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【上級者向け】ピアノ発表会で挑戦すべきクラシックの名曲を厳選

ピアノ上級者になると、高速のパッセージや激しいポジション移動をともなう難曲に挑戦する機会が増えると思います。

また、技術面だけでなく、複雑な歴史的背景を持つ作品や、音楽的理解が難しい作品に出あい、つまずくこともあるでしょう。

このような要素を持つ楽曲を弾くことは、ピアノ学習者にとって大きなステップアップのチャンスです!

今回は、テクニックや表現、解釈、いずれの観点からも上級者向けとして知られている楽曲をピックアップしました。

発表会をきっかけに自分の可能性をさらに切り開いていきたい!という方は、最後までじっくりとご覧ください。

もくじ

【上級者向け】ピアノ発表会で挑戦すべきクラシックの名曲を厳選(81〜100)

スケルツォ 第2番 Op.31Frederic Chopin

【感謝!100万人】スケルツォ第2番 Op.31 – ショパン – Scherzo No.2 Op.31 – Chopin – クラシックピアノ – CANACANA
スケルツォ 第2番 Op.31Frederic Chopin

偉大な作曲家、フレデリック・ショパンによる難曲『スケルツォ 第2番 Op.31』。

1837年に作曲された本作は、明るく華麗でロマンを感じさせる転調と印象的なコーダが特徴です。

変ロ短調の4分の3拍子、ロンド形式に近いソナタ形式で構成されており、右手で優美な旋律を奏でながら左手で音域の広い高難度の伴奏を穏やかに演奏することが求められます。

不協和音を含む主題は高い演奏効果もほこるので、ぜひチェックしてみてください。

幻想即興曲Frederic Chopin

ショパン「幻想即興曲」スタインウェイ – Fantaisie Impromptu – Chopin – クラシックピアノ- Classical Piano – CANACANA
幻想即興曲Frederic Chopin

フレデリック・ショパンの名曲『幻想即興曲』。

ショパンの楽曲は音楽性の再現と技巧面どちらも難しいことで知られていますが、『幻想即興曲』はその代表的な作品で、現在でも難易度の高い作品として多くの演奏家から愛されています。

そんなこの作品の難しさはなんといっても、リズム感にあるでしょう。

鍵盤の飛びや指の動きはそこまで激しいわけではないのですが、同じメロディーを何度も繰り返すので、リズムをしっかりと取れる演奏家でないと違和感だらけの演奏になってしまうのが特徴です。

Sergei Rachmaninov

ピアノ300年記念 鈴木弘尚:ラフマニノフ / プレリュード「鐘」
鐘Sergei Rachmaninov

1913年に発表されたラフマニノフの作品『鐘』。

ラフマニノフの代表的な作品『怒りの日』がところどころで登場する遊び心のある作品でありながら、非常に高い難易度をほこる曲でもあります。

その難しさは、主に中盤の速弾きと全体の表現にあるでしょう。

速弾きが難しいのはもちろんのことですが、楽譜を追うだけでは表現しきれない魅力を秘めた曲でもあり、楽曲への深い理解や高い表現力も求められます。

まさに、上級者にはうってつけの作品といえるでしょう。

トッカータ ハ長調 Op.7Robert Schumann

シューマン: トッカータ ハ長調,Op.7 Pf.フレディ・ケンプ:Kempf,Freddy
トッカータ ハ長調 Op.7Robert Schumann

シューマンの難曲として名高い作品、『トッカータ ハ長調 Op.7』。

「トッカータ」は日本語で「触れる」といった意味で、シューマンは演奏家の指ならしをかねた即興曲として作ったようです。

しかしこの作品、指ならしといっても決して簡単な曲ではありません。

むしろ、シューマンの作品のなかでもトップクラスの難易度をほこります。

高い演奏効果を追い求めた結果、難所が非常に多くなり、第1主題も第2主題も高度なテクニックを求められる仕上がりとなっています。

幻想的小品集 Op.3 第4曲 道化師Sergei Rachmaninov

ラフマニノフ:《幻想的小品集》Op.3 より 第4曲 「道化師」/平瀬 颯蘭(第46回入賞者記念コンサートC級[金賞])
幻想的小品集 Op.3 第4曲 道化師Sergei Rachmaninov

異なる性格の小品全5曲からなる『幻想的小品集 Op.3』。

第4曲の『道化師』は、繰り返される転調が道化師の奇想天外な動きを表しているかのような、変化に富んだ作品です。

非常に速いテンポの中での表情の変化が求められるため、難易度としては決して易しくはありません。

ただ、曲自体がコンパクトで繰り返しも多いため、部分的な練習を丁寧に行うことで比較的スムーズに仕上げまで持っていけるでしょう。

変化のある軽快な曲がお好きな方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

半音階的大ギャロップFranz Liszt

リストの名作『半音階的大ギャロップ』。

『超絶技巧練習曲』の『マゼッパ』や『鬼火』とともに、リストの難曲として名高い作品ですね。

そんな本作の難所はなんといっても4-5指を用いた細かい動きではないでしょうか?

指がつりそうになるいやらしい構成に加えて、幅広い跳躍やオクターブも連発します。

並の上級者では正しく演奏することが難しい作品です。

他のリストの作品に比べると、演奏効果がやや低いことで低評価を受けることもありますが、増三和音や全音音階の響きが好きな方にとってはツボに入る作品といえるでしょう。