【秋ジャズ】秋に聴きたいジャズの名曲・人気曲
秋の夜長にじっくりと聴いてみたい、そんな音楽ジャンルの筆頭に挙げられるのがやはりジャズですよね。
暑かった夏が過ぎ去って、独特の寂しさが漂う季節にジャズという音楽は実によく似合います。
実際、秋をテーマとしたジャズのスタンダードナンバーは多く、相性の良さは折り紙付きと言えるでしょう。
本稿では「秋に聴きたいジャズの名曲」と題して、そのものずばり秋が主題の曲はもちろん、秋っぽい雰囲気を感じさせる秋ジャズの名曲をたっぷりとご紹介いたします。
物思いにふける午後の一時に、大人の気分を味わってみたい静かな夜に……ぜひお楽しみください!
【秋ジャズ】秋に聴きたいジャズの名曲・人気曲(1〜10)
MilestonesMiles Davis

ジャズの帝王と呼ばれたトランペッターであるマイルス・デイヴィスさんが演奏する『Milestones』は、のちのジャズ界に大きな影響を与えたジャズのスタンダードナンバーです。
この楽曲が収録された1958年リリースのアルバム『Milestones』も、「ジャズの歴史を形作る一助となる重要なアルバムのひとつ」として数えられる名盤なんですよね。
疾走感のあるタイトな演奏がとてもクールなので、ぜひ木枯らしの吹く秋の日に聴いてほしい1曲です!
September In The RainRed Garland Trio

レスター・ヤングさんやチャーリー・パーカーさんのバックを務め、1955年にはマイケル・デイヴィスさんのバンドに参加した功績を持つ、ジャズ・ピアニストのレッド・ガーランドさん。
個性的なジャズ・ピアニストとして知られ、ブロックコードをアレンジした、独特の演奏法からジャズマニアの間では、彼の演奏法は「ガーランド節」と呼ばれています。
こちらの『September In The Rain』も、ガーランド節が味わえる秋をテーマにした1曲です。
Lush LifeJohn Coltrane

愛好家も多い偉大なジャズサックス奏者であるジョン・コルトレーンさん。
彼の1957年と1958年のライブ音源を収録したアルバムの、タイトルチューンとして収録されたのが『Lush Life』です。
ピアニストのレッド・ガーランドさんの哀愁漂うイントロから始まるバラードで、続いて登場するサックスのメロディも美しいんですよね。
激しく高速のフレーズを得意としたコルトレーンさんのメロウなプレイが楽しめるナンバーで、秋の物悲しい雰囲気にもピッタリです。
【秋ジャズ】秋に聴きたいジャズの名曲・人気曲(11〜20)
Autumn RainAhmad Jamal

秋の雨をテーマに、ジャズピアニストの巨匠が紡ぎ出す音の世界。
アーマッド・ジャマルさんの2012年リリースの本作は、静けさとはかなさをたたえた珠玉の1曲です。
ゆったりとしたテンポに乗せて、繊細なタッチのピアノが雨音を表現。
シンプルながら深い情感が漂うサウンドに、心が洗われるような感覚を覚えます。
1986年のアルバム『Rossiter Road』に収録された楽曲で、長年のファンにも愛され続けています。
秋の夜長、窓辺で雨音を聴きながらゆったりと過ごしたいとき。
本作を聴けば、きっと心地よい秋の雰囲気に包まれることでしょう。
Waltz for DebbyBill Evans

秋の夜長にぴったりの楽曲として、ビル・エヴァンスさんの名作をご紹介します。
子供の無邪気な世界を描いた歌詞が印象的で、ピアノの優しい旋律が心に染み渡ります。
1961年にニューヨークのライブハウスで録音された本作は、エヴァンスさんのトリオによる名演奏として知られています。
姪への愛情を込めて作られたこの曲は、純真な喜びと大人への成長を巧みに表現しており、聴く人の心に深い感動を与えます。
秋の夕暮れ時、窓辺でゆったりと過ごすひとときに、ぜひこの曲を聴いてみてください。
きっと、あなたの心に暖かな光を灯してくれることでしょう。
月光価千金吉田日出子

軽やかなジャズのリズムが心地よい1曲。
1981年にリリースされたアルバム『上海バンスキング・first』に収録された楽曲で、2005年には『究極のベスト! 吉田日出子/上海バンスキング』にも収録されました。
昭和初期のダンスホールの雰囲気を再現するために選ばれた本作は、吉田日出子さんの柔らかな声と表現力が光ります。
月の光に照らされた夜空の下、恋人たちの幸せな時間を描いた歌詞が心に染みわたりますね。
秋の夜長にゆったりと聴きたくなる、大人の雰囲気漂う1曲です。
ミュージカル「上海バンスキング」の世界観を感じながら、しっとりとした気分に浸りたい方におすすめです。
When I Fall In LoveNat King Cole

温かく厚みのあるボーカルで、世界中のジャズ・マニアから高い評価を受けているナット・キング・コールさん。
低音の声から発せられるボーカルの表現力はすさまじく、特に大人な雰囲気の楽曲においては圧倒的な実力をほこったジャズ・シンガーですね。
そんな彼の名曲が、こちらの『When I Fall In Love』。
オーケストラの壮大な演奏とナット・キング・コールさんの染みるボーカルが見事にマッチしており、秋の切なさをしっかりと表現しています。