定番の童謡メドレー。歌い継がれる日本のこころ
子どもの頃から親しんできた童謡メドレーには、時を超えて心に響く不思議な魅力があります。
「あわてんぼうのサンタクロース」や「アイアイ」など、北原白秋さんや小林亜星さんといった名手たちが紡いだ珠玉の旋律は、世代を超えて歌い継がれています。
懐かしさと新鮮さが織りなす日本の心の歌を、今夜はゆっくりと味わってみませんか?
定番の童謡メドレー。歌い継がれる日本のこころ(21〜40)
たき火作詞:巽聖歌/作曲:渡辺茂

最近ではあまり見ることがなくなったたき火。
でも子供たちはいつの時代も、キャンプやかがり火で見る真っ赤に揺らめく火が好きです。
しかし、時代と共に数々の困難に巻き込まれた歌でもあり、戦中に歌われた際には「燃料の落ち葉を燃やすのはもったいない」と言われ、戦後には防火のため街角でたき火はダメ」と注意され、(教科書にのってる歌なので実現はしませんでしたが)「しもやけ」の歌詞から、ハンドクリームのCM依頼も来たということです。
オニはうちでひきうけた作詞:新沢としひこ/作曲:中川ひろたか

日本の節分をテーマにしながら、モダンでヨーロッパ風のワルツのような3拍子の曲調を採用した、新鮮な歌。
新沢としひこさんと中川ひろたかさんのコンビによる初めての作品として、特別な意味を持っています。
オニを家族の一員として受け入れる温かみのある歌詞が、子供たちの想像力を掻き立てます。
幼稚園や保育園での豆まき行事にピッタリで、家庭でも保護者の方と一緒に楽しめるのが魅力的。
本作は、1991年に発表されて以来、30年以上にわたって子供たちに愛され続けています。
節分の隠れた名曲として、季節を感じながら歌える1曲です。
たなばたさま作詞:権藤はなよ/補詞:林柳波/作曲:下総皖一

7月になると日本中で流れるこのメロディ。
家族で仲良く夕涼みをしている情景が浮かぶようです。
たなばたさまの歌は短い曲なので、子供が覚えやすい歌でもあるのですが、のきば・すなご・ごしきのたんざく、など難しい言葉が歌詞に出てきます。
のきばとは漢字で「軒端」つまり屋根の下の軒先の事をいいます。
すなごは「砂子」砂子は色紙や障子紙に貼ってある、金銀の散らした飾り紙。
まるで砂子のような星空を表しています。
そして「五色の短冊」。
これは、子供が歌いやすいように砂子の「ご」で1番が終わり、五色の「ご」で2番が始まるようにしてあります。
きらきら星作詞:武鹿悦子/作曲:フランス民

もともと、フランスのシャンソンの曲だったきらきら星。
イギリスの詩人によって童謡にリメイクされ、世界中に広まったとされています。
きらきら星の日本語詞は数々の作詞家によって作られていますが、日本で最もメジャーな歌詞は武鹿悦子さんの物とされています。
また、子供がアルファベットをお覚えるのに歌う童謡、ABCの歌もこの旋律を使用しています。
てるてる坊主作詞:浅原鏡村/作曲:中山晋平

じつは4番まで歌詞があるとは最近まで知りませんでした。
運動会や遠足の前にてるてる坊主を作って雨が降らないようにお願いした思い出があります。
くびをちょんぎってしまうのは可哀想ですから。
てるてる坊主といえば、一休さんのエンディング曲を思いだします。