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切ないクラシックの名曲。おすすめのクラシック音楽

切ないクラシックを一挙紹介!

一口に切ないクラシックといっても、その曲調はさまざまです。

今回はピアノからヴァイオリン、小品や室内楽、協奏曲やオーケストラの曲など、さまざまなクラシックの切ない名曲をピックアップしてみました。

定番のものはもちろんのこと、クラシックを愛聴している方でもなかなか聞き覚えのない、マイナーな作品まで幅広くラインナップしています。

これからクラシックを知りたい方でも、既にクラシックにどっぷり浸かっている方でも楽しめる内容になっていますので、ぜひ最後までごゆっくりとご覧ください!

もくじ

切ないクラシックの名曲。おすすめのクラシック音楽(41〜60)

悲しきワルツSibelius

Jean Sibelius, Valse Triste (orch.Herbert von Karajan)
悲しきワルツSibelius

シベリウスは、彼の義兄である劇作家のアルヴィド・ヤルネフェルトの書いた戯曲『クオレマ(死)』のために、『悲しきワルツ』という劇音楽を作曲しました。

その中の一曲に手を加え、独立した作品として発表したのがこの曲です。

この曲は、母が死の幻影に誘われて病床から起き上がって踊る、という戯曲中の一つの情景を描写したワルツです。

死を目前とした人の悲しみや幻想性、そしてどこか狂気じみた感覚がシベリウスの独特な手法によって描かれています。

無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番第5曲「シャコンヌ」J.S.Bach

J.S.バッハ: 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番:シャコンヌ[ナクソス・クラシック・キュレーション #切ない]
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番第5曲「シャコンヌ」J.S.Bach

「音楽の父」と呼ばれているバッハが35歳のときに書いたものであり、今でもバイオリンの最も重要なソロ・レパートリーの一つです。

全6曲からなる『無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ』の中でも、この第2番の『シャコンヌ』が最も有名です。

もともとシャコンヌとは、イタリア起源の緩やかな3拍子の舞曲の様式を指し、バッハの時代には「オスティナート・バス」と呼ばれる即興演奏を前提とした変奏の形式によく用いられていました。

この曲も短いバスのテーマがさまざまに装飾され、壮大な世界が創造されていきます。

交響曲第3番第3楽章Johannes Brahms

Brahms Sym.No.3 ブラームス 交響曲第3番Ⅲ Otmar Suitner/NHKso
交響曲第3番第3楽章Johannes Brahms

初演者は「この曲は、ブラームスの「英雄」だ」と表現しましたが、全体を通した曲想は、闘争よりも哀愁やロマンチックなものがイメージされます。

木管の響きの上に、チェロが哀しげな旋律を歌います。

このテーマは映画でも使われ、歌詞をつけてポピュラーミュージックとしても歌われています。

アラベスク・ヴァルサンドMischa Levitzki

レヴィツキ : アラベスク・ヴァルサンド【11_暗い・悲しい楽譜と説明付きクラシックピアノ曲】
アラベスク・ヴァルサンドMischa Levitzki

レヴィツキーはウクライナ出身で、主にアメリカで活躍したピアニストです。

彼の演奏は、曲の作られた背景や作曲者の糸を追求するのではなく、作品そのものの様式や個性を捉え、感情的にならずに技巧を明確にしていたと言われています。

作曲家としては有名ではありませんが、生涯にわたりピアノ用編曲を数多く残しています。

哀愁が漂うバイオリンやギターの音色とエネルギッシュな踊りが魅力であるジプシー音楽の、その雰囲気と特徴的なリズムを生かした一曲です。

EARTH村松崇継

【高木綾子 earth】T.Muramatsu-“earth” by Ayako Takagi of live performance with pianist Itsuko Sakano.
EARTH村松崇継

フルートとピアノのデュオで奏でられるこの曲は、地球環境や自然の美しさをテーマにした壮大な作品です。

フルートの柔らかな旋律とピアノの豊かな響きが絶妙に絡み合い、まるで大自然の中を巡る旅をしているような感覚を与えてくれます。

曲の構成は静かな導入から始まり、次第にドラマティックな展開を迎え、最後は穏やかな終息へと向かいます。

この抑揚のある展開が、楽曲に深い感情表現をもたらし、聴く人の心を惹きつけます。

自然や地球への想いを音楽で感じたい方、フルートの魅力を堪能したい方におすすめの一曲です。

無言歌集 第2巻 Op.30 第6曲 ヴェネツィアの舟歌 第2Felix Mendelssohn

無言歌「ベニスの舟歌Op.30-6」メンデルスゾーン Lieder ohne Worte「Venezianisches Gondellied 」Mendelssohn
無言歌集 第2巻 Op.30 第6曲 ヴェネツィアの舟歌 第2Felix Mendelssohn

ドイツが誇る初期ロマン派の巨匠、フェリックス・メンデルスゾーンの魅力が詰まった一曲です。

メンデルスゾーンは1809年2月に生まれ、幼少期からその才能を発揮しました。

本作は彼の代表作「無言歌集」の一つで、ヴェネツィアの情景を音楽で描いています。

穏やかな6/8拍子の中に、ゴンドラの揺れるような静けさと、時折訪れる感情の高まりが巧みに表現されています。

左手の静かな伴奏と右手の印象的なメロディーラインが、聴く人の心に深い余韻を残します。

穏やかな中にも切なさを感じさせる本作は、静かな夜に一人で聴きたい、心に染み入る一曲です。