ラフマニノフの名曲。おすすめのラフマニノフの曲
ロシアを代表とする作曲家の一人セルゲイ・ラフマニノフ。
同じロシアの作曲家チャイコフスキーに才能が認めながらも一度は音楽を挫折したこともあるラフマニノフ。
そんな心境と環境で生み出されたからか現代人にも通じるものがあり、切なくて儚い、時には熱情的な作風は聞いた人全員を虜にします。
今回はオーケストラで演奏される交響曲から声楽、ピアノ曲までセレクトしました。
知らない曲を聞いても「あ!
ラフマニノフだ」と思うのではないでしょうか。
ぜひ聴いてみてくださいね。
ラフマニノフの名曲。おすすめのラフマニノフの曲(21〜40)
チェロ・ソナタ(ト短調)作品19Sergei Rachmaninov

かの有名なピアノ協奏曲第2番の後、すぐに書かれたといわれている曲。
ピアノが細かい音をドラマティックに奏でる中、チェロは優美で長い旋律を叙情的に奏でます。
ラフマニノフが得意とする不安をたたえた曲調の中に、平和的な旋律や戦闘的なリズムが顔を出し、最後は点に上り詰めるような上昇感をふりまきながらフィニッシュ。
イタリアン・ポルカSergei Rachmaninov

華やかな音色と絶妙な息づかいが織りなす、ピアノ連弾ならではの魅力が詰まった一曲です。
陽気なポルカのリズムと親しみやすい旋律が印象的な本作は、家族や友人との私的な演奏会のために作られました。
プリモとセコンドの掛け合いが生み出す躍動感があふれる響きは、聴く人の心を明るく弾ませてくれます。
ロマン派による特有の美しい和声進行も随所に取り入れられており、短い曲ながらも豊かな音楽性が感じられます。
映画やテレビ番組のBGMとしても使用される、この軽快な楽曲は、連弾を楽しみたいピアノ愛好家の皆様にぴったりの作品です。
音楽を通じて大切な人との絆を深めたい方に、心からおすすめしたい名曲といえるでしょう。
交響曲第2番第3楽章Sergei Rachmaninov

美しさと哀愁が織りなす感動の旋律が心に染みわたります。
クラリネットの独奏から始まり、オーケストラ全体へと広がる音の世界は、聴く人の心を揺さぶります。
郷愁や遠い記憶を呼び起こすような叙情的な旋律は、まるで愛する人への想いを歌っているかのよう。
映画『ブリジット・ジョーンズの日記』でも使用されており、ロマンティックな場面を彩る名曲として知られています。
失恋の痛みを癒したい人や、大切な人との思い出に浸りたい人におすすめ。
1908年1月の初演で大成功を収め、作曲家の再生を象徴する作品としても有名です。
エチュード「音の絵」作品39Sergei Rachmaninov

ロシアの作曲家、セルゲイ・ラフマニノフが故国を離れる直前に手掛けた作品の一つが、9曲から成るピアノ曲集。
1916年から1917年にかけて作曲され、通常のエチュードとは異なり、情景や物語を描く「音の絵」として構想されています。
作品33と作品39の2巻あるのですが、こちらで紹介している作品39のほうがテクニックや音楽的に演奏するのが難しいと言われています。
各曲には特有の情緒と技術的挑戦が含まれていますが、そのなかでもさらに難易度が高いと言われている作品は、1、3、5、6、9曲目。
練習曲として難しいだけでなく、「音の絵」とあるように曲の背景に絵画を連想させられるのも魅力的です。
リラの花(変イ長調)作品21-5Sergei Rachmaninov

ラフマニノフの母国・ロシアは毎年5月頃にリラ(ライラック)があちこちで咲き乱れるそうです。
紫色の豊かな花房に甘い香り。
そんなロマンティックな情景を音に変換させたかのような曲です。
幸せなひと時のBGMにおすすめ。