【最新】洋楽ヒップホップのトレンド【2025】
欧米のチャートをチェックしている方であれば周知の事実ですが、ヒップホップはもはや最もメジャーな音楽ジャンルとして認知されています。
細かいサブジャンルもありますし、地域性も色濃く出ることも興味深いのですが、興味はあるけど評価が定着している過去の名盤はともかく最新のヒップホップはどこから手を付けていけばいいのか……と悩まれている方もいらっしゃるはず。
そんな方々に向けてこちらの記事では最新のヒップホップのトレンドをご紹介!
米英を中心としたヒップホップの「今」を知りたい方、ぜひチェックしてみてください。
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【最新】洋楽ヒップホップのトレンド【2025】(111〜120)
Voicemail (feat. Rod Wave)Tee Grizzley

デトロイトで生まれ育ち、幼少期から困難な環境を経験してきたティー・グリズリーさん。
刑務所からの出所後にリリースした『First Day Out』で大きな注目を集め、その後も一貫してストリート・リアリティを描き続けているラッパーです。
ロッド・ウェイヴさんとのコラボレーションとなる本作は、2025年の10月にリリースされたメロディック・トラップの楽曲で、タイトルが示す通り「留守番電話」というモチーフを軸に、届かなかった言葉や距離の痛みを情感豊かに歌い上げています。
ピアノの響きとロッド・ウェイヴさんのソウルフルな歌声が印象的で、ティー・グリズリーさんのラップとのコントラストがドラマを生んでいますね。
本作は11月に予定されているプロジェクト『Street Psalms』に先駆けてリリースされたシングルでもあり、現在開催中のツアー「Forever My Moment Tour」でも大きな盛り上がりを見せているようです。
ハードなラップは少し苦手だけれど、心に響くストーリーを持った楽曲を探している方にぴったりの一曲ですよ。
momentschafter

ポーランドのヒップホップシーンで注目を集めるシャフターさん。
2019年の『audiotele』がチャート2位を記録するなど、若手ながら確かな実績を積み重ねてきました。
2025年10月に公開された新曲は、彼が得意とする軽やかなラップとメロディアスなフロウが絶妙に融合した一曲です。
プロデューサーのセルギウシュさんとタッグを組み、ミニマルなドラムと暖色系のコードループで構成されたトラックは、重低音を抑えた繊細なミックスが特徴的。
ポーランド語と英語を行き来する言葉遊びに満ちた歌詞では、日常の一瞬を切り取る感性が光ります。
約2分という短さに凝縮されたアイデアは、ベッドルームポップ的な親密さとヒップホップのリズム感を見事に両立させています。
Red MoonLil Uzi Vert

リル・ウージー・ヴァートさんが2023年クリスマスデーに驚きのサプライズとしてリリースした『Red Moon』は、彼の音楽人生の新たなマイルストーンです。
恋愛の喜びと悲しみを洗練されたリリックで描き、それをTM88さんやSlo Meezyさんをはじめとするプロデューサー陣が支える骨太なビートにのせています。
Be El Be監督の手によるミュージックビデオも話題で、都会をひとり歩くシーンや、夕暮れのビーチでの内省的な姿など、曲の感情と見事にリンクしていますね。
リリースが期待されているアルバム『Luv Is Rage 3』の発表も今から楽しみです
SAVE MEDababy

衝撃的なミュージックビデオが大きな話題を呼んでいる、ダベイビーさんによる一曲です。
彼の地元シャーロットで2025年8月に起きた実際の事件をモチーフに、もし自分がその場にいたら、というフィクションが加えられています。
『Rockstar』のヒットで知られる彼ですが、この楽曲では一転して、救いを求める声や社会の無関心といった非常にシリアスなテーマを扱っているのがポイントですね。
2025年9月にGoldiie Luxさんとのコラボ曲として公開された作品で、商業的なタイアップはありませんが、それ以上に強いメッセージを感じさせます。
ヒップホップを通して深く考えさせられる体験をしたいときに、ぴったりの楽曲ではないでしょうか。
How To Let GoKodak Black

フロリダ州ポンパノビーチ出身のラッパー、コダック・ブラックさん。
2018年にリリースされたアルバム『Dying to Live』が全米1位を記録するなど、トラップシーンを代表する存在として知られていますね。
そんな彼が2025年10月にドロップした新曲では、過去との決別や手放すことの難しさがテーマに据えられています。
メロディックなフックとエモーショナルなリリックが織りなす本作は、彼のストリートライフと内省的な一面が交差する仕上がり。
10月31日リリース予定のアルバム『Just Getting Started』のリード・シングルとして位置づけられており、新たなスタートを切ろうとする彼の姿勢が感じられます。
人生の転換期を迎えている方や、何かを手放す勇気が必要な方にぜひ聴いてほしい一曲です。
BiggerDave Blunts

ユタ州出身のラッパー、デイヴ・ブラントさん。
2024年後半にTikTok起点で急速に注目を浴び、Lil Yachtyさんからの支持も得た彼ですが、健康問題や物議を醸す発言でメディアを賑わせてきました。
そんな彼の新曲が2025年10月にリリースされたシングル曲。
ドラマティックなトラップ・ビートに乗せて、50 CentさんやSummrsさんといった同業者への挑発的なディスを織り交ぜた直接的な内容となっています。
自己顕示と応酬を煽るパンチラインが前景化する構成は、SNSでの話題化を狙った彼らしい戦略。
健康改善に取り組みながらも攻撃的なスタンスを崩さない姿勢が、賛否を巻き起こしながらも彼の存在感を際立たせています。
露悪的でありながらエネルギーに溢れた本作は、USラップの最前線で話題を追いかけたい方におすすめですよ。
All My HatersTom MacDonald

独立系ラッパーとして確固たる地位を築くトム・マクドナルドさん。
レコード会社と契約せず、パートナーのノヴァ・ロックフェラーさんとともに制作からプロモーションまでを手がける彼のスタイルは、音楽業界の新しい形を体現しています。
2025年10月に公開された本作は、自身への批判者に向けた応答をテーマに据えた力強いトラック。
硬質な808とミニマルなシンセが刻むトラップ・ビートに乗せて、冷笑的ながらも自己統御されたフロウで自身の立ち位置を明確に示しています。
公開後すぐにiTunesで1位を記録するなど、彼の発信力の強さを改めて証明した楽曲です。
社会的な対立を恐れず、自分の信念を貫く姿勢に共感する方にとって、刺さる1曲と言えるでしょう。






