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【上級者向け】聴き映え重視!ピアノ発表会で弾きたいクラシック音楽

ピアノ発表会は、ご家族やご友人をはじめ、さまざまな方に積み重ねてきた練習の成果を披露できる絶好の機会。

高度なテクニックを要する上級者向けのピアノ曲は、発表会でも聴き映えすることでしょう。

本記事では、ピアノ経験をある程度重ねてきた方が発表会で披露するのにピッタリの、聴き映えする作品をご紹介します。

高難度でも意外に聴いている人には難しさが伝わらないものもありますが、今回紹介するのは会場の観客をグッと引きつけられるすてきな作品ばかりです。

普段の練習曲よりも思い切って少し背伸びしたレベルの作品を選び、今までの努力を信じて堂々と演奏してみてくださいね!

もくじ

【上級者向け】聴き映え重視!ピアノ発表会で弾きたいクラシック音楽(61〜80)

バラード 第4番ヘ短調 Op.52Frederic Chopin

Tomoharu Ushida – Chopin:Ballade No.4 in F minor, op.52(Live Video 2022)
バラード 第4番ヘ短調 Op.52Frederic Chopin

ショパンの難曲のなかでも、ショパンらしさが発揮されている作品といえば、こちらの『バラード 第4番ヘ短調 Op.52』ではないでしょうか?

重音が多く、難解なパッセージも幾度となく出現する作品で、ショパンのなかでも屈指の難易度をほこります。

この重音の多さがショパンらしさを物語っているため、彼の作品が好きな方にとっては非常に親しみやすいでしょう。

歌曲集「冬の旅」より「菩提樹」S.561 R.246Schubert=Liszt

2008入賞者記念 尾崎 有飛 /シューベルト=リスト:菩提樹
歌曲集「冬の旅」より「菩提樹」S.561 R.246Schubert=Liszt

フランツ・シューベルトが、ドイツの詩人ヴィルヘルム・ミュラーの詩をもとに作曲した連作歌曲集『冬の旅』。

ドイツリートの名作として知られるこの曲集の第5曲『菩提樹』は、シューベルト研究家が「ほとんど歌えないほど美しい」と称賛するほど、甘美な旋律で多くの人々を魅了し続けている作品です。

ピアノの魔術師フランツ・リストによって壮大なピアノ作品へと変化を遂げても、原曲の繊細な美しさはそのまま!

高度なテクニックを要する作品ですが、技巧面だけに注目せず、シューベルトが作り上げたやさしい世界観を表現できるよう、原曲を聴いてイメージをふくらませましょう。

楽興の時 第4番 ホ短調「プレスト」Sergei Rachmaninov

ラフマニノフ/楽興の時 第4番 ホ短調,Op.16/演奏:石井絵里奈
楽興の時 第4番 ホ短調「プレスト」Sergei Rachmaninov

哀愁ただようメロディが印象的なセルゲイ・ラフマニノフさんの名曲『楽興の時 第4番 ホ短調「プレスト」』。

ラフマニノフさんはピアニストとしても評価が高く、非常に手が大きかったことで知られています。

この作品でもそんな彼の手の大きさはしっかりと反映されており、右手のオクターブが何度も登場します。

細かいスラーがあるにもかかわらず、スタッカートを強調しなければならない部分やオクターブの連続など、高度なテクニックを要するパッセージが多いので、上級者でこの楽曲を練習したことがない方は、ぜひ取り組んでみてください。

3つの演奏会用練習曲 S.144 第2番『軽やかさ』Franz Liszt

F.Liszt: “La leggerezza”, Trois études de concert No.2 pf.福間洸太朗
3つの演奏会用練習曲 S.144 第2番『軽やかさ』Franz Liszt

いくつもの恐ろしく難しい練習曲を作り上げてきたリスト。

『超絶技巧練習曲』や『パガニーニによる大練習曲』が有名ですが、今回はサロンの要素を持った練習曲を紹介したいと思います。

それがこちらの『3つの演奏会用練習曲 S.144 第2番「軽やかさ」』。

3連符から7連符に変わる印象的な構成で、右手に関してはさまざまな技術が詰め込まれています。

具体的な難易度としてはチェルニー50番の前半と同じ程度といったところでしょうか。

間違いなく上級なので、ぜひチェックしてみてください。

ハンガリー狂詩曲 S.244 第2番 嬰ハ短調Franz Liszt

Nobuyuki Tsujii 辻井伸行 Liszt ハンガリア狂詩曲 第2番 2009 Van Cliburn International Piano Competition(WIDE)
ハンガリー狂詩曲 S.244 第2番 嬰ハ短調Franz Liszt

ピアノの魔術師フランツ・リストが手掛けた『ハンガリー狂詩曲』は全19曲。

なかでも第2番は特に知名度が高く、リスト自身やフランツ・ドップラーによって管弦楽用に編曲されたものも、たびたび演奏されています。

難易度の高いことでも知られている作品ですが、特に曲の終わり近くに設けられたカデンツァは腕の見せどころ。

自作のカデンツァを挿入して、より華やかに仕上げているピアニストもいます。

楽譜のまま弾きこなすだけでもハードな曲ですが、よりオリジナリティあふれる演奏を目指したい方は、挑戦してみてはいかがでしょうか?