背筋がひんやり。怖いけど聴きたくなるボカロ曲集
VOCALOIDが広まった理由の一つに「作者の思う通りに歌ってくれるボーカリスト」というのがありますね。
同じ音声ライブラリを使っていたとしても、作品の内容は千差万別。
ラブソング、かわいい歌応援歌、ロックやヒップホップ、R&B、そして中には怖い曲も。
ということで今回この記事では背筋が冷えるようなボカロ楽曲をまとめてみました。
怖々聴いているうちクセになってしまう作品ばかり登場!
深いボカロの世界へぜひとも飛び込んでみてください!
背筋がひんやり。怖いけど聴きたくなるボカロ曲集(21〜30)
IlllovedSOOOO

ノイズの洪水が押し寄せてくる、非常にアバンギャルドな鏡音レン曲です。
ボカロP、SOOOOさんの楽曲で、2024年6月にリリースされました。
まず音のすべてがとがっていて、その迫力に圧倒されてしまいます。
そしてそこに合わさる薄暗い歌詞の世界観……メッセージ性というよりも、曲の端から端全部が、主人公の抱えている闇そのもののよう思えます。
怖いもの見たさでついつい最後まで聴き入ってしまう、ダウナーでホラーなボカロ曲です。
KUCHISAKENEW!鬱P

重厚なサウンドと、胸をえぐるようなシャウトが鼓膜を激しく揺さぶる、鬱Pさんの楽曲です。
本作は2025年7月に重音テトをボーカルに迎えて公開された作品。
誰もが知る都市伝説「口裂け女」を題材にしており、見た目へのコンプレックスや社会に対する歪んだ承認欲求を抱えた主人公のさけびが痛いほど伝わってきます。
そして荘厳なコーラスが、曲の怪しさと神秘性を引き立てているんです。
ダークで刺激的な世界観に、ぜひどっぷりとひたっていってください!
マジカルドクターMARETU

これぞボカロっといった始まりですね。
まず何より映像と音だけで恐怖を感じます。
単純な言葉の歌詞が並んでおり、声の作り方からバックサウンドまで怖さがすごいです。
人では再現が不可能な作品ではないでしょうか。
ボカロを作るにおいて重要な部分だと思います。
作り手にとっての目標にするのにオススメです。
結ンデ開イテ羅刹ト骸ハチ

ハチといえば、ご存じの方も多いでしょうが、シンガーソングライター米津玄師さんのボカロP名です。
もう、さすがというか……動画もサウンドも完成度が激高ですね。
日本の童謡のようなメロディーにさらっと怖い言葉が混じっているのですが、全てをひっくるめて怖いです。
言葉をよく知っておられ、うまく使っておられるのは、本当にさすが。
ごめんね ごめんねきくお

じっくりと聴けばとても怖い曲です。
愛してるが故に思い通りにしたい欲望。
悪いとわかっていても手をあげてしまう悲しい事実。
子供目線でつづられた歌詞の世界観は、聴けば聴くほど悲しみと怖さがおそってきます。
どうしても、自分の周りのこと、社会について考え込んでしまう曲です。