりとした時間に浸りたい方や、上質な音楽を求める方にぴったりです。