ラフマニノフの名曲。おすすめのラフマニノフの曲
ロシアを代表とする作曲家の一人セルゲイ・ラフマニノフ。
同じロシアの作曲家チャイコフスキーに才能が認めながらも一度は音楽を挫折したこともあるラフマニノフ。
そんな心境と環境で生み出されたからか現代人にも通じるものがあり、切なくて儚い、時には熱情的な作風は聞いた人全員を虜にします。
今回はオーケストラで演奏される交響曲から声楽、ピアノ曲までセレクトしました。
知らない曲を聞いても「あ!
ラフマニノフだ」と思うのではないでしょうか。
ぜひ聴いてみてくださいね。
- 【超上級】上級者でも難しい!難易度の高いピアノ曲を厳選
- 【難易度低め】ラフマニノフのピアノ曲|挑戦しやすい作品を厳選!
- シベリウスの名曲。人気のクラシック音楽
- 【上級】弾けたら超絶かっこいい!ピアノの名曲選
- 【上級者向け】聴き映え重視!ピアノ発表会で弾きたいクラシック音楽
- 【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介
- ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介
- ボレロの名曲。おすすめのボレロ形式の人気曲と名演
- 【バイオリン】時代を越えて愛され続けるクラシックの名曲・人気曲を厳選
- 【ピアノ名曲】難しそうで意外と簡単!?発表会にもオススメの作品を厳選
- 【オーケストラ】名曲、人気曲をご紹介
- 【上級者向け】ピアノ発表会で挑戦すべきクラシックの名曲を厳選
- アレクサンドル・ボロディンの名曲。人気のクラシック音楽
ラフマニノフの名曲。おすすめのラフマニノフの曲(21〜30)
練習曲「音の絵」 Op.39 第2番 イ短調 「海とかもめ」Sergei Rachmaninov

心に深く染み入る、夏のピアノ曲をご紹介しますね。
セルゲイ・ラフマニノフが1916年から1917年に書いた、ある練習曲集の一曲です。
本作はオーケストラ版もあり、レスピーギにより「海とかもめ」という情景が豊かな副題が付けられたことでも知られていますね。
寂寥感漂う旋律は、灰色の空と海、孤独なカモメの姿を描き出すかのようです。
中間部では一転して激情的な展開を見せ、聴く人の感情を大きく揺さぶるでしょう。
涼やかさだけでなく、深い物語や情景を感じたい方にぴったりの一曲です。
夏の日に、このドラマティックな音の絵画をじっくり味わってみてはいかがでしょうか。
ここは素晴らしい場所 作品21-7Sergei Rachmaninov

あまり知られていませんが、ロシア歌曲の名曲とされる一曲です。
穏やかで光が差し込むような明るさに満ちた小品。
ピアノの独奏曲として編曲されたものもあり、どちらも幸せな気分にさせてくれます。
明るく穏やかなラフマニノフが聞きたいときにどうぞ。
リラの花(変イ長調)作品21-5Sergei Rachmaninov

ラフマニノフの母国・ロシアは毎年5月頃にリラ(ライラック)があちこちで咲き乱れるそうです。
紫色の豊かな花房に甘い香り。
そんなロマンティックな情景を音に変換させたかのような曲です。
幸せなひと時のBGMにおすすめ。
ピアノ協奏曲2番ハ長調op.18Sergei Rachmaninov

ロシアが誇る作曲家ラフマニノフが作曲したこの曲は、1901年に初演された有名な作品です。
ラフマニノフは4歳でピアノを始め、モスクワ音楽院で学びました。
この曲は、作曲家が長い創作の停滞から抜け出すきっかけとなった記念碑的な作品なんです。
情熱的で豊かな旋律が特徴で、ピアノとオーケストラの対話が印象的です。
映画『ひとりの夜』でも使用されるなど、多くの人に愛されています。
クラシック音楽に興味のある方はもちろん、映画音楽が好きな方にもおすすめですよ。
交響曲第2番第3楽章Sergei Rachmaninov

美しさと哀愁が織りなす感動の旋律が心に染みわたります。
クラリネットの独奏から始まり、オーケストラ全体へと広がる音の世界は、聴く人の心を揺さぶります。
郷愁や遠い記憶を呼び起こすような叙情的な旋律は、まるで愛する人への想いを歌っているかのよう。
映画『ブリジット・ジョーンズの日記』でも使用されており、ロマンティックな場面を彩る名曲として知られています。
失恋の痛みを癒したい人や、大切な人との思い出に浸りたい人におすすめ。
1908年1月の初演で大成功を収め、作曲家の再生を象徴する作品としても有名です。
ピアノ協奏曲 第4番(ト短調)作品40Sergei Rachmaninov

ピアノ協奏曲第2番や3番に比べてあまり知られていないけど、ラフマニノフがアメリカに移住してから書かれた数少ない曲のうちの一つだそうです。
和音の運び方やきらきらした音の粒はやはりラフマニノフのお得意とするところ。
交響曲 第3番(イ短調)作品44Sergei Rachmaninov

ラフマニノフの交響曲としては最後の作品。
初演権を巡って二人の指揮者が争ったとのエピソードもある一曲。
ラフマニノフにしては珍しく、ズンズンとリズミカルに進む旋律が目立ちます。
雄大で力強い印象の作品です。
エチュード「音の絵」作品39Sergei Rachmaninov

ロシアの作曲家、セルゲイ・ラフマニノフが故国を離れる直前に手掛けた作品の一つが、9曲から成るピアノ曲集。
1916年から1917年にかけて作曲され、通常のエチュードとは異なり、情景や物語を描く「音の絵」として構想されています。
作品33と作品39の2巻あるのですが、こちらで紹介している作品39のほうがテクニックや音楽的に演奏するのが難しいと言われています。
各曲には特有の情緒と技術的挑戦が含まれていますが、そのなかでもさらに難易度が高いと言われている作品は、1、3、5、6、9曲目。
練習曲として難しいだけでなく、「音の絵」とあるように曲の背景に絵画を連想させられるのも魅力的です。
練習曲集「音の絵」Sergei Rachmaninov

1911年頃に作曲した8曲の「作品33」と、亡命する直前の1917年に発表された9曲の「作品39」からなる全2集17曲で構成されているピアノ練習曲(エチュード)集です。
「音の絵」というタイトルの通り、聞いただけで情景が浮かぶような旋律になっています。
東洋のスケッチ 変ロ長調Sergei Rachmaninov

ロシア革命が進行する最中の1917年に≪前奏曲 ニ短調≫や≪断章≫とともに作曲された小品です。
元々は無題でしたが、後年、作曲者自身が「東洋のスケッチ」と呼んだことからタイトルになっています。
2分足らずの短い曲で、流れるように激しくせわしない旋律が特徴です。
ラフマニノフの名曲。おすすめのラフマニノフの曲(31〜40)
パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43 第18変奏「アンダンテ・カンタービレ」Sergei Rachmaninov

偉大な作曲家、セルゲイ・ラフマニノフ。
ピアニストとしても才を持っており、生前は多くの名作を作り出してきました。
その中でも特にオススメしたい、美しい感動を誘う名作が、こちらの『パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43 第18変奏「アンダンテ・カンタービレ」』。
本作と肩を並べる感動の名作として『ヴォカリーズ』がありますが、こちらは哀愁のただよう悲しいメロディーとは真逆の希望を抱かせるような感動的なメロディーに仕上げられています。
イタリアン・ポルカSergei Rachmaninov

華やかな音色と絶妙な息づかいが織りなす、ピアノ連弾ならではの魅力が詰まった一曲です。
陽気なポルカのリズムと親しみやすい旋律が印象的な本作は、家族や友人との私的な演奏会のために作られました。
プリモとセコンドの掛け合いが生み出す躍動感があふれる響きは、聴く人の心を明るく弾ませてくれます。
ロマン派による特有の美しい和声進行も随所に取り入れられており、短い曲ながらも豊かな音楽性が感じられます。
映画やテレビ番組のBGMとしても使用される、この軽快な楽曲は、連弾を楽しみたいピアノ愛好家の皆様にぴったりの作品です。
音楽を通じて大切な人との絆を深めたい方に、心からおすすめしたい名曲といえるでしょう。
13の前奏曲 Op.32 第5番 ト長調Sergei Rachmaninov

セルゲイ・ラフマニノフが1910年に完成させた13曲からなる『13の前奏曲 Op.32』。
演奏活動で多忙を極める中、落ち着いたタイミングで短い期間で作曲された作品とされています。
『第5番 ト長調』は、長調でありながらどこか不安定さも感じさせる左手の伴奏の上に、穏やかなメロディが重なった繊細な1曲です。
長いトリルや細かく動くパッセージの音の粒をそろえ、にごりのないよう、音質にこだわって練習しましょう。
幻想的小品集 作品3-2「前奏曲」Sergei Rachmaninov

『鐘』という名で有名な、ロシア出身のセルゲイ・ラフマニノフが19歳の頃に作曲したピアノ曲。
彼の代表曲の一つです。
冒頭の重厚な和音がまるで鐘の音のように鳴り響き、おどろおどろしい雰囲気はハロウィンにぴったり!
中間部では激しい三連符が不安と緊張を高め、ゾクゾクするような気分にもなります。
欧米では「モスクワの鐘」の愛称で親しまれ、ラフマニノフの演奏会では必ずアンコールで求められたそう。
ハロウィンパーティーのBGMや、怖い話をする時の伴奏にもいかがでしょうか?
本作を聴けば、きっと特別な雰囲気を味わえるはずです。
交響曲 第1番(ニ短調)作品13Sergei Rachmaninov

大成功を収めたピアノ協奏曲第2番と比較されるかのように挙げられる、ある意味有名な曲。
この曲の初演で酷評されたことがきっかけで、ラフマニノフは神経症へ陥ってしまいます。
ラフマニノフ独特の哀愁を帯びたロマンティシズムはあまり感じられませんが、パワフルな一面を感じさせる曲です。
聖金口イオアン聖体礼儀 作品3Sergei Rachmaninov

「徹夜禱」と同様、正教会の祈祷のために作曲した無伴奏の聖歌。
ラフマニノフといえば交響曲やピアノ曲、という方にとっては取っ付きにくいかもしれません。
しかし、人の声の重なりの美しさを堪能できる曲なのでぜひ聞いてほしい一曲です。
その場の空気がきれいに感じられる作品です。
幻想的小品集 Op.3 第1曲 悲歌(エレジー)Sergei Rachmaninov

セルゲイ・ラフマニノフが1892年に完成させた『幻想的小品集 Op.3』の1曲目に収録された楽曲。
ラフマニノフはモスクワ音楽院を卒業した直後に本作を作曲しており、彼の才能の片鱗を感じ取ることができます。
緩やかなテンポで演奏されることが多く、技巧的には難しくありませんが、感情表現が求められる曲です。
低音と旋律のバランスを意識し、1音1音に心を込めて演奏することで、作品の魅力を引き出すことができるでしょう。
静かな内省的な雰囲気を味わいたい方におすすめの1曲です。
『幻想的小品集』より第1番「悲歌(エレジー)」Sergei Rachmaninov

ロシアが生んだ世界的な作曲家にしてピアニスト、セルゲイ・ラフマニノフが手掛けた作品の持つ旋律は、美しくも悲哀にあふれたものが多いですよね。
今回の記事で紹介するのにふさわしいラフマニノフ作品は多く存在していますが、本稿で取り上げているのは1892年にラフマニノフが手掛けたピアノ独奏曲集『幻想的小品集』の第1曲『悲歌』です。
第2曲『前奏曲』の方が知名度という点では勝るかもしれませんが、こちらの作品が持つ旋律の美しさや切なさも素晴らしく、左手でつむがれるアルペジオのフレーズを軸としながら流麗かつメランコリックに展開していく様は実に美しいですね。
このような楽曲を19歳という若さで完成させたラフマニノフの才能たるや、恐るべしとしか言えません……。
組曲 第1番 幻想的絵画Sergei Rachmaninov

1893年、ラフマニノフが20歳のころに作曲したピアノ・デュオ曲で、尊敬するチャイコフスキーに献呈されました。
初演はラフマニノフ自身とパーヴェル・パプストが演奏しました。
第1楽章「舟歌(バルカロール)」が最も有名で、ラフマニノフの「舟歌」といえ
ジプシーの主題による奇想曲 作品12Sergei Rachmaninov

ジプシーとは、ヨーロッパの各地に散在する民族で独自の歌と踊りの文化を持っていました。
ベースはラフマニノフらしい優雅さが感じられますが、ところどころに「おや?」と思わせるほど舞踊音楽のような旋律が顔を出します。
ちょっと変り種のラフマニノフを聴きたい時におすすめ。