【秋ジャズ】秋に聴きたいジャズの名曲・人気曲
秋の夜長にじっくりと聴いてみたい、そんな音楽ジャンルの筆頭に挙げられるのがやはりジャズですよね。
暑かった夏が過ぎ去って、独特の寂しさが漂う季節にジャズという音楽は実によく似合います。
実際、秋をテーマとしたジャズのスタンダードナンバーは多く、相性の良さは折り紙付きと言えるでしょう。
本稿では「秋に聴きたいジャズの名曲」と題して、そのものずばり秋が主題の曲はもちろん、秋っぽい雰囲気を感じさせる秋ジャズの名曲をたっぷりとご紹介いたします。
物思いにふける午後の一時に、大人の気分を味わってみたい静かな夜に……ぜひお楽しみください!
【秋ジャズ】秋に聴きたいジャズの名曲・人気曲(76〜80)
Waters of March – Águas de MarçoTom Jobim

アントニオ・カルロス・ジョビンさんによって作詞作曲されたこの曲は、邦題では『三月の水』または『三月の雨』といわれています。
南半球のブラジルは北半球とは季節が逆転するので、リオ・デ・ジャネイロの3月は北半球の9月にあたる、夏から秋に向かう雨の季節にあたり、人生の後半に向かうイメージがつづられているようですね。
Get Out And Get Under The Moon(月光価千金)金子晴美

これも、月にちなんだ歌です。
もともとはラリー・シェイさん作曲、ウィリアム・ジェロームさん作詞の1920年代のアメリカのポップスで、邦題『月光値千金』ともいわれます。
この邦題は、この曲の日本語訳詞も手掛けた伊庭孝さんが蘇軾の「春夜詩」にある「春宵一刻値千金」から名付けたといわれています。
That’s AllBen Webster

『That’s All』はジャズのスタンダードナンバーで、アラン・ブラントさんとボブ・ヘイムスさんによって作曲されました。
アメリカで大きな影響力を持った流行歌のことを指す、グレイト・アメリカン・ソングブックにも選ばれています。
多くのミュージシャンによってカバーされている楽曲ですが、中でもテナーサックス奏者のベン・ウェブスターさんのバージョンが秋にはオススメなんです。
優しく哀愁の漂うブロウしたテナーサックスの音色が、秋の夜に聴くには最高の1曲ですよ!
Born To Be BlueChet Baker

『Born to Be Blue』はウエストコーストを代表するジャズ・トランペッターでありボーカリストのチェット・ベイカーさんの楽曲です。
彼の半生を描いた2015年の映画のタイトルにも使用されています。
『Born to Be Blue』は1965年リリースのアルバム『Baby Breeze』に収録され、ブルージーなピアノとチェット・ベイカーさんの甘い歌声がオシャレなんですよね。
ぜひ秋の夜にお酒でも飲みながら聴いてほしい1曲です!
Blue TrainJohn Coltrane

アメリカ・ノースカロライナ出身のジャズサックスプレーヤー、ジョン・コルトレーンさんの初期の代表作『Blue Train』の表題曲です。
アルバムのほとんどの曲を自作し、長く攻撃的なソロパートを吹くコルトレーンは素晴らしいのひと言ですね。
脇を固める演者たちも一流どころがそろっています。
おわりに
物悲しいピアノの音色や哀愁のトランペット、情感たっぷりのボーカル……ジャズが持つさまざまな要素が、秋らしい雰囲気を作り上げてくれます。
通常であれば長い夏休みのある夏と、クリスマスや大みそかのある冬に囲まれているせいか、秋はやはり寂しげな季節というイメージもありますよね。
そんな季節と相性抜群な素晴らしいジャズの名曲の数々を、この記事を通じて楽しんでいただけたのであれば嬉しいです!