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【最新】洋楽ヒップホップのトレンド【2025】

欧米のチャートをチェックしている方であれば周知の事実ですが、ヒップホップはもはや最もメジャーな音楽ジャンルとして認知されています。

細かいサブジャンルもありますし、地域性も色濃く出ることも興味深いのですが、興味はあるけど評価が定着している過去の名盤はともかく最新のヒップホップはどこから手を付けていけばいいのか……と悩まれている方もいらっしゃるはず。

そんな方々に向けてこちらの記事では最新のヒップホップのトレンドをご紹介!

米英を中心としたヒップホップの「今」を知りたい方、ぜひチェックしてみてください。

【最新】洋楽ヒップホップのトレンド【2025】(101〜110)

u aint gotta chance (ft. Nas)Big L

Big L – “u aint gotta chance” ft. Nas  (Visualizer)
u aint gotta chance (ft. Nas)Big L

1999年に24歳の若さでこの世を去った伝説的ラッパー、ビッグ・エルさん。

ハーレム出身の彼はフリースタイルと言葉遊びの名手として知られ、生前にリリースしたスタジオアルバムはわずか1枚ながら、死後も多くのラッパーたちに影響を与え続けています。

2025年10月にリリースされた楽曲は、彼の未発表フリースタイル音源にナズさんの新録ヴァースを加えた作品で、アルバム『Harlem’s Finest: Return of the King』からの先行シングルです。

90年代のブームバップサウンドと鋭いパンチラインが炸裂する本作は、過去と現在が交差する奇跡のコラボレーション。

イーストコーストヒップホップの歴史を知るファンにとっては必聴の1曲となっていますよ。

Drip BBQMetro Boomin

現代ヒップホップシーンを牽引するプロデューサー、メトロ・ブーミンさんが手掛けた一曲です。

米ミズーリ州出身の彼が、2025年7月に公開したミックステープ『A Futuristic Summa』に収録されています。

本作は彼がキャリア初期に影響を受けた2000年代アトランタの熱気を再現しており、重厚なビートとダークで壮大なメロディが見事にマッチしていますよね。

成功を掴んだ仲間たちと集い、クールなスタイルを誇示するような世界観が表現されています。

メトロ・ブーミンさん自身が「最も楽しく制作した」と語る、遊び心と地元愛に満ちたサウンドは必聴!

ドライブや友人とのパーティーシーンを最高に演出してくれる楽曲といえるでしょう。

Neva PlayMegan Thee Stallion

Megan Thee Stallion – Neva Play (feat. RM) [Official Video]
Neva PlayMegan Thee Stallion

力強く自信に満ちたメッセージを発信する楽曲が登場しました。

ミーガン・ジー・スタリオンさんが、BTSのRMさんをフィーチャーした意欲作です。

自己肯定感と反抗的な態度が特徴的で、挑戦を恐れず自分を貫くという強い意志が込められています。

2024年9月に配信限定シングルとしてリリースされ、アルバム『Megan: Act II』のリードシングルとして位置づけられています。

本作は、アメリカのプロレス番組『WWE SmackDown』の公式テーマソングにも採用されました。

エネルギッシュなビートと力強い歌詞は、自信を持ちたい人や困難に立ち向かう勇気が欲しい人におすすめです。

History (Ft. James Blake)Dave

UKラップの旗手として、社会派の歌詞と圧倒的なスキルで独自の存在感を放つデイヴさん。

2025年10月にリリースされたアルバム『The Boy Who Played the Harp』の冒頭を飾る楽曲では、ジェイムス・ブレイクさんをゲストに迎え、神意と運命をテーマに自身の使命を静かに問いかけます。

ミニマルなピアノとファルセットが織りなす透明感ある音像のなかで、成功を偶然ではなく天からの啓示として受け止める姿勢と、ストリートに根ざした倫理観が交錯する様子が印象的です。

本作は旧約聖書のダビデ王をモチーフにしたコンセプトアルバムの入口として、霊性とリアルな日常の境界線を行き来する語り口が光ります。

叙事詩的でありながら大衆性をしっかりと兼ね備えた仕上がりで、静謐で思索的な時間を求める方にぜひ味わっていただきたい1曲です。

DIDDY BLUDLil Godd

バンクーバーを拠点に活動するラッパー、リル・ゴッドさん。

メタルやデスコアのバックグラウンドを持ち、トラップやクラウドラップにホラーやアニメ文化を融合させた独自のスタイルで注目を集めています。

2025年10月にリリースされた新曲は、TikTokやInstagram Reelsで拡散した「calculator」ミームと連動したバイラル志向の強い1曲。

ミニマルな808ベースとタイトなハイハットを軸に、英国スラング由来の「blud」を反復させるチャント的なフックが特徴で、ショート動画のループ再生を想定した瞬発力のある構成になっています。

数値ネタを織り込んだユーモラスなリリックは、意味内容よりもフレーズの使い回しやすさを重視しており、SNS時代の音楽消費スタイルに最適化された設計です。

セルフプロデュースによる2025年の連続シングル群の1つとして、ネット文化とヒップホップの交差点を体現する作品といえるでしょう。

通勤中やSNSを眺めながら気軽に楽しめる、現代的なトラップサウンドをお探しの方にぴったりです。

【最新】洋楽ヒップホップのトレンド【2025】(111〜120)

BK2REALITYMeekz

MEEKZ – BK2REALITY (BK2LIFE EXTENSION)
BK2REALITYMeekz

マンチェスター出身のマスク姿のラッパー、ミークスさんが2025年10月に放つ新曲は、1989年のソウルII ソウルの名曲「Back to Life」をサンプリングした意欲作です。

本作は同年夏の『BK2LIFE』に続く連作の第二章で、過去の栄光から現実へと引き戻される感覚を、重厚な808とミニマルなドラムで描き出しています。

プロデュースを手掛けたフレディ・ローズさんの手腕により、90年代UKソウルの遺産と現代ドリルの低音設計が見事に融合していますね。

MVではヒップホップ映画の金字塔『Belly』へのオマージュが随所に見られ、青白い照明と映画的な演出が楽曲の持つシネマティックな世界観を強化しています。

ストリート・リアリティと普遍性を両立させた本作は、UKラップの到達点を示す一曲と言えそうです。

Evil WorldBladee & Yung Lean

スウェーデン出身でクラウドラップの潮流を牽引してきた、ブレイドさんとヤング・リーンさん。

それぞれがコレクティブを率い、インターネット世代の音楽シーンに絶大な影響を与えています。

そんな彼らが新たに共同で制作したのが、2025年9月にドロップされた一曲です。

この楽曲は、彼らの持ち味であるドリーミーで浮遊感のあるシンセサウンドが際立つクラウドラップ。

邪悪な世界で感じる孤独や内省的なムードが、リバーブの深いアンビエントな音響のなかで表現されています。

本作は2024年の共作アルバム『Psykos』に続く流れを汲むもので、盟友ホワイトアーマーさんも制作に参加。

独りで静かに物思いにふけりたい夜に聴けば、その世界観に深く没入できるでしょう。