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【2025】海外のジャズバンドの名曲まとめ

【2025】海外のジャズバンドの名曲まとめ
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皆さんは「ジャズバンド」と聞いてどのようなイメージを持たれているでしょうか。

著名なプレイヤーがリーダーを務めるカルテットであったり、昔ながらのオーケストラ楽団を率いるビッグバンドであったり色々かとは思いますが、今回の記事ではジャズを基調とした純然たるバンドやグループに注目して、彼らが生み出してきた名曲を中心にまとめてみました。

往年のフュージョンバンドはもちろん、特に近年はジャズをさらに発展させて世界的に評価されているバンドやグループが多く存在していますから、そういった新世代のバンドたちの名曲もたっぷり紹介します!

【2025】海外のジャズバンドの名曲まとめ(1〜10)

Lingus (We Like It Here)Snarky Puppy

うねる低音と鋭いスネアが合図を出し、7/4の推進力が心拍を一段押し上げます。

ホーンが縫う快なるフレーズが耳に残り、身体の重心が自然に前へ出ます。

米国のスナッキー・パピーは、マイケル・リーグさんを軸にジャズやファンクを横断する音楽集団。

この楽曲は、挑む覚悟が迷いをのみ込み解放へ抜ける物語を、コリー・ヘンリーさんのシンセソロが劇的に描きます。

収録は2013年10月、オランダのKytopia Studiosで4夜の観客同席セッション。

本作はアルバム『We Like It Here』に収められ、2014年2月に発売された作品です。

集中したい作業や夜のドライブ、バンドのアンサンブル研究にもぴったりですよ。

Seven Days of FallingE.S.T.

E.S.T. – Seven Days of Falling / Elevation of Love
Seven Days of FallingE.S.T.

北欧の空気をまとった叙情と大胆さが交錯する、エスビョルン・スヴェンソン・トリオ。

ジャズの枠を越え、ロックの推進力と室内楽の繊細さを同居させます。

この楽曲は、静謐なピアノの反復とベースのうねりが落下と浮遊を往復する感覚を描写。

終盤の隠し曲の言葉が、信じることと手放すことの狭間の揺らぎを示し、本作に静かな希望を灯します。

2003年12月に発売されたアルバム『Seven Days of Falling』収録。

3月、ストックホルムのアトランティス・スタジオで8日録音・5日ミックスという綿密な工程で完成し、German Jazz Awardやスウェーデン・グラミーも獲得。

夜更けの読書や車窓の風景と相性抜群。

余韻の長いメロディで日々のざわめきをリセットしたい人にもおすすめです。

Birds of FireMahavishnu Orchestra

マハヴィシュヌ・オーケストラは1971年にニューヨークで結成された、ジャズとロック、インド音楽を融合させた革新的グループです。

この楽曲は、変拍子とヴァイオリンとギターの緊密なユニゾンで飛翔と解放を描き、本作の主人公は内なる炎に導かれて高みに達します。

1973年3月に発売されたアルバム『Birds of Fire』の表題曲で、前作『The Inner Mounting Flame』に続く重要作。

1974年のグラミー賞でBest Pop Instrumental Performanceにノミネートされました。

気持ちを切り替えたい朝や夜のドライブ、集中したい作業時におすすめです。

Time Moves Slow (Feat. Samuel T. Herring)Badbadnotgood

BADBADNOTGOOD – “Time Moves Slow” (Feat. Samuel T. Herring) (Official Stream)
Time Moves Slow (Feat. Samuel T. Herring)Badbadnotgood

ジャズの粋をヒップホップと溶け合わせるカナダのバッドバッドノットグッドは、陰影豊かなバラードで失恋後の停滞を描きます。

砂を噛むように遅い時間感覚、自己嫌悪と未練、前へ歩み出したい衝動が、しわがれたサミュエル・T・ヘリングさんの歌声に宿り、灯りの少ない深夜の街並みを思わせます。

2016年5月にシングルとして公開され、同年のアルバム『IV』収録。

ジャズの進化系を味わいたい方、ひとりで気持ちを整理したい夜、静かなドライブのお供にどうぞ。

Morning DanceSpyro Gyra

Spyro Gyra – Morning Dance (Official Audio)
Morning DanceSpyro Gyra

朝の空気を閉じ込めたような清新さが、聴く人の呼吸を整えてくれます。

アメリカ・ニューヨーク州発のスパイロ・ジャイラは1974年に結成されたジャズ・フュージョンの雄。

アルトサックスを芯に、軽快なパーカッションとギターが揺らぎを生み、言葉を超えて感情を届けるというジェイ・ベッケンスタインさんの美学が、朝の高揚と静かな決意を描きます。

1979年3月にシングルとして発売され、Billboard Hot 100で24位、Adult Contemporaryで1位を記録。

Randy Breckerさんら、名手たちの参加も彩りを加えます。

朝のドライブや通勤前、気分を切り替えたいとき、軽やかな高揚を求める人にぴったりです。

BirdlandWeather Report

電光掲示のようにきらめくフレーズが駆けぬけ、都会の夜景を一気に照らします。

ウェザー・リポートは米国拠点のジャズ・フュージョン名門。

ジョー・ザヴィヌルさんとウェイン・ショーターさんを軸に、ジャコ・パストリアスさんのリードベースが躍動。

この楽曲はNYの伝説的クラブへのオマージュで、跳ねるリフと温かなシンセ、艶やかなサックスが歓声と拍手の渦を描きます。

歌詞版では憧憬と郷愁が交差する語り手の高鳴りがにじみます。

1977年4月に発売された名盤『Heavy Weather』の冒頭曲。

米国で100万枚超、2010年にグラミー殿堂入り。

夜のドライブや、ライブ前に気持ちを上げたい時にぴったりです。

God Gave Me Feet For Dancing (ft. Yazmin Lacey)Ezra Collective

Ezra Collective – God Gave Me Feet For Dancing (ft. Yazmin Lacey)
God Gave Me Feet For Dancing (ft. Yazmin Lacey)Ezra Collective

震える心拍に寄り添う、祈りのダンスが静かに立ち上がる。

ネオソウルのしなやかさとジャズの呼吸が一体となり、余白の美しさが光ります。

英国ロンドンの5人組、エズラ・コレクティブは2025年7月のフジロックにおいても伝説的なパフォーマンスを残したことでも記憶に新しいバンドですね。

『God Gave Me Feet For Dancing (feat. Yazmin Lacey)』は2024年9月のシングルで、アルバム『Dance, No One’s Watching』の5曲目。

ヤズミン・レイシーさんを迎え、教会の記憶を手がかりに、この楽曲は踊りを祝福として捉え、共同体の喜びと浄化をそっと照らします。

タジャナ・トーキョー監督のミュージックビデオも同月公開されました。

穏やかに背中を押したい朝や、結婚式の余興、コミュニティの集いにおすすめの名曲です!