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【最新】洋楽ヒップホップのトレンド【2025】

欧米のチャートをチェックしている方であれば周知の事実ですが、ヒップホップはもはや最もメジャーな音楽ジャンルとして認知されています。

細かいサブジャンルもありますし、地域性も色濃く出ることも興味深いのですが、興味はあるけど評価が定着している過去の名盤はともかく最新のヒップホップはどこから手を付けていけばいいのか……と悩まれている方もいらっしゃるはず。

そんな方々に向けてこちらの記事では最新のヒップホップのトレンドをご紹介!

米英を中心としたヒップホップの「今」を知りたい方、ぜひチェックしてみてください。

【最新】洋楽ヒップホップのトレンド【2025】(51〜60)

catastropheKen Carson

Ken Carson – catastrophe (Official Music Video)
catastropheKen Carson

アトランタ発のラッパー、ケン・カーソンさん。

プレイボーイ・カーティさん主宰のレーベル〈Opium〉に所属し、2023年のアルバム『A Great Chaos』で全米11位を記録、2025年の『More Chaos』ではビルボード200で初の首位を獲得した注目株です。

そんな彼が2025年11月にドロップした新曲は、F1lthyがプロデュースを手がけた硬質なトラップナンバー。

歪んだシンセと重量級の808が疾走感を生み出し、クラブやフェスでのモッシュを前提とした即効性の高い設計が光ります。

ライヴで盛り上がりたい方にぴったりの一曲です。

DEM BOYZNEW!A$AP Ferg

ハーレムのヒップホップ集団、エイサップ・モブの中心メンバーとして、トラップ・ロードの異名を持つエイサップ・ファーグさん。

ファッションアイコンとしても絶大な支持を得ている彼ですが、2025年11月にアルバム『Flip Phone Shorty – Strictly for Da Streetz Vol. 1』を発表してシーンを沸かせていますね。

そんなアルバムに収録されているのが、こちらのナンバー。

808ベースが唸るヘビーなビートに乗せて、仲間との固い結束やストリートでのリアルな生き様を歌い上げるスタイルは圧巻です。

とにかくハードでドープな仕上がりで、ライブやクラブでブチ上がりたいヘッズにはたまらない一曲と言えるでしょう。

原点回帰とも言えるストリートの熱量を感じられるので、ぜひチェックしてみてください。

Cold (feat. Post Malone)NEW!BigXthaPlug

BigXthaPlug – Cold feat. Post Malone (Official Music Video)
Cold (feat. Post Malone)NEW!BigXthaPlug

テキサス州ダラス出身で、力強いバリトンボイスを武器にシーンを席巻しているラッパー、ビッグエックスザプラグさん。

2025年4月にはXXLアワードで新人賞を獲得するなど、その実力は折り紙付きですね。

そんな彼が同郷の世界的スター、ポスト・マローンさんと共演した作品が、2025年11月に公開されたアルバム『I Hope You’re Happy (Deluxe)』に収録された本作。

カントリー調のギターとトラップが溶け合い、裏切りによって心が冷え切った苦悩が描かれています。

ポスト・マローンさんの切ない歌声とビッグエックスザプラグさんの重厚な語り口が胸に迫る1曲です。

孤独と向き合いたい夜や、ジャンルを超えた音楽を楽しみたい方にはたまらない作品といえるでしょう。

BoogaNEW!Central Cee

CENTRAL CEE – BOOGA (MUSIC VIDEO)
BoogaNEW!Central Cee

ロンドン発、UKドリルを世界へ広めた立役者として知られるセントラル・シーさん。

2025年1月のアルバム『Can’t Rush Greatness』を経て、同年11月28日に公開された新曲を紹介します。

アメリカのR&Bグループ、ソンダーの『Too Fast』を大胆にサンプリングしており、哀愁漂う旋律と硬質なドリルビートが見事な融合を果たしていますね。

映画『スラムドッグ$ミリオネア』などを引き合いに、成功の裏にある苦悩やストリートの現実を吐露するリリックは胸に迫るものがあります。

MVには重鎮スケプタさんも登場し、UKシーンの結束を感じさせる点も注目です。

ドリルファンはもちろん、メロディアスなヒップホップを好む方にもぜひ聴いてほしい一曲となっております。

【最新】洋楽ヒップホップのトレンド【2025】(61〜70)

DPMODigga D

ロンドン西部出身のディガ・Dさんは、UKドリルシーンを代表するラッパーとして00年生まれの世代を牽引してきました。

2025年11月に放たれた新曲は、わずか1分51秒というコンパクトな尺のなかに「俺を怒らせるな」という強烈なメッセージを凝縮した作品です。

デンマーク拠点のプロデューサー陣が手がけたハードなドリルビートに乗せて、敵対勢力への牽制と自身のステータスを鋭くライムする彼のスタイルは健在。

長年にわたる法的制約や度重なる収監を経験しながらも創作を続けてきた彼らしい、復帰の狼煙とも呼べる攻撃的なトーンが印象的です。

本作は英国公式チャートで初登場30位を記録し、TikTokやYouTubeショートでの拡散も相まって瞬く間に話題となりました。

短尺×強フックという現代のヒット方程式を体現した本作は、UKドリルの進化を肌で感じたい方におすすめです。

Pretty PrivilegeIce Spice

Ice Spice – Pretty Privilege (Official Music Video)
Pretty PrivilegeIce Spice

2025年の秋、ブロンクス出身のラッパー、アイス・スパイスさんが話題の新曲を世に放ちました。

彼女自らが監督を務めたミュージックビデオと同時に公開された本作は、外見の魅力を武器にする自信と、SNS上の批判を跳ね返す強さを歌い上げたコンセプチュアルな一曲です。

RIOTUSAのプロデュースによるトラックは、初期のドリル色を残しつつもビートの質感をなめらかに整え、彼女特有の肩の力を抜いた話し言葉風のフロウを際立たせる設計になっています。

ファッション性の高い映像美と歌詞が一体となり、自己ブランディングを極限まで押し進めた仕上がりですね。

2024年のアルバム『Y2K!』を経て、さらに洗練されたスタイルへと進化した彼女の魅力を存分に味わえます。

華やかな世界観に浸りたい方、自己肯定感を高めたい方にぴったりの作品と言えるでしょう。

Raindance (ft. Tems)Dave

南ロンドン出身のUKラップの旗手、デイヴさんが、ナイジェリア出身の世界的シンガーであるテムズさんを迎えた新曲は、繊細なピアノと抑制されたビートが織りなすミニマルなトラックの上で、心の痛みや不安を抱えながらも前に進もうとする2人の姿が描かれています。

雨に打たれることを恐れずに踊り続けるというメタファーを通じて、過去の傷を癒し、関係性を再構築していく様子が静かに語られる本作は、デイヴさんの内省的なライムとテムズさんの伸びやかな歌声が見事に調和した至高の1曲です。

2025年10月にアルバム『The Boy Who Played the Harp』の一部としてリリースされ、英国のヒップホップ&R&Bチャートで1位を獲得するなど、すでに高い評価を得ています。

深夜のドライブや雨の日の静かな時間にぴったりな作品ですから、ぜひじっくりと聴き込んでみてくださいね。