ラフマニノフの名曲。おすすめのラフマニノフの曲
ロシアを代表とする作曲家の一人セルゲイ・ラフマニノフ。
同じロシアの作曲家チャイコフスキーに才能が認めながらも一度は音楽を挫折したこともあるラフマニノフ。
そんな心境と環境で生み出されたからか現代人にも通じるものがあり、切なくて儚い、時には熱情的な作風は聞いた人全員を虜にします。
今回はオーケストラで演奏される交響曲から声楽、ピアノ曲までセレクトしました。
知らない曲を聞いても「あ!
ラフマニノフだ」と思うのではないでしょうか。
ぜひ聴いてみてくださいね。
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ラフマニノフの名曲。おすすめのラフマニノフの曲(1〜10)
コレルリの主題による変奏曲 作品42Sergei Rachmaninov

1918年、ロシア革命を逃れてアメリカに移住したラフマニノフが最後に作曲したピアノ独奏曲。
ここでの主題は、アルカンジェロ・コレルリの『ヴァイオリンのための作品(12の独奏ソナタ集 作品5)』の第12曲『ラ・フォリア』。
低音部から高音部に向かって和音が繰り返されたり、“ブンチャ!
ブンチャ!
”と舞踊のようなリズムが出てきたりとなかなか変化の多い曲です。
合唱交響曲『鐘』Sergei Rachmaninov

ロシアの大作曲家セルゲイ・ラフマニノフが手掛けた壮大な合唱交響曲です。
1913年に完成したこの作品は、エドガー・アラン・ポーの詩に基づいており、4つの楽章で構成されています。
各楽章は異なる鐘の音色を表現し、人生の喜びから死の瞑想まで、幅広い感情を描き出しています。
ラフマニノフ自身が最も好きな作品の一つと語るほど、彼の音楽性が存分に発揮された本作。
オーケストラと合唱の見事な融合が、聴く人の心に深い感動を与えます。
ロマン派音楽の魅力を存分に味わいたい方におすすめの一曲です。
前奏曲 嬰ハ短調「鐘」作品3-2Sergei Rachmaninov

《幻想的小品集》作品3に収められている一曲。
クレムリン宮殿の鐘の音にインスピレーションを受けて作られた作品だそうです。
冒頭の荘厳な和音が印象的。
時にゆったりと、時に情熱的に突き進み、最後はひっそりと終わります。
教会の大きな鐘が左右に揺られて響き、ゆっくりと遠ざかる情景が思い浮かびます。
ラフマニノフの名曲。おすすめのラフマニノフの曲(11〜20)
13の前奏曲Sergei Rachmaninov

1910年の夏、多忙な演奏活動から抜け出したラフマニノフが短期間で一気に仕上げました。
第10曲「ロ短調 レント」については、≪死の島≫と同じように、アルノルト・ベックリンの絵画「帰還」からインスピレーションを受けたといわれています。
交響的舞曲 作品45Sergei Rachmaninov

ラフマニノフ最後の作品。
冒頭のドラマティックな主題に引き込まれ、さぁ踊りが始まるのか…と思いきや、ラフマニノフがお得意の郷愁を誘う旋律へと変化。
第二楽章は終始哀愁をたたえ、第三楽章ではリズムを変化させながらだんだん激しくなっていき、賑やかにフィニッシュ。
1曲でいろんな曲調を味わえます。
交響詩「死の島」作品29Sergei Rachmaninov

19世紀に活躍したスイス出身の画家であるアルノルト・ベックリンが描いた『死の島』という油彩画に着想を得て作曲された曲です。
本作品は『死の島』といえば宮崎駿監督作品のスタジオジブリ映画『君たちはどう生きるか』のモチーフになったともいわれる作品ですが、『死の島』とは小島に設けられた墓地で、船でそこに向かったのだと考えられます。
ラフマニノフが実際に見たのは、別の画家による同名の銅版画だったそうですが、『破局に向かっていく時代』を彷彿させる作品から着想されたためか、時折、不安に揺れる波のような旋律が現れます。
オリエンタル・スケッチSergei Rachmaninov

ロシアの作曲家セルゲイ・ラフマニノフのピアノ曲です。
1917年のロシア革命の混乱期に生まれた本作は、約1分半の短い作品ながら、ラフマニノフ独自のピアニズムと作曲技法が凝縮されています。
トッカータのようなリズミカルで活気のある曲調が特徴で、急速な16分音符のパッセージが多用されており、ピアニストの技巧と表現力を試す小品となっています。
機械的で勢いのあるリズムが続く中、中間部で一瞬だけ繊細なメロディが現れ、楽曲に奥行きを加えています。
革命による社会の激変と個人的な苦境が背景にある本作は、ラフマニノフの感情や不安定な時代の雰囲気を反映した作品群の一つとして捉えられます。