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【最新】洋楽ヒップホップのトレンド【2025】

欧米のチャートをチェックしている方であれば周知の事実ですが、ヒップホップはもはや最もメジャーな音楽ジャンルとして認知されています。

細かいサブジャンルもありますし、地域性も色濃く出ることも興味深いのですが、興味はあるけど評価が定着している過去の名盤はともかく最新のヒップホップはどこから手を付けていけばいいのか……と悩まれている方もいらっしゃるはず。

そんな方々に向けてこちらの記事では最新のヒップホップのトレンドをご紹介!

米英を中心としたヒップホップの「今」を知りたい方、ぜひチェックしてみてください。

【最新】洋楽ヒップホップのトレンド【2025】(91〜100)

Words I Should’ve saidMick Jenkins & EMIL Feat. ENNY

Mick Jenkins & EMIL Feat. ENNY – Words I Should’ve said
Words I Should've saidMick Jenkins & EMIL Feat. ENNY

比喩やコンセプトを軸にした叙情性で知られるシカゴのラッパー、ミック・ジェンキンスさん。

そんな彼がUKのプロデューサー、エミルさんと組み、ロンドンで台頭するエニーさんを客演に迎えた楽曲が、2025年9月に公開されました。

この作品はミックさんとエミルさんによる共同プロジェクト『A Murder of Crows』からの一曲ですね。

本作では、過ぎ去った関係の中で「言うべきだった言葉」への後悔や自責の念が内省的に描かれています。

装飾を削ぎ落としたビートが2人のラップの重みを際立たせており、それぞれの視点から語られる後悔の念には、聴き手自身の記憶も重なり、何とも言えない気持ちにさせられます。

Red MoonLil Uzi Vert

Lil Uzi Vert – Red Moon [Official Music Video]
Red MoonLil Uzi Vert

リル・ウージー・ヴァートさんが2023年クリスマスデーに驚きのサプライズとしてリリースした『Red Moon』は、彼の音楽人生の新たなマイルストーンです。

恋愛の喜びと悲しみを洗練されたリリックで描き、それをTM88さんやSlo Meezyさんをはじめとするプロデューサー陣が支える骨太なビートにのせています。

Be El Be監督の手によるミュージックビデオも話題で、都会をひとり歩くシーンや、夕暮れのビーチでの内省的な姿など、曲の感情と見事にリンクしていますね。

リリースが期待されているアルバム『Luv Is Rage 3』の発表も今から楽しみです

She ReadyKey Glock

Key Glock – She Ready (Official Music Video)
She ReadyKey Glock

メンフィス・ヒップホップシーンを牽引するラッパー、キー・グロックさん。

彼は故ヤング・ドルフさんの従兄弟であり、彼のレーベルの中心人物としても知られていますね。

2025年5月にメジャー契約後初めてリリースしたアルバム『Glockaveli』に収録されているこの楽曲は、彼の新章の幕開けにふさわしい仕上がりです。

リリックでは、準備万端で何事にも動じない力強い人物像が描かれており、自身の成功への決意表明ともとれます。

重厚なトラップビートに、バーバラ・メイソンさんのソウルフルな歌声をサンプリングで加えることで、タフな世界観にメロウな彩りを添えているのも心憎いセンスですね!

自信を持って一日を始めたい時や、気分を上げたいドライブシーンにぴったりな一曲です。

FRIENDLY FIREPARTYOF2

PARTYOF2, Jadagrace, SWIM – FRIENDLY FIRE
FRIENDLY FIREPARTYOF2

俳優出身という経歴を持つスイムさんとジャダグレースさんによるデュオ、PARTYOF2。

彼らが2025年8月に公開した作品は、重厚なBoom Bapサウンドの上でキレのあるラップが交錯するヒップホップチューンです!

制作背景が非常にユニークで、メンバー同士が互いの弱点を指摘し合い、それを元にリリックを書いたとのこと。

信頼があるからこその痛烈な言葉の応酬は、まさに火花散るような緊張感と遊び心に満ちていますね。

本作は、2025年10月にリリース予定のアルバム『AMERIKA’S NEXT TOP PARTY!』からの先行シングル。

リリカルなヒップホップが好きな方は要チェックの作品と言えるでしょう。

L.O.A.TVeeze

Veeze – L.O.A.T (Official Music Video)
L.O.A.TVeeze

デトロイトのラップシーンで独自の立ち位置を築いているのが、ラッパーのヴィーゼさんです。

囁くような低音と、気だるさをまとった独特のフロウでプロップスを集める、いわゆるスキルで聴かせるタイプのラッパーですね。

そんな彼の新曲は、地元デトロイトの名プロデューサー、Rocaineが手がけたミニマルなビートの上で、そのスタイルを存分に発揮する一曲にまとめられています。

本作はあえてフックを置かず、淡々とした語り口で押し切る構成が特徴です。

その平熱なラップには、「史上最高」という言葉を皮肉るような彼の揺るぎない自信とクールなスタンスが表現されているんですね。

2025年9月に発表された本作のMVにはリル・ベイビーさんらも登場し、シーンでの彼の信頼の厚さを示しています。

一味違うヒップホップを求める方は必聴です。

Neva PlayMegan Thee Stallion

Megan Thee Stallion – Neva Play (feat. RM) [Official Video]
Neva PlayMegan Thee Stallion

力強く自信に満ちたメッセージを発信する楽曲が登場しました。

ミーガン・ジー・スタリオンさんが、BTSのRMさんをフィーチャーした意欲作です。

自己肯定感と反抗的な態度が特徴的で、挑戦を恐れず自分を貫くという強い意志が込められています。

2024年9月に配信限定シングルとしてリリースされ、アルバム『Megan: Act II』のリードシングルとして位置づけられています。

本作は、アメリカのプロレス番組『WWE SmackDown』の公式テーマソングにも採用されました。

エネルギッシュなビートと力強い歌詞は、自信を持ちたい人や困難に立ち向かう勇気が欲しい人におすすめです。

The Boy’s BackAsco

Asco – The Boy’s Back (Official Video)
The Boy's BackAsco

「一流ラッパーが尊敬するラッパー」と称される、東ロンドン出身のアスコさん。

UKラップシーンでリリシストとして尊敬を集める彼による、復活の狼煙ともいえる一曲を紹介します。

この楽曲は、ムーディーなベースが印象的で、困難を乗り越え「遊びは終わりだ」と宣言するような、彼の決意が込められています。

収監という経験を経て、現実をありのままに綴ったリリックは非常にパワフルですね。

2025年8月にリリースされたアルバム『Perfect Timing』に収められた本作は、まさに彼の再出発を象徴する作品です。

これから何かを始めようと決意した時、背中を押してくれる力強さを持った1曲です。