RAG MusicHIPHOP-Rap
おすすめのヒップホップ・ラップ
search

【最新】洋楽ヒップホップのトレンド【2025】

【最新】洋楽ヒップホップのトレンド【2025】
最終更新:

欧米のチャートをチェックしている方であれば周知の事実ですが、ヒップホップはもはや最もメジャーな音楽ジャンルとして認知されています。

細かいサブジャンルもありますし、地域性も色濃く出ることも興味深いのですが、興味はあるけど評価が定着している過去の名盤はともかく最新のヒップホップはどこから手を付けていけばいいのか……と悩まれている方もいらっしゃるはず。

そんな方々に向けてこちらの記事では最新のヒップホップのトレンドをご紹介!

米英を中心としたヒップホップの「今」を知りたい方、ぜひチェックしてみてください。

【最新】洋楽ヒップホップのトレンド【2025】(1〜10)

PRESS + DELETENEW!$NOT

フードを被ったミステリアスなスタイルで知られるフロリダのラッパー、スノットさん。

2018年に『Gosha』で注目を集めて以来、独自の音楽性でファンを増やしてきました。

そんな彼の新作が2025年9月にリリースされていますよ。

この楽曲は、不要なものを即座に消し去るという冷徹な決意をテーマにしており、彼の持ち味であるクールな世界観が際立つ仕上がりが特徴です。

硬質なビートと鋭いハイハットの上を滑るような低音フロウが、わずか1分という尺の中で強烈なインパクトを放ちます。

アルバム『Ethereal』以来の作品ということもあり、彼の研ぎ澄まされた美学が詰まった本作は、ミニマルなヒップホップを好む方にも間違いなく響くはず。

Pink Money (ft. G Herbo)NEW!Coi Leray, Bktherula

Coi Leray, Bktherula – Pink Money (Official Lyric Video) ft. G Herbo
Pink Money (ft. G Herbo)NEW!Coi Leray, Bktherula

グラミー賞へのノミネート経験を持つ実力派ラッパーのコイ・リレイさんと、実験的なサウンドで急成長中のビーケーセロラさん。

そんな2人がラッパーのG・ハーボさんを迎えて2025年9月に制作したのが、こちらのパワフルな一曲です。

この楽曲は、富や成功を誇示する自信に満ちたリリックが、エネルギッシュなトラックの上で展開されています。

コイ・リレイさんのキャッチーなフロウとビーケーセロラさんの独特なラップがみごとに交錯する、いわゆるスキルフルな掛け合いというやつですね。

気分を最高に高めたいときにぴったりの、力強いヒップホップ・アンセムに仕上がっています。

Start Dissin’NEW!Hit-Boy, Spank Nitti James, BabyTron & AZ Chike

Hit-Boy, Spank Nitti James, BabyTron & AZ Chike – Start Dissin’ (Official Video)
Start Dissin'NEW!Hit-Boy, Spank Nitti James, BabyTron & AZ Chike

グラミー賞を3度受賞したプロデューサー兼ラッパーとして知られるヒット・ボーイさん。

ご存じの方も多いのではないでしょうか?

そんな彼が、盟友スパンク・ニッティ・ジェームズさん、デトロイトの新世代ベイビー・トロンさん、LAのAZ・チャイクさんといった実力派たちと共演した一曲です。

この楽曲は、名匠スコット・ストーチさんも制作に参加したミニマルなビートが特徴で、その上で4者4様のラップが展開されるのですね。

歌詞では成功の誇示やストイックな姿勢をユーモアを交えて表現しています。

本作は2025年9月に公開されたもので、スキルフルなラップの応酬を楽しみたい方にぜひチェックしてほしい一曲ですね。

Atlanna (ft. Ceelo Green)NEW!Jermaine Dupri

Jermaine Dupri – Atlanna ft. Ceelo Green (Official Video)
Atlanna (ft. Ceelo Green)NEW!Jermaine Dupri

アトランタのR&B/ヒップホップシーンを長年牽引してきたプロデューサー、ジェーメイン・デュプリさん。

ソングライターズ・ホール・オブ・フェームにも殿堂入りしているレジェンドですね。

そんな彼の、同じくアトランタ出身のシーロー・グリーンさんをフィーチャーした作品がこちらです。

この楽曲は、故郷への揺るぎない愛と誇りを力強く歌い上げる壮大なアンセムとなっています。

彼の真骨頂であるサザン・ヒップホップのサウンドと、シーローさんのパワフルでソウルフルな歌声が融合し、街の魂や歴史の重みを見事に表現していますね。

本作は2025年9月リリースのアルバム『Magic City』に収録されており、STARZのドキュメンタリーシリーズ『Magic City: An American Fantasy』と連動した一曲です。

アトランタのカルチャーにどっぷり浸りたい人にはたまらない作品でしょう。

Don’t Leave Too SoonNEW!Little Simz

Little Simz – Don’t Leave Too Soon (Official Video) – Theme from Steve
Don't Leave Too SoonNEW!Little Simz

アルバム『Sometimes I Might Be Introvert』で2022年にマーキュリー賞を受賞するなど、イギリスの音楽シーンで絶大な評価を得ているラッパー兼女優のリトル・シムズさん。

そんな彼女が2025年9月に公開した作品が、こちらの楽曲です。

この楽曲は、静謐なアンビエントサウンドから激しいドラムンベースへと展開する、静と動のコントラストが印象的なシネマティックなトラックが特徴です。

人生の儚さや喪失、人との繋がりの尊さといったテーマを、彼女ならではの鋭いリリックで深く描き出していますね。

本作は、彼女自身も出演するNetflix映画『Steve』のために書き下ろされたもので、物語の感情的な核心を音楽で見事に表現しています。

じっくりと音楽に浸りたい夜に聴いてみてはいかがでしょうか。

Words I Should’ve saidNEW!Mick Jenkins & EMIL Feat. ENNY

比喩やコンセプトを軸にした叙情性で知られるシカゴのラッパー、ミック・ジェンキンスさん。

そんな彼がUKのプロデューサー、エミルさんと組み、ロンドンで台頭するエニーさんを客演に迎えた楽曲が、2025年9月に公開されました。

この作品はミックさんとエミルさんによる共同プロジェクト『A Murder of Crows』からの一曲ですね。

本作では、過ぎ去った関係の中で「言うべきだった言葉」への後悔や自責の念が内省的に描かれています。

装飾を削ぎ落としたビートが2人のラップの重みを際立たせており、それぞれの視点から語られる後悔の念には、聴き手自身の記憶も重なり、何とも言えない気持ちにさせられます。

Against The WorldNEW!Mobb Deep

Mobb Deep – Against The World (Visualizer)
Against The WorldNEW!Mobb Deep

ハードコア・ヒップホップをけん引する存在としてリスペクトされ続けるニューヨークのモブ・ディープ。

2017年にプロディジーさんが亡くなってしまいましたが、ついに新作が公開されましたね。

この楽曲は、2025年10月リリースの9枚目のアルバム『Infinite』からの先行シングルで、なんと11年ぶりのスタジオアルバムとなります。

本作はプロディジーさんの未公開ヴォーカルを使い、逆境に抗う姿勢やサバイバルといった、彼らの原点ともいえるテーマを描いています。

ハヴォックさんが手がけたトラックは、90年代クイーンズブリッジの空気がよみがえるようなダークでざらついたサウンド。

時を超えた二人の共演は、リアルなヒップホップを求めるヘッズならチェック必須ですよ。