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【最新】洋楽ヒップホップのトレンド【2025】

欧米のチャートをチェックしている方であれば周知の事実ですが、ヒップホップはもはや最もメジャーな音楽ジャンルとして認知されています。

細かいサブジャンルもありますし、地域性も色濃く出ることも興味深いのですが、興味はあるけど評価が定着している過去の名盤はともかく最新のヒップホップはどこから手を付けていけばいいのか……と悩まれている方もいらっしゃるはず。

そんな方々に向けてこちらの記事では最新のヒップホップのトレンドをご紹介!

米英を中心としたヒップホップの「今」を知りたい方、ぜひチェックしてみてください。

【最新】洋楽ヒップホップのトレンド【2025】(61〜70)

HollonGloRilla

GloRilla – Hollon (Official Music Video)
HollonGloRilla

力強いビートと自信に満ちたリリックが特徴的な一曲です。

グロリラさんの独特な低音ボイスが、楽曲の攻撃的な雰囲気を際立たせています。

歌詞には自己肯定感や反抗心が表現され、聴く人に勇気を与えるメッセージが込められています。

2024年9月にリリースされたこの楽曲は、アルバム『Glorious』の先行シングルとして注目を集めました。

サザン・ヒップホップの要素を取り入れた本作は、自分の力を信じて前に進みたい人にぴったりです。

ストリートの雰囲気を感じさせる曲調は、若い世代を中心に幅広い支持を得ています。

California Games (feat. Earl Sweatshirt)Armand Hammer & The Alchemist

ニューヨークのアンダーグラウンド・ヒップホップを牽引するデュオ、ビリー・ウッズさんとエルーシッドさんによるアーマンド・ハマーと、名プロデューサーであるジ・アルケミストさんとの共作アルバム『Mercy』から、アール・スウェットシャツさんを迎えた1曲。

2025年11月にリリースされた本作は、70年代サイケデリック・ソウルを思わせるフルートやコーラスが絡み合い、天へ向かって嘆きを上げるような幻視的なサウンドスケープが広がります。

暴力が日常に滲み出す現代社会において、感覚麻痺と向き合いながら緊張と忠誠、警戒と自己保存を描くリリックは、抽象的でありながら鋭い観察眼に満ちています。

前作『Haram』でも共演した三者の相性が改めて実証された、アルバム終盤を彩るハイライト的な1曲ですよ。

NEW TRIPQuavo, Yeat & BNYX®

Quavo, Yeat & BNYX® – NEW TRIP (Real Lyfe Shit)
NEW TRIPQuavo, Yeat & BNYX®

アトランタ発トラップの橋渡し役として知られるクエイヴォさんと、Z世代のレイジ・シーンを牽引するイェットさん、そしてプロデューサー・コレクティブ「Working on Dying」の中心人物である音楽プロデューサーのBNYX®さんが組んだコラボ楽曲。

2025年11月にQuality Control Music/Motown Recordsから配信されたこちらの作品は、ComplexCon 2025でのライブ披露を経てリリースへと至っています。

新たな富と体験への高揚をトリップになぞらえたリリックと、空間系エフェクトを効かせた浮遊感のあるサウンドデザインが特徴的です。

BNYX®さんとSapjerさんによる硬質な808とミニマルな音像設計が、クエイヴォさんのメロディックなフロウとイェットさんのエッジの立った声色を引き立てています。

ラグジュアリーなフレックスとサイバーな質感を求める方にオススメの1曲です。

ILY XL (feat. Lil Yachty)Jorjiana

Jorjiana – ILY XL (feat. Lil Yachty) [Official Video]
ILY XL (feat. Lil Yachty)Jorjiana

インディアナ州ミシガンシティ出身、TikTokでのバイラルをきっかけに注目を集めるジョージアナさん。

地元エリアコード「219」にちなんだ愛称で親しまれる彼女が、バブルガムトラップの第一人者として有名なリル・ヨッティさんを客演に迎えて2025年11月にリリースしたのが本作。

煌びやかなシンセと低音主体の808が鳴り響くトラックにのせて、2人のラッパーによる甘美なケミストリーが披露されています。

タイトルは「I Love You」と「XL(特大級)」を重ねた語呂遊びで、相手への強い想いを誇張しながらも、自己投資や尊重といった現代的な関係性の価値観を肯定するメッセージが織り込まれた作品です。

35mmフィルムで撮影されたMVも合わせてチェックしてみてください!

Jamal CrawfordMARCO PLUS ft. Boldy James

MARCO PLUS ft. Boldy James – Jamal Crawford (Official Visualizer)
Jamal CrawfordMARCO PLUS ft. Boldy James

アトランタで実力派として評価を高めるマルコ・プラスさんが、デトロイトの老練なストーリーテラー、ボルディ・ジェイムスさんを客演に迎えた新曲を2025年11月にリリースしています。

楽曲名はNBA屈指のクロスオーバー技術で知られるジャマール・クロフォードに由来し、俊敏な切り返しのような二者のフロウの応酬がタイトルそのままに刻まれた一曲。

ガラス質のループと乾いたドラムの上で、南部の敏捷さと中西部の低音デッドパンが交錯する2分台の密度はリピート必至です。

プロデュースはGraymatterさんで、抑制の効いたジャジーな音像の中に、ストリートの緊張感と語りの間合いがぴたりとはまっていますよ。

For No ReasonSexyy Red

Sexyy Red – For No Reason (Official Music Video)
For No ReasonSexyy Red

ミズーリ州セントルイス出身のラッパー、セクシー・レッドさん。

2023年に『SkeeYee』がTikTokで大きな話題となり、その後もドレイクさんやブルーノ・マーズさんといった大物アーティストとのコラボレーションで注目を集めています。

そんな彼女が2025年11月にリリースした楽曲が、直截的なリリックとダンスフロア向けの低域が効いたビートが特徴的な一曲。

彼女らしい挑発的でキャッチーな言語感覚と、反復性の高いフックが即効性抜群で、クラブやストリップクラブ文化を強く意識した作風に仕上がっています。

プロデュースにはTruebeatzz、ZachOnTheTrack、Raj Bangers Onlyが参加しており、ミュージックビデオは彼女自身がクリエイティブ・ディレクションを担当。

赤を基調としたビジュアルとクラブカルチャーを全面に押し出した演出で、セクシー・レッドさんの世界観を存分に味わえる作品となっています。

P.O.L.OFERG

FERG – P.O.L.O (Official Visualizer)
P.O.L.OFERG

ハーレムの血統を継ぐラッパー、ファーグさん。

2025年11月にリリースされたこの新曲は、わずか1分という短尺ながら、彼の荒々しいフロウと反復的なフックが凝縮されたミニマルな設計が光ります。

プロデュースはタアヴィ・ハーパラさんが担当し、ドライな808のうねりと硬質なスネアが、彼のアグレッシブなマイクワークを際立たせていますね。

2024年のアルバム『Darold』以降、ソロ名義での活動を強化する彼の新たなフェーズを象徴する一撃であり、ストリートの強度と現代的なトラップの推進力が見事に融合しています。

短尺だからこそ爆発力が際立つ本作は、ワークアウト中のBGMや通勤時のテンションアップにぴったりの一曲と言えるでしょう。