背筋がひんやり。怖いけど聴きたくなるボカロ曲集
VOCALOIDが広まった理由の一つに「作者の思う通りに歌ってくれるボーカリスト」というのがありますね。
同じ音声ライブラリを使っていたとしても、作品の内容は千差万別。
ラブソング、かわいい歌応援歌、ロックやヒップホップ、R&B、そして中には怖い曲も。
ということで今回この記事では背筋が冷えるようなボカロ楽曲をまとめてみました。
怖々聴いているうちクセになってしまう作品ばかり登場!
深いボカロの世界へぜひとも飛び込んでみてください!
背筋がひんやり。怖いけど聴きたくなるボカロ曲集(51〜60)
Whisper Whisper WhisperAzari

ダークな世界観の曲を多く手掛けているAzariさん。
彼がflowerと歌愛ユキを使って制作したのが『Whisper Whisper Whisper』です。
曲中では聖書を思わせる単語を用いて、禁断の関係や罪悪感を描いています。
比ゆに富んだ歌詞なので、聴いていると想像がふくらんできますよ。
またflowerと歌愛ユキが別の人物の気持ちを歌っているのか、それとも同一人物の2面性を描いているのか、という点にも注目して見てください。
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タイトルのインパクトが凄まじいですね。
ボカロP、CASIさんによる楽曲で、2022年に発表。
ボカコレ2022春ルーキーランキングへの参加曲でした。
わら人形の呪いを題材にしており、歌詞にはのっぴきならない言葉が並びます。
その「わら」とネットスラングにおける「藁」つまり「W」がかかっているのが、特徴的。
ワードチョイスにセンスが感じられますね。
怪しく、重く響くエレクトリックサウンドはかっこいい仕上がり!
ドロシーMisumi

とても美しいイラストに目を奪われてしまう楽曲。
不条理な世の中を嘆く少女を描いた歌なのですが、ボカロの使い方がとにかく絶妙です。
ボカロだからこそ、この世界観が伝わるのだと思います。
ダウナーなトラックに耳を奪われる、ボカロラップの名曲とご紹介できます。
死にたがり梨本うい

タイトルからして、恐怖ですよね。
現代の社会問題をずばっと切り捨てるような楽曲です。
実際には決して『死にたがり』ではないと歌っています。
もし何か思い悩んでいるのであれば、この曲を聴いて、もう一度道を探してみてはいかがでしょうか?
オルタナティブなサウンドが好きな人にオススメです。
背筋がひんやり。怖いけど聴きたくなるボカロ曲集(61〜70)
極楽鳥花煮ル果実

オシャレさとかっこよさ、そしてダークな世界観が合わさったボカロ曲です。
『トラフィック・ジャム』『紗痲』などのヒット作を生み出してきたボカロP、煮ル果実さんの楽曲で、2020年に公開されました。
リズムの芯をわざと外している独特なグルーヴ感、たまりませんね。
ずしりと重いベースの音にも引き込まれます。
心の内、本音があふれだしたかのような歌詞は、とてもエモーショナルな印象。
音の海に溺れてしまいたいときにぜひ。
復讐を誓ったマイケルの成れの果てじょるじん

『ピーターパンとウェンディ』をモチーフに制作された『復讐を誓ったマイケルの成れの果て』。
物語性のある楽曲を数多く制作するボカロPのじょるじんさんが2023年に制作しました。
ウェンディの弟のマイケルとジョン、義手の少年が登場する物語が展開します。
IAや鏡音レン、GUMIの語り口調の歌唱からさまざまな感情が読み取れるでしょう。
それぞれの思惑が交わるなかで、明らかになる真実にも驚きが隠せません。
ダークな世界観を描いた歌詞とリンクしたアニメーションMVと合わせてチェックしたいボカロ曲です。
NEIDSumia

Sumiaさんが歌う『NEID』は、初音ミクを使用した少し怖い内容の曲です。
弱い者が強い者に対して、憤りや憎悪の感情を持つこと、いわゆるルサンチマンのことを表現しています。
誰もが人生の中で、豊かな人や強い者をねたんだり、恨めしかったりすることはありますよね。
そういった気持ちは社会ではネガティブとされがちですが、自分の中だけで留めておかずにこの曲を聴いて、ストレスを少しでも開放させてみてはどうでしょうか。





