切ないクラシックの名曲。おすすめのクラシック音楽
切ないクラシックを一挙紹介!
一口に切ないクラシックといっても、その曲調はさまざまです。
今回はピアノからヴァイオリン、小品や室内楽、協奏曲やオーケストラの曲など、さまざまなクラシックの切ない名曲をピックアップしてみました。
定番のものはもちろんのこと、クラシックを愛聴している方でもなかなか聞き覚えのない、マイナーな作品まで幅広くラインナップしています。
これからクラシックを知りたい方でも、既にクラシックにどっぷり浸かっている方でも楽しめる内容になっていますので、ぜひ最後までごゆっくりとご覧ください!
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切ないクラシックの名曲。おすすめのクラシック音楽(61〜70)
弦楽四重奏曲第1番 第2楽章「アンダンテ・カンタービレ」Pyotr Tchaikovsky

ウクライナの民謡から着想を得た珠玉の名曲です。
弦楽器の調和が生み出す静謐な旋律は、聴く者の心に深い感動を呼び起こします。
恋する若者の想いを優しく包み込むような美しいメロディは、人間の感情の機微を繊細に描き出しています。
ロシアの大文豪トルストイも涙したという逸話が残る本作は、恋愛の不安と希望を見事に表現しており、恋に悩む人々の心に寄り添う楽曲といえるでしょう。
1876年12月の特別音楽会での感動的な演奏は、作曲家本人も生涯の誇りとして日記に記しています。
『白鳥の歌』第4曲「セレナーデ」Franz Peter Schubert

「白鳥の歌」はシューベルトの死後に出版社や友人たちがまとめた14曲からなる、歌曲集です。
第4曲「セレナーデ」はマンドリンを模した恋人に対する思いを伴奏にのせて歌いあげています。
リスト編曲のピアノ版やメルツ編曲のギター版も親しまれています。
ノクターン 第18番 ホ長調 作品62-2Frederic Chopin

ロマン派を代表する作曲家フレデリック・ショパンの晩年の傑作です。
1846年に発表されたこの作品は、ショパンの円熟した技巧と深い感性が融合した珠玉の一曲。
夜の静けさを思わせる瞑想的な旋律が、聴く者の心に染み入ります。
本作は、ショパンの避けられない運命への受容を象徴しているとも解釈され、憂いと諦観が漂う中にも、美しい和声と繊細な旋律線が光ります。
クラシック音楽に親しみたい方や、心を癒す音楽を求める方におすすめの一曲です。
「吹雪」より「春と秋」Georgy Sviridov

20世紀後半のロシアを代表する作曲家、ゲオルギー・スヴィリードフ。
現在でも国民的な作曲家として人気があります。
春と秋というように、フルートの主題から始まる曲で、切なさの中に見たこともない遠い故郷を思い起こさせるような、哀愁の漂う楽曲に仕上げられています。
悲歌Sergei Rachmaninov

ロシアよりアメリカに亡命を余儀なくされた作曲家、セルゲイ・ラフマニノフ。
作られた曲の多くが暗く物悲しい曲想のもので、故郷ロシアを思って書かれたことがわかります。
曲後半に、盛り上がり哀しい旋律が一気に押し寄せます。
もう一度聴きたくなる素晴らしい曲です。
『2つの悲しき旋律』第2曲「春 」Edvard Hagerup Grieg

この曲は、「過ぎた春」「過ぎにし春」「最後の春」とも訳され、自身の歌曲集「12の旋律集」から「傷ついた心」とともに2曲を弦楽合奏用に編曲したものです。
歌曲の歌詞によると、やっと訪れた北欧の春だけれど自分にとっては最後の春となるかもしれない、と歌っています。
コル・ニドライMax Bruch

ブルッフが作曲したチェロと管弦楽のための協奏的作品です。
作曲にあたってブルッフは、ユダヤ教の音楽から、ユダヤ教の祭日で歌われる典礼歌「コル・ニドレ」と、哀歌「ああ、彼らのために泣け」という2つの旋律を使っています。
いろいろな民族音楽に興味を持っていて作品に取り入れたもので、ブルッフ自身はプロテスタントであり、ユダヤ音楽を作曲する気はなかったとされています。
『14の歌曲集』第14曲「ヴォカリーズ」Sergei Rachmaninov

ヴォカリーズは主に発声練習のときに用いる「アー」など母音のみによって歌う歌唱法で、このラフマニノフの曲にも歌詞がありません。
はじめは独唱とピアノ伴奏でしたが、自ら管弦楽版を作りました。
ピアノ独奏版、チェロやヴァイオリンなどの独奏楽器とピアノ伴奏によるデュエット版がなどさまざまな編曲がされています。
編曲版では、ホ短調に移調されていることが多い作品です。
組曲「鏡」:洋上の小舟Claude Debussy

夏の午後に、涼やかな風を運んでくれるようなピアノの調べはいかがでしょうか。
クロード・ドビュッシーが手掛けたピアノ連弾のための組曲『Petite Suite』の冒頭を飾るこの一曲は、水面を優雅に漂う小舟を思わせる、穏やかで美しい旋律が心に染み渡ります。
きらめく光や水の揺らぎが目に浮かぶようで、まるで印象派の絵画を音で楽しんでいるかのようですね。
1889年2月に作曲者自らも参加したピアノ連弾で初めて演奏され、フランスの詩人ヴェルレーヌの作品に影響を受けたとされています。
後に1907年にはオーケストラ版も編曲され、そちらもまた違った趣ですてきですよ。
暑さを忘れさせてくれる詩情が豊かな本作は、静かに音楽を楽しみたい方や、日常に美しいアクセントを加えたい方にぴったりでしょう。
ピアノの優しい響きが、きっと心地よい時間をもたらしてくれます。
夜の海辺にてHeino Kasuki

北欧の夜の海辺にきらめく光の粒を音にしたような、そんなピアノ小品はいかがでしょうか。
このフィンランドの作品は、ピアノの高音が澄み渡り、まるで夜空にまたたく星々を眺めているかのような気分にさせてくれます。
ピアニスト舘野泉が1999年4月に残した録音でもその魅力は際立っており、繊細な音色が心の奥深くに染み渡りますね。
本作の持ち味である穏やかで幻想的な旋律は、夏の蒸し暑さを忘れさせてくれることでしょう。
静寂の中で美しいピアノの響きに耳を傾け、涼やかなひとときを過ごしたいあなたにおすすめの作品です。
切ないクラシックの名曲。おすすめのクラシック音楽(71〜80)
動物の謝肉祭 第13曲「白鳥」Camille Saint-Saëns

組曲『Le Carnaval des animaux』からの旋律で、カミーユ・サン=サーンスによる名高い作品です。
元は1886年初頭の謝肉祭の余興として構想された組曲中の1曲で、作曲者が存命中に唯一出版を許したものです。
チェロが奏でる流麗なメロディは、水面を滑る白鳥の優雅な姿や、伝説に語られる「白鳥の歌」の幻想的な情景を思わせます。
1905年にアンナ・パヴロワがこの曲に合わせて創作したバレエ「死の白鳥」は世界的に知られ、フィギュアスケートの羽生結弦選手もエキシビションで使用し感動を呼びました。
夏の暑さを忘れさせ、心に潤いを与えてくれるような、美しいチェロの音色に浸りたい方に聴いてほしい一曲です。
生まれたばかりの王女のためのパヴァーヌCharles-Henry

優雅で穏やかな旋律が特徴の本作は、新たな生命の誕生を祝福する喜びと希望に満ちています。
約1分25秒という短い演奏時間の中に、繊細なタッチと表現力が要求される楽曲です。
フレージングやダイナミクスの微妙な変化を通じて、曲の持つ優雅さや喜びを表現することが演奏のポイントです。
ピアノ教育の現場でも取り上げられることがある本作は、表現力を養いたい方や、リサイタルのアンコールピースを探している方におすすめです。
2023年5月には、パリのコンセルヴァトワールでこの曲を含むコンサートが開催され、聴衆を魅了しました。
無言歌集 第2巻 Op.30 第6曲 ヴェネツィアの舟歌 第2Felix Mendelssohn

ドイツが誇る初期ロマン派の巨匠、フェリックス・メンデルスゾーンの魅力が詰まった一曲です。
メンデルスゾーンは1809年2月に生まれ、幼少期からその才能を発揮しました。
本作は彼の代表作「無言歌集」の一つで、ヴェネツィアの情景を音楽で描いています。
穏やかな6/8拍子の中に、ゴンドラの揺れるような静けさと、時折訪れる感情の高まりが巧みに表現されています。
左手の静かな伴奏と右手の印象的なメロディーラインが、聴く人の心に深い余韻を残します。
穏やかな中にも切なさを感じさせる本作は、静かな夜に一人で聴きたい、心に染み入る一曲です。
トゥオネラの白鳥Jean Sibelius

「トゥオネラの白鳥」は交響詩集「レンミンカイネン組曲」(4つの伝説曲)の第2曲に当たります。
この曲は物語の中の、トゥオネラ川を泳ぐ白鳥のイメージを描いていて、全曲を通してイングリッシュ・ホルンが悲しく美しい白鳥の旋律を奏でます。
スペイン舞曲集より「アンダルーサ」Enric Granados

スペインのピアニストであり作曲家のエンリケ・グラナドスが作った名曲『スペイン舞曲集より「アンダルーサ」』。
同じ主題が何度も出てくるのですが、所々に曲調を変えながらつないでいくため、単調になりすぎず聴き応えもある曲です。
中間部分で出てくる柔らかく穏やかなメロディからのスペイン風の主題に戻るところは、この曲の見どころなので、ぜひチェックしてみてください。
エニグマ変奏曲 ~ニムロッドEdward Elgar

『威風堂々』といった作品でも知られるイギリスの作曲家、エドワード・エルガーの代表作品の一つ、管弦楽のための変奏曲集『Enigma Variations』。
本作は、エルガーが友人たちとの交流から着想を得て、即興演奏から発展させたというユニークな成り立ちでも知られています。
その中の第9変奏は、深い友情を記念したもので、静かな弦楽器のハーモニーから始まり、次第に感情が壮大に高まっていく展開が聴く者の心を揺さぶります。
この荘厳で美しい旋律は、1997年のダイアナ元皇太子妃の葬儀で演奏されたり、映画『ダンケルク』で引用されたりするなど、儀礼や映像作品を象徴する音楽として大切にされてきました。
厳かで気品に満ちた曲調は、集中して作業したい時や、心を静めたい夜のBGMとして最適と言えるでしょう。
海辺の夕暮れ H.128 第3曲「嵐の海辺」Bohuslav Martinů

ピアノの巧みなアルペジオが、夕暮れ時の海辺に打ち寄せる波、そして吹きすさぶ風の情景を描き出す作品です。
ボフスラフ・マルトゥーによる本作は、1921年に書かれたピアノ独奏のための小品で、アルバム『Evening on the Sea-shore H.128 他3曲』に収録されています。
印象派的な色彩が豊かな響きのなかに、ロンド形式という古典的な骨格が息づき、自然の描写と構築美の対話が見事な1曲となっています。
ダイナミックな展開は副題の「嵐」を思わせ、技巧的なカデンツァを経て再び穏やかさを取り戻す構成が印象的です。
夏のひとときに、ドラマティックでありながらも涼やかなピアノの調べに浸りたい方に聴いてほしい名曲です。
「讃美歌」320番「主よ 御許に近づかん」Eliza Flower)

ヤコブの夢を原典とした賛美歌は、神に近づく願いをテーマにした作品です。
エリザ・フラワーが美しい旋律を付けたこの曲は、深い感動を与え続けています。
歌詞には困難を経ても神に近づく意義が込められ、タイタニック号のエピソードでも知られています。
日本でも『フランダースの犬』最終回や葬儀で使われ、哀愁を帯びた別れの曲として親しまれています。
本作は、人生の試練に向き合う方々や、心に響く賛美歌を求める人におすすめです。
1841年に発表されて以来、世界中で歌い継がれる名曲となっています。
ロマンティックな情景 『エピローグ』Enric Granados

ロマン派音楽とスペインの民族音楽が織りなす優美な調べは、結婚式の厳かな瞬間を彩るのにふさわしい気品を備えています。
エンリケ・グラナドスが1904年に作曲したピアノ曲集『ロマンティックな情景』の締めくくりとなる本作は、右手の甘美なメロディーと左手のアルペジオが見事な調和を生み出しています。
変ホ長調の穏やかな旋律は、新郎新婦の未来への想いを優しく包み込むかのよう。
フランスのレジオンドヌール勲章も受賞したグラナドスの繊細な感性が存分に発揮された珠玉の一曲です。
指輪の交換やケーキカットなど、大切な瞬間の伴奏として、まさに理想的な雰囲気を演出してくれることでしょう。
ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D960 1楽章 モルト・モデラートFranz Schubert

静謐な旋律で開始する本作は、フランツ・シューベルトが1828年9月に遺した傑作です。
冒頭の穏やかな主題と低音のトリルが織りなす独特の雰囲気は、音楽の深みへと聴き手を誘います。
旋律の展開では三つの異なる調性を巧みに操り、豊かな表情と色彩を描き出しています。
器楽曲ながら、まるで物語を語るかのような豊かな表現力を持ち、静けさと不安、明るさと陰影という対照的な要素が見事に融合しています。
管弦楽作品やオペラなどに比べると、比較的耳なじみの良い構成で、クラシック音楽の魅力に触れたい方にぴったりの1曲と言えるでしょう。



