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ラフマニノフの名曲。おすすめのラフマニノフの曲

ロシアを代表とする作曲家の一人セルゲイ・ラフマニノフ。

同じロシアの作曲家チャイコフスキーに才能が認めながらも一度は音楽を挫折したこともあるラフマニノフ。

そんな心境と環境で生み出されたからか現代人にも通じるものがあり、切なくて儚い、時には熱情的な作風は聞いた人全員を虜にします。

今回はオーケストラで演奏される交響曲から声楽、ピアノ曲までセレクトしました。

知らない曲を聞いても「あ!

ラフマニノフだ」と思うのではないでしょうか。

ぜひ聴いてみてくださいね。

ラフマニノフの名曲。おすすめのラフマニノフの曲(1〜20)

交響曲第2番第3楽章Sergei Rachmaninov

尾高忠明(指揮)・ 東京フィルハーモニー交響楽団/ラフマニノフ_交響曲第2番第3楽章/2014年7月21日オーチャード定期演奏会
交響曲第2番第3楽章Sergei Rachmaninov

美しさと哀愁が織りなす感動の旋律が心に染みわたります。

クラリネットの独奏から始まり、オーケストラ全体へと広がる音の世界は、聴く人の心を揺さぶります。

郷愁や遠い記憶を呼び起こすような叙情的な旋律は、まるで愛する人への想いを歌っているかのよう。

映画『ブリジット・ジョーンズの日記』でも使用されており、ロマンティックな場面を彩る名曲として知られています。

失恋の痛みを癒したい人や、大切な人との思い出に浸りたい人におすすめ。

1908年1月の初演で大成功を収め、作曲家の再生を象徴する作品としても有名です。

パガニーニの主題による狂詩曲(イ短調)作品43Sergei Rachmaninov

ラフマニノフ/パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43/A.コブリン
パガニーニの主題による狂詩曲(イ短調)作品43Sergei Rachmaninov

アメリカに移住したラフマニノフが、夏の休暇を過ごすために訪れたスイス・ルツェルン湖畔の別荘で生まれた1曲。

ヴァイオリンの超絶技巧者・パガニーニの作品である「24の奇想曲」の主題が用いられています。

ドラマティックな冒頭から切迫したピアノの和音が響く中盤へと進み、華々しく終わります。

ラフマニノフの名曲。おすすめのラフマニノフの曲(21〜40)

アレコSergei Rachmaninov

セルゲイ・V・ラフマニノフ《アレコ》 (cccp 1986)
アレコSergei Rachmaninov

1892年にモスクワ音楽院の卒業作品として作曲された、1幕のオペラです。

プーシキンの「ジプシー」を原作としていて、ジプシーの娘に恋をした貴族の青年アレコが、娘を浮気相手の男もろとも殺してしまうというストーリーになっています。

交響詩「ロスティスラフ公爵」Sergei Rachmaninov

ラフマニノフ:交響詩「ロスティスラフ公爵」
交響詩「ロスティスラフ公爵」Sergei Rachmaninov

大オーケストラのために作られた交響詩で、こちらも作曲者最初期の管弦楽曲の1つです。

モスクワ音楽院在籍中に作曲され、チャイコフスキーやリムスキー・コルサコフなどの影響が見られる習作ではありますが、早くもほの暗く、もの悲しいラフマニノフ独特の旋律が見られます。

チェロ・ソナタ(ト短調)作品19Sergei Rachmaninov

かの有名なピアノ協奏曲第2番の後、すぐに書かれたといわれている曲。

ピアノが細かい音をドラマティックに奏でる中、チェロは優美で長い旋律を叙情的に奏でます。

ラフマニノフが得意とする不安をたたえた曲調の中に、平和的な旋律や戦闘的なリズムが顔を出し、最後は点に上り詰めるような上昇感をふりまきながらフィニッシュ。

エチュード「音の絵」作品39Sergei Rachmaninov

Rachmaninov’s Études-tableaux, Op 39, played by Boris Giltburg
エチュード「音の絵」作品39Sergei Rachmaninov

ロシアの作曲家、セルゲイ・ラフマニノフが故国を離れる直前に手掛けた作品の一つが、9曲から成るピアノ曲集。

1916年から1917年にかけて作曲され、通常のエチュードとは異なり、情景や物語を描く「音の絵」として構想されています。

作品33と作品39の2巻あるのですが、こちらで紹介している作品39のほうがテクニックや音楽的に演奏するのが難しいと言われています。

各曲には特有の情緒と技術的挑戦が含まれていますが、そのなかでもさらに難易度が高いと言われている作品は、1、3、5、6、9曲目。

練習曲として難しいだけでなく、「音の絵」とあるように曲の背景に絵画を連想させられるのも魅力的です。