ラフマニノフの名曲。おすすめのラフマニノフの曲
ロシアを代表とする作曲家の一人セルゲイ・ラフマニノフ。
同じロシアの作曲家チャイコフスキーに才能が認めながらも一度は音楽を挫折したこともあるラフマニノフ。
そんな心境と環境で生み出されたからか現代人にも通じるものがあり、切なくて儚い、時には熱情的な作風は聞いた人全員を虜にします。
今回はオーケストラで演奏される交響曲から声楽、ピアノ曲までセレクトしました。
知らない曲を聞いても「あ!
ラフマニノフだ」と思うのではないでしょうか。
ぜひ聴いてみてくださいね。
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ラフマニノフの名曲。おすすめのラフマニノフの曲(11〜20)
交響的舞曲 作品45Sergei Rachmaninov

ラフマニノフ最後の作品。
冒頭のドラマティックな主題に引き込まれ、さぁ踊りが始まるのか…と思いきや、ラフマニノフがお得意の郷愁を誘う旋律へと変化。
第二楽章は終始哀愁をたたえ、第三楽章ではリズムを変化させながらだんだん激しくなっていき、賑やかにフィニッシュ。
1曲でいろんな曲調を味わえます。
交響詩「死の島」作品29Sergei Rachmaninov

19世紀に活躍したスイス出身の画家であるアルノルト・ベックリンが描いた『死の島』という油彩画に着想を得て作曲された曲です。
本作品は『死の島』といえば宮崎駿監督作品のスタジオジブリ映画『君たちはどう生きるか』のモチーフになったともいわれる作品ですが、『死の島』とは小島に設けられた墓地で、船でそこに向かったのだと考えられます。
ラフマニノフが実際に見たのは、別の画家による同名の銅版画だったそうですが、『破局に向かっていく時代』を彷彿させる作品から着想されたためか、時折、不安に揺れる波のような旋律が現れます。
絵画的練習曲「音の絵」Op.33 第1番 ヘ短調Sergei Rachmaninov

セルゲイ・ラフマニノフが1911年に作曲した『絵画的練習曲「音の絵」』は、ピアノの魔術師と呼ぶにふさわしい作品です。
Op.33の第1番は、力強いマーチのような開始部分と抒情的なモチーフが印象的な1曲。
ラフマニノフ自身は具体的な情景を明かしていませんが、聴く人それぞれの想像力をかき立てる音の世界が広がります。
ショパンの『練習曲 Op.25-4』に似たフレーズもあり、ラフマニノフ独自の世界観とともに楽しめます。
高度な技術を要する曲ですが、クラシック音楽の奥深さを体感したい方にぜひおすすめしたい1曲です。
アレコSergei Rachmaninov

1892年にモスクワ音楽院の卒業作品として作曲された、1幕のオペラです。
プーシキンの「ジプシー」を原作としていて、ジプシーの娘に恋をした貴族の青年アレコが、娘を浮気相手の男もろとも殺してしまうというストーリーになっています。
交響詩「ロスティスラフ公爵」Sergei Rachmaninov

大オーケストラのために作られた交響詩で、こちらも作曲者最初期の管弦楽曲の1つです。
モスクワ音楽院在籍中に作曲され、チャイコフスキーやリムスキー・コルサコフなどの影響が見られる習作ではありますが、早くもほの暗く、もの悲しいラフマニノフ独特の旋律が見られます。
チェロ・ソナタ(ト短調)作品19Sergei Rachmaninov

かの有名なピアノ協奏曲第2番の後、すぐに書かれたといわれている曲。
ピアノが細かい音をドラマティックに奏でる中、チェロは優美で長い旋律を叙情的に奏でます。
ラフマニノフが得意とする不安をたたえた曲調の中に、平和的な旋律や戦闘的なリズムが顔を出し、最後は点に上り詰めるような上昇感をふりまきながらフィニッシュ。
ラフマニノフの名曲。おすすめのラフマニノフの曲(21〜30)
パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43 第18変奏「アンダンテ・カンタービレ」Sergei Rachmaninov

偉大な作曲家、セルゲイ・ラフマニノフ。
ピアニストとしても才を持っており、生前は多くの名作を作り出してきました。
その中でも特にオススメしたい、美しい感動を誘う名作が、こちらの『パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43 第18変奏「アンダンテ・カンタービレ」』。
本作と肩を並べる感動の名作として『ヴォカリーズ』がありますが、こちらは哀愁のただよう悲しいメロディーとは真逆の希望を抱かせるような感動的なメロディーに仕上げられています。





