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【上級者向け】聴き映え重視!ピアノ発表会で弾きたいクラシック音楽

ピアノ発表会は、ご家族やご友人をはじめ、さまざまな方に積み重ねてきた練習の成果を披露できる絶好の機会。

高度なテクニックを要する上級者向けのピアノ曲は、発表会でも聴き映えすることでしょう。

本記事では、ピアノ経験をある程度重ねてきた方が発表会で披露するのにピッタリの、聴き映えする作品をご紹介します。

高難度でも意外に聴いている人には難しさが伝わらないものもありますが、今回紹介するのは会場の観客をグッと引きつけられるすてきな作品ばかりです。

普段の練習曲よりも思い切って少し背伸びしたレベルの作品を選び、今までの努力を信じて堂々と演奏してみてくださいね!

もくじ

【上級者向け】聴き映え重視!ピアノ発表会で弾きたいクラシック音楽(61〜80)

半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903J.S.Bach

亀井 聖矢/J.S.バッハ:半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903(2019ピティナ 特級セミファイナル )J.S. Bach – Chromatic Fantasia and Fugue
半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903J.S.Bach

バロック時代を代表する作曲家、ヨハン・セバスティアン・バッハの名作。

半音階的な動きが特徴的で、革新的な和声構造と大胆な表現力で知られています。

1717年から1723年の間に作曲されたとされるこの曲は、幻想曲とフーガの2部構成で、自由な即興性と厳格な形式美が見事に融合しています。

高度な技術を要する上級者向けの作品ですが、その音楽性の深さは聴く人の心に強く響くはず。

バッハの生存中から高く評価されていた本作は、挑戦する価値のある1曲です。

ロンド・ブリランテOp.62Carl Maria von Weber

ロマン派初期に活躍し、オペラや劇付随音楽、協奏曲などを手掛けた作曲家として知られるカール・マリア・フォン・ウェーバー。

『ロンド・ブリランテ Op.62』は、そんな彼が残したピアノ作品の一つで、『華麗なロンド』『戯れ言』などのタイトルでも親しまれています。

この曲はドレスデンの宮廷のサロンで演奏するために作曲されたもので、上品な華やかさと次々とやってくる、オペラを思わせる場面転換が魅力的な作品となっています。

細かい音の粒をそろえ正確に弾くのはもちろん、曲調の変化にも注目してスケールの大きな演奏に仕上げましょう。

アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op.22Frederic Chopin

AIMI KOBAYASHI – Polonaise in E flat major, Op. 22 (18th Chopin Competition, second stage)
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op.22Frederic Chopin

管弦楽とピアノによる協奏曲的作品、『アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op.22』。

後にピアノ独奏版として編曲された本作は、ショパンの作品のなかでも屈指の難易度をほこることで知られています。

そんな本作のポイントは、なんといってもコーダの付いた三部形式。

右手の装飾音に高度な技巧が要求されるため、繊細なタッチを苦手とする演奏家からは避けられています。

華やかで明るい繊細が好きな方は、ぜひチェックしてみてください。

ハンガリー狂詩曲 第6番Franz Liszt

Liszt – Hungarian Rhapsody No. 6 (1,500,000 SPECIAL)
ハンガリー狂詩曲 第6番Franz Liszt

リストの生まれ故郷、ハンガリーをテーマにした名作『ハンガリー狂詩曲 第6番』。

第2番が最も演奏が難しいと言われていますが、こちらの第6番も相当な難易度をほこります。

間違いなく上級のなかでも上位に入る難しさといえるでしょう。

とにかくオクターブの幅が広い本作は、力強さと速さ、そして正確さが求められています。

非常に難しい作品ですが、その分、演奏効果も高いので聞き手としても大いに楽しめるでしょう。

ぜひチェックしてみてください。

幻想曲 ニ短調 K. 397Wolfgang Amadeus Mozart

モーツァルト: 幻想曲 ニ短調,K.397 Pf.赤松林太郎:Akamatsu,Rintaro
幻想曲 ニ短調 K. 397Wolfgang Amadeus Mozart

哀愁に満ちた旋律が印象的なモーツァルトの名作『幻想曲 ニ短調 K. 397』。

発表会でも頻繁に演奏されるため、ご存じの方も多いのではないでしょうか?

モーツァルトの作品としては悲劇的な旋律が特徴で、高い表現力が求められます。

分散和音による即興的な序奏が特徴で、そこに難しさを感じる方も多いかもしれません。

中級者が取り組む作品としてはやや難易度が高い楽曲ですが、後半では明るく気持ちの良い演奏が展開されるので、そこで一気にフラストレーションを開放することを目標に練習してみてください。