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【最新】洋楽ヒップホップのトレンド【2025】

欧米のチャートをチェックしている方であれば周知の事実ですが、ヒップホップはもはや最もメジャーな音楽ジャンルとして認知されています。

細かいサブジャンルもありますし、地域性も色濃く出ることも興味深いのですが、興味はあるけど評価が定着している過去の名盤はともかく最新のヒップホップはどこから手を付けていけばいいのか……と悩まれている方もいらっしゃるはず。

そんな方々に向けてこちらの記事では最新のヒップホップのトレンドをご紹介!

米英を中心としたヒップホップの「今」を知りたい方、ぜひチェックしてみてください。

【最新】洋楽ヒップホップのトレンド【2025】(111〜120)

BiggerDave Blunts

Dave Blunts – Bigger (Official Music Video)
BiggerDave Blunts

ユタ州出身のラッパー、デイヴ・ブラントさん。

2024年後半にTikTok起点で急速に注目を浴び、Lil Yachtyさんからの支持も得た彼ですが、健康問題や物議を醸す発言でメディアを賑わせてきました。

そんな彼の新曲が2025年10月にリリースされたシングル曲。

ドラマティックなトラップ・ビートに乗せて、50 CentさんやSummrsさんといった同業者への挑発的なディスを織り交ぜた直接的な内容となっています。

自己顕示と応酬を煽るパンチラインが前景化する構成は、SNSでの話題化を狙った彼らしい戦略。

健康改善に取り組みながらも攻撃的なスタンスを崩さない姿勢が、賛否を巻き起こしながらも彼の存在感を際立たせています。

露悪的でありながらエネルギーに溢れた本作は、USラップの最前線で話題を追いかけたい方におすすめですよ。

【最新】洋楽ヒップホップのトレンド【2025】(121〜130)

All My HatersTom MacDonald

独立系ラッパーとして確固たる地位を築くトム・マクドナルドさん。

レコード会社と契約せず、パートナーのノヴァ・ロックフェラーさんとともに制作からプロモーションまでを手がける彼のスタイルは、音楽業界の新しい形を体現しています。

2025年10月に公開された本作は、自身への批判者に向けた応答をテーマに据えた力強いトラック。

硬質な808とミニマルなシンセが刻むトラップ・ビートに乗せて、冷笑的ながらも自己統御されたフロウで自身の立ち位置を明確に示しています。

公開後すぐにiTunesで1位を記録するなど、彼の発信力の強さを改めて証明した楽曲です。

社会的な対立を恐れず、自分の信念を貫く姿勢に共感する方にとって、刺さる1曲と言えるでしょう。

TroubleArrDee x Mazza L20

ArrDee x Mazza L20 – Trouble (Official Music Video)
TroubleArrDee x Mazza L20

UKドリルの新鋭2人による初コラボレーション作品が2025年10月にドロップされました。

ブライトン出身のアリデイさんとリバプール拠点のマザ・L20さんは、それぞれ異なる地域性とスタイルを持つラッパーです。

アリデイさんは2022年のミックステープ『Pier Pressure』でUKアルバムチャート2位を獲得した実績があり、マザ・L20さんは収監経験からキャリアをスタートさせたというストリート感満載の背景を持っています。

JO JO Fさんがプロデュースを手がけた本作は、ダイナミックなビートに乗せた2人の掛け合いが絶妙で、リスナーから「めちゃくちゃ良い」と熱い反応を集めています。

異なるバックグラウンドを持つラッパー同士の化学反応を楽しみたい方にオススメです。

Drip BBQMetro Boomin

現代ヒップホップシーンを牽引するプロデューサー、メトロ・ブーミンさんが手掛けた一曲です。

米ミズーリ州出身の彼が、2025年7月に公開したミックステープ『A Futuristic Summa』に収録されています。

本作は彼がキャリア初期に影響を受けた2000年代アトランタの熱気を再現しており、重厚なビートとダークで壮大なメロディが見事にマッチしていますよね。

成功を掴んだ仲間たちと集い、クールなスタイルを誇示するような世界観が表現されています。

メトロ・ブーミンさん自身が「最も楽しく制作した」と語る、遊び心と地元愛に満ちたサウンドは必聴!

ドライブや友人とのパーティーシーンを最高に演出してくれる楽曲といえるでしょう。

Neva PlayMegan Thee Stallion

Megan Thee Stallion – Neva Play (feat. RM) [Official Video]
Neva PlayMegan Thee Stallion

力強く自信に満ちたメッセージを発信する楽曲が登場しました。

ミーガン・ジー・スタリオンさんが、BTSのRMさんをフィーチャーした意欲作です。

自己肯定感と反抗的な態度が特徴的で、挑戦を恐れず自分を貫くという強い意志が込められています。

2024年9月に配信限定シングルとしてリリースされ、アルバム『Megan: Act II』のリードシングルとして位置づけられています。

本作は、アメリカのプロレス番組『WWE SmackDown』の公式テーマソングにも採用されました。

エネルギッシュなビートと力強い歌詞は、自信を持ちたい人や困難に立ち向かう勇気が欲しい人におすすめです。

u aint gotta chance (ft. Nas)Big L

Big L – “u aint gotta chance” ft. Nas  (Visualizer)
u aint gotta chance (ft. Nas)Big L

1999年に24歳の若さでこの世を去った伝説的ラッパー、ビッグ・エルさん。

ハーレム出身の彼はフリースタイルと言葉遊びの名手として知られ、生前にリリースしたスタジオアルバムはわずか1枚ながら、死後も多くのラッパーたちに影響を与え続けています。

2025年10月にリリースされた楽曲は、彼の未発表フリースタイル音源にナズさんの新録ヴァースを加えた作品で、アルバム『Harlem’s Finest: Return of the King』からの先行シングルです。

90年代のブームバップサウンドと鋭いパンチラインが炸裂する本作は、過去と現在が交差する奇跡のコラボレーション。

イーストコーストヒップホップの歴史を知るファンにとっては必聴の1曲となっていますよ。

Evil WorldBladee & Yung Lean

スウェーデン出身でクラウドラップの潮流を牽引してきた、ブレイドさんとヤング・リーンさん。

それぞれがコレクティブを率い、インターネット世代の音楽シーンに絶大な影響を与えています。

そんな彼らが新たに共同で制作したのが、2025年9月にドロップされた一曲です。

この楽曲は、彼らの持ち味であるドリーミーで浮遊感のあるシンセサウンドが際立つクラウドラップ。

邪悪な世界で感じる孤独や内省的なムードが、リバーブの深いアンビエントな音響のなかで表現されています。

本作は2024年の共作アルバム『Psykos』に続く流れを汲むもので、盟友ホワイトアーマーさんも制作に参加。

独りで静かに物思いにふけりたい夜に聴けば、その世界観に深く没入できるでしょう。