切ないクラシックの名曲。おすすめのクラシック音楽
切ないクラシックを一挙紹介!
一口に切ないクラシックといっても、その曲調はさまざまです。
今回はピアノからヴァイオリン、小品や室内楽、協奏曲やオーケストラの曲など、さまざまなクラシックの切ない名曲をピックアップしてみました。
定番のものはもちろんのこと、クラシックを愛聴している方でもなかなか聞き覚えのない、マイナーな作品まで幅広くラインナップしています。
これからクラシックを知りたい方でも、既にクラシックにどっぷり浸かっている方でも楽しめる内容になっていますので、ぜひ最後までごゆっくりとご覧ください!
- 【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介
- 美しすぎるクラシックの名曲。おすすめのクラシック音楽
- 【バイオリン】時代を越えて愛され続けるクラシックの名曲・人気曲を厳選
- どこかで聴いたことのある悲しいBGMまとめ【有名】
- チェロの名曲|奥深い音色を味わえる珠玉のクラシック作品を一挙紹介
- ブラームスの名曲。人気のクラシック音楽
- 【ピアノ×暗い曲】悲しみにどっぷり浸れるクラシックの名曲
- かっこいいクラシックの名曲。おすすめのクラシック音楽
- 美しすぎるクラシックピアノの名曲。心洗われる繊細な音色の集い
- 秋におすすめのクラシックの名曲
- クラシックの名曲|一度は聴きたいオススメの作品たち
- 人気のクラシックピアノ曲。日本人ピアニストの名演集
- 女性におすすめのクラシックの名曲
切ないクラシックの名曲。おすすめのクラシック音楽(61〜70)
ピアノソナタ第14番「月光」Ludwig van Beethoven

ベートーヴェンが30歳のときの作品でピアノソナタ第13番とともに「幻想曲風ソナタ」という題名を付けて発表されました。
「月光」という愛称はベートーヴェンによるものではなく、死後、第1楽章の印象を「スイスのルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のよう」としたドイツの音楽評論家・詩人のコメントによります。
無言歌集 第2巻 Op.30 第6曲 ヴェネツィアの舟歌 第2Felix Mendelssohn

ドイツが誇る初期ロマン派の巨匠、フェリックス・メンデルスゾーンの魅力が詰まった一曲です。
メンデルスゾーンは1809年2月に生まれ、幼少期からその才能を発揮しました。
本作は彼の代表作「無言歌集」の一つで、ヴェネツィアの情景を音楽で描いています。
穏やかな6/8拍子の中に、ゴンドラの揺れるような静けさと、時折訪れる感情の高まりが巧みに表現されています。
左手の静かな伴奏と右手の印象的なメロディーラインが、聴く人の心に深い余韻を残します。
穏やかな中にも切なさを感じさせる本作は、静かな夜に一人で聴きたい、心に染み入る一曲です。
ノクターン 第18番 ホ長調 作品62-2Frederic Chopin

ロマン派を代表する作曲家フレデリック・ショパンの晩年の傑作です。
1846年に発表されたこの作品は、ショパンの円熟した技巧と深い感性が融合した珠玉の一曲。
夜の静けさを思わせる瞑想的な旋律が、聴く者の心に染み入ります。
本作は、ショパンの避けられない運命への受容を象徴しているとも解釈され、憂いと諦観が漂う中にも、美しい和声と繊細な旋律線が光ります。
クラシック音楽に親しみたい方や、心を癒す音楽を求める方におすすめの一曲です。
『14の歌曲集』第14曲「ヴォカリーズ」Sergei Rachmaninov

ヴォカリーズは主に発声練習のときに用いる「アー」など母音のみによって歌う歌唱法で、このラフマニノフの曲にも歌詞がありません。
はじめは独唱とピアノ伴奏でしたが、自ら管弦楽版を作りました。
ピアノ独奏版、チェロやヴァイオリンなどの独奏楽器とピアノ伴奏によるデュエット版がなどさまざまな編曲がされています。
編曲版では、ホ短調に移調されていることが多い作品です。
『2つの悲しき旋律』第2曲「春 」Edvard Hagerup Grieg

この曲は、「過ぎた春」「過ぎにし春」「最後の春」とも訳され、自身の歌曲集「12の旋律集」から「傷ついた心」とともに2曲を弦楽合奏用に編曲したものです。
歌曲の歌詞によると、やっと訪れた北欧の春だけれど自分にとっては最後の春となるかもしれない、と歌っています。
ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D960 1楽章 モルト・モデラートFranz Schubert

静謐な旋律で開始する本作は、フランツ・シューベルトが1828年9月に遺した傑作です。
冒頭の穏やかな主題と低音のトリルが織りなす独特の雰囲気は、音楽の深みへと聴き手を誘います。
旋律の展開では三つの異なる調性を巧みに操り、豊かな表情と色彩を描き出しています。
器楽曲ながら、まるで物語を語るかのような豊かな表現力を持ち、静けさと不安、明るさと陰影という対照的な要素が見事に融合しています。
管弦楽作品やオペラなどに比べると、比較的耳なじみの良い構成で、クラシック音楽の魅力に触れたい方にぴったりの1曲と言えるでしょう。
ロマンティックな情景 『エピローグ』Enric Granados

ロマン派音楽とスペインの民族音楽が織りなす優美な調べは、結婚式の厳かな瞬間を彩るのにふさわしい気品を備えています。
エンリケ・グラナドスが1904年に作曲したピアノ曲集『ロマンティックな情景』の締めくくりとなる本作は、右手の甘美なメロディーと左手のアルペジオが見事な調和を生み出しています。
変ホ長調の穏やかな旋律は、新郎新婦の未来への想いを優しく包み込むかのよう。
フランスのレジオンドヌール勲章も受賞したグラナドスの繊細な感性が存分に発揮された珠玉の一曲です。
指輪の交換やケーキカットなど、大切な瞬間の伴奏として、まさに理想的な雰囲気を演出してくれることでしょう。






