【秋ジャズ】秋に聴きたいジャズの名曲・人気曲
秋の夜長にじっくりと聴いてみたい、そんな音楽ジャンルの筆頭に挙げられるのもジャズではないでしょうか。
暑かった夏が過ぎ去って、独特の寂しさが漂う季節にジャズという音楽は実によく似合います。
実際、秋をテーマとしたジャズのスタンダードナンバーは多く、相性の良さは折り紙付きと言えるでしょう。
本稿では「秋に聴きたいジャズの名曲」と題して、秋が主題の曲はもちろん、秋っぽい雰囲気を感じさせる秋ジャズの名曲をたっぷりとご紹介いたします。
物思いにふける午後の一時に、大人の気分を味わってみたい静かな夜に……ぜひお楽しみください!
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【秋ジャズ】秋に聴きたいジャズの名曲・人気曲(21〜30)
November TwilightJulie London

“スモーキー”と評される味わい深い歌声で、多くのジャズマニアをとりこにしたジュリー・ロンドンさん。
女優としても活躍した彼女ですが、その官能的なボーカルは秋の夜長にしっくりきますね。
1956年当時にリリースされた名盤『Calendar Girl』は、月ごとのテーマで構成された人気のコンセプトアルバムです。
その中の1曲で、11月の黄昏時のもの悲しさを歌ったジャズバラード。
本作では、過ぎ去った愛を静かに思い返す主人公の姿が、冷たい秋風や落ち葉の風景とともに目に浮かぶようです。
ささやくように歌う彼女のスタイルは、まるで耳元で秘密の物語を打ち明けられているかのような親密さがあります。
秋の夜、一人でじっくりと音楽の世界に浸りたいときにぴったりの名曲です。
Autumn LeavesMiles Davis

抑制の効いたトランペットの音色で、ジャズの歴史を塗り替えてきたマイルス・デイヴィスさん。
彼の数ある名演のなかでも、秋の夜長にしっとりと聴きたいのがこの1曲です。
過ぎ去った恋を象徴する落ち葉と、その思い出を慈しむ歌詞の世界観を、彼のクールで叙情的なトランペットが雄弁に物語ります。
この解釈は、彼が「インスピレーションはすべて彼から得た」と公言するほど敬愛したピアニスト、アハマド・ジャマルさんの影響が色濃く出ていますよね。
本作は1958年3月に録音され、アルトサックス奏者キャノンボール・アダレイさんの名盤『Somethin’ Else』に収録されたテイクが有名です。
物思いにふける静かな夜のお供に、ぜひチェックしてみてください。
WindowsChick Corea

ジャズ・フュージョンの先駆者として、また多彩なバンド活動で知られるチック・コリアさん。
グラミー賞を23回も受賞した功績を持つ、まさにレジェンドですよね。
彼が1966年に作曲した初期の名曲は、窓の外に広がる秋景色を眺めているかのような、瞑想的な雰囲気がただよう作品です。
この楽曲はモーダルな響きとワルツのリズムが心地よく、どこか物悲しくも美しい旋律が、秋のセンチメンタルな気分に寄り添ってくれます。
名盤『Now He Sings, Now He Sobs』に収録された演奏が有名ですが、実は初録音は1966年1月のセッションでした。
物思いにふける秋の午後に、ぴったりではないでしょうか?
Body and SoulColeman Hawkins

テナーサックスをジャズの主役級楽器へと押し上げた先駆者、コールマン・ホーキンスさん。
スウィング期の大スターでありながら、後のモダンジャズにも大きな影響を与えました。
そんな彼の名演としてあまりにも有名なのが、1939年に録音された作品です。
この楽曲は、あえてメロディから離れ、コードの響きを道しるべに紡がれる即興演奏が特徴。
その深く艶のある音色は、秋の夜の静寂と物悲しさを帯びた、しぶい雰囲気をかもしだしています。
本作はコンピレーション盤のアルバム『Body and Soul』などにも収録されました。
大人の時間を過ごしたい夜に、ぜひ聴いてみてください。
Stormy WeatherBillie Holiday

味わい深いボーカルで人気を集めた女性ジャズボーカリスト、ビリー・ホリデイさん。
ジャズボーカルの概念を変えた重要人物の1人ですね。
本作は、恋人が去って以来、心の中も外の世界もずっと荒れ模様の天気だ、という切ない失恋を歌ったトーチソングです。
彼女自身の壮絶な人生が投影されたかのような、痛切な感情表現は、聴く者の心を深く揺さぶります。
この楽曲は1933年に初演され、1943年には同名のミュージカル映画が作られるなど広く愛されたスタンダードで、ホリデイさんの録音は名盤『An Evening with Billie Holiday』で聴くことができます。
秋の夜長に、物思いにふけりながら聴くのにぴったりですよ。
Blue in GreenMiles Davis

ジャズの歴史を常に塗り替えてきた帝王、マイルス・デイヴィスさん。
彼が1959年8月当時に制作した歴史的名盤『Kind of Blue』に収録された、秋の夜長に深く染みわたる1曲です。
ミュートを効かせたトランペットが、まるで心の奥底から漏れるささやきのように響き、ビル・エヴァンスさんの軽やかで透明感のあるピアノが、そっと寄り添うように重なります。
歌詞はありませんが、青い憂うつと緑の安らぎが混ざり合うような複雑な心象風景が、見事に表現された構成に仕上げられています。
本作が収められた名盤は、2002年にアメリカ議会図書館の国立録音レジストリに選出されたことでも知られています。
物思いにふける静かな午後にぴったりの作品です。
The Way You Look TonightTony Bennett

20世紀アメリカを代表する偉大な歌手、トニー・ベネットさん。
彼の数ある名唱の中でも、秋の夜長にじっくりと味わいたいのがこちらの作品です。
愛する人の何気ない姿の美しさをたたえる、この上なくロマンチックな世界観が魅力ではないでしょうか。
落ち込んでいる時の表情でさえ愛おしいと歌うその優しいまなざしは、聴く人の心を温かく包み込んでくれるようです。
本作は1958年のアルバム『Long Ago and Far Away』に収録された楽曲で、その後もたびたび再録音されています。
中でも1997年には映画『ベスト・フレンズ・ウェディング』で使用されたことでも知られています。
肌寒くなってきた季節に、大切な人を思う時間にぴったりの1曲です。





