ロシアを代表とする作曲家の一人セルゲイ・ラフマニノフ。
同じロシアの作曲家チャイコフスキーに才能が認めながらも一度は音楽を挫折したこともあるラフマニノフ。
そんな心境と環境で生み出されたからか現代人にも通じるものがあり、切なくて儚い、時には熱情的な作風は聞いた人全員を虜にします。
今回はオーケストラで演奏される交響曲から声楽、ピアノ曲までセレクトしました。
知らない曲を聞いても「あ!
ラフマニノフだ」と思うのではないでしょうか。
ぜひ聴いてみてくださいね。
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ラフマニノフの名曲。おすすめのラフマニノフの曲(1〜10)
ピアノ協奏曲 第2番(ハ短調)作品18Sergei Rachmaninov

ピアノ交響曲の筆頭として挙げられる有名な曲。
冒頭は厳かな和音が響き、ロマンティックな旋律が駆け抜けます。
第二楽章はきらきらした叙情的な楽章。
第三楽章はリズム感があふれるメロディで始まり、最後は圧倒的な合奏で華やかに終了。
約30分という演奏時間ですが、一つ一つの音を集中して聞きたい曲です。
交響曲 第2番(ホ短調)作品27Sergei Rachmaninov

ラフマニノフがサンクト・ペテルブルクのマリインスキー劇場で、自らの指揮によって初演した交響曲。
特徴的な主題を前面に出すというよりは、さまざまな楽器の音が絶え間なく絡み合うように流れていきます。
勉強や仕事に集中するときのBGMとしておすすめ。
ヴォカリーズ Op.34-14Sergei Rachmaninov

20世紀を代表するロシアの作曲家、セルゲイ・ラフマニノフが1915年に作曲した無言歌。
もとは歌とピアノのために書かれましたが、後に管弦楽版などさまざまなアレンジが生まれました。
歌詞のない美しい旋律は、聴く人の心に深く響きます。
ピアノの優美な音色と完璧に調和し、演奏者の表現力が試される1曲。
憂いを含んだ旋律が繊細にちりばめられ、聴く者の心を打ちます。
和音の伴奏の上をメロディが滑らかに歌い上げるシーンは、必聴のポイント。
音楽を通じて感情や情景を描く本作は、幅広い年代の方におすすめです。
ピアノ協奏曲 第3番(ニ短調)作品30Sergei Rachmaninov

ラフマニノフがアメリカへの演奏旅行で最初に演奏されたといわれる曲。
秋の夕暮れを思わせるような冒頭の旋律が郷愁を誘います。
憂鬱な和音、きらきらした装飾的な音へと進む中、時おり主題の旋律が顔を出します。
落ち込んだ時、一人感傷に浸りたいときにぴったりな曲。
10の前奏曲Sergei Rachmaninov

その名の通り10の曲目から構成されており、1903年に発表されました。
『ト短調 アラ・マルチア』は1901年にいち早く作曲されましたが、残りの9曲は発表年と同じ1903年に制作されました。
初演は1903年2月23日、モスクワで作曲者自身の手によって行われました。
パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43 第18変奏Sergei Rachmaninov

ロシアの作曲家ラフマニノフによる不朽の名作。
バレエ音楽としても使用された本作は、パガニーニの主題に基づいた24の変奏から成る傑作です。
1934年の夏、スイスの別荘で作曲され、同年11月7日にボルチモアで初演されました。
ピアノ協奏曲の形で書かれ、超絶技巧を要する華麗な演奏が特徴的。
特に有名な変奏は、美しい旋律と和声で多くの人を魅了しています。
和音の中のメロディラインを意識しながら、穏やかでロマンティックな演奏が求められる1曲。
クラシック音楽入門としてもおすすめの、心に響く名曲です。
ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 作品36Sergei Rachmaninov

この曲はラフマニノフがイタリア滞在中に生み出した曲。
ラフマニノフと同じロシア出身のチャイコフスキーもイタリアに滞在していた時期があり、なんとラフマニノフはチャイコフスキーが滞在していた部屋でこの曲を作曲したとのこと。
豊かな和音が切れ目がなくあふれるドラマティックな1曲です。





