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切ないクラシックの名曲。おすすめのクラシック音楽

切ないクラシックを一挙紹介!

一口に切ないクラシックといっても、その曲調はさまざまです。

今回はピアノからヴァイオリン、小品や室内楽、協奏曲やオーケストラの曲など、さまざまなクラシックの切ない名曲をピックアップしてみました。

定番のものはもちろんのこと、クラシックを愛聴している方でもなかなか聞き覚えのない、マイナーな作品まで幅広くラインナップしています。

これからクラシックを知りたい方でも、既にクラシックにどっぷり浸かっている方でも楽しめる内容になっていますので、ぜひ最後までごゆっくりとご覧ください!

切ないクラシックの名曲。おすすめのクラシック音楽(31〜40)

悲しきワルツSibelius

Jean Sibelius, Valse Triste (orch.Herbert von Karajan)
悲しきワルツSibelius

シベリウスは、彼の義兄である劇作家のアルヴィド・ヤルネフェルトの書いた戯曲『クオレマ(死)』のために、『悲しきワルツ』という劇音楽を作曲しました。

その中の一曲に手を加え、独立した作品として発表したのがこの曲です。

この曲は、母が死の幻影に誘われて病床から起き上がって踊る、という戯曲中の一つの情景を描写したワルツです。

死を目前とした人の悲しみや幻想性、そしてどこか狂気じみた感覚がシベリウスの独特な手法によって描かれています。

G線上のアリアJ.S.Bach

バッハ「G線上のアリア」 Bach “Air on G String”
G線上のアリアJ.S.Bach

音楽室には必ずと言っていいほど、肖像画が飾ってあったと思われる、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ。

バロック音楽の最後尾にいるとされる音楽家で、クラシックの作曲家のなかでも高い評価を受けています。

こちらの『G線上のアリア』はブランデンブルグ協奏曲6つの曲の中の一つであり、日本でも広く親しまれている器楽だけの作品です。

古い時計台Heino Kaski

Kaski カスキ Das alte Glockenturmchen 古い時計台 Izumi Tsuchiya
古い時計台Heino Kaski

19世紀から20世紀にかけて活躍したフィンランド出身の作曲家、ピアニストであるカスキ。

同じくフィンランド出身のシベリウスと交流があり、シベリウスに留学などの支援してもらったといいます。

代表曲として交響曲があげられることが多いですが、自身もピアニストであったためピアノ曲も数多く残しています。

彼の作品は高音域を使用したきらびやかな作風が多いですが、この曲は重々しい低音の響きが特徴的です。

刻々と変わる和音の響きが品のある切なさを演出しています。

ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D960 1楽章 モルト・モデラートFranz Schubert

シューベルト/ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 第1楽章,D960/今井顕
ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D960 1楽章 モルト・モデラートFranz Schubert

静謐な旋律で開始する本作は、フランツ・シューベルトが1828年9月に遺した傑作です。

冒頭の穏やかな主題と低音のトリルが織りなす独特の雰囲気は、音楽の深みへと聴き手を誘います。

旋律の展開では三つの異なる調性を巧みに操り、豊かな表情と色彩を描き出しています。

器楽曲ながら、まるで物語を語るかのような豊かな表現力を持ち、静けさと不安、明るさと陰影という対照的な要素が見事に融合しています。

管弦楽作品やオペラなどに比べると、比較的耳なじみの良い構成で、クラシック音楽の魅力に触れたい方にぴったりの1曲と言えるでしょう。

交響曲第5番第4楽章Gustav Mahler

マーラー: 交響曲第5番 – 第4楽章 アダージェット[ナクソス・クラシック・キュレーション #癒し]
交響曲第5番第4楽章Gustav Mahler

1912年に公開されたルキノ・ヴィスコンティの映画、『ヴェニスに死す』の中で印象的に使われたことでも有名なこの曲。

マーラーが20歳年下のアルマと結婚し、さまざまな芸術家とつきあいを始めた絶頂期に書いた作品の一つです。

この曲は、結婚したばかりのアルマへのラブレターとも言われています。

神秘的なハープの伴奏を伴って、バイオリンが情緒的な旋律をゆったりと奏で始めます。

美しくも切ない旋律が紡がれながら、徐々に厚みと深みが増していく魅力的な一曲です。

切ないクラシックの名曲。おすすめのクラシック音楽(41〜50)

シャコンヌTomaso Antonio Vitali

イタリア出身の作曲家、バイオリン奏者であるヴィターリ。

彼の作品の中でもとくに有名なのが、この『シャコンヌ』です。

シャコンヌとはもともと、1600年から1750年のバロック時代と呼ばれる時代の舞曲の一つで、緩やかな三拍子が特徴です。

ピアノの伴奏の後、歌うような旋律のテーマが奏でられます。

このテーマが転調や装飾を加えながら、20ものバリエーションによって紡がれていくのがこの曲の特徴です。

バイオリンのさまざまな演奏技法が詰め込まれており、切ないながらにも華やかな一曲です!

ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D960 2楽章 アンダンテ・ソステヌートFranz Schubert

シューベルト/ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 第2楽章,D960/今井顕
ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D960 2楽章 アンダンテ・ソステヌートFranz Schubert

生涯最後のピアノ作品となった本作は、瞑想的な雰囲気と深い情感に満ちた珠玉の名作です。

嬰ハ短調の主題は、静謐な祈りのような響きで始まり、中間部でイ長調へと転調することで、暖かな光に包まれるような表情の変化を見せます。

1828年9月に作曲されたこの曲には、晩年のフランツ・シューベルトが抱いていた人生の儚さや死生観が色濃く反映されています。

音楽を通じて人生の深遠な意味を探求したい方、内省的な時間に浸りたい方におすすめの1曲です。

静かに心に染み入るような旋律と繊細な和声の移ろいが、聴く人の魂を揺さぶります。