AORの名曲。時代をこえるオススメの人気ナンバー
若者の初期衝動の発露だったロックミュージックがさまざまな音楽と出会いながら成長していくことで、メロウで都会的なサウンドに洗練されていったアダルトオリエンテッドロック(AOR)。
みなさんが日々、生活の中で遭遇する楽しさや悲しさ、そして寂しさなどを優しく包み込んでくれるAORは、まさに大人のサウンドトラックですね。
ここでは、そんな名曲をセレクトしてみました。
コクのあるサウンドと歌詞に、みなさんの思いを重ね合わせながら聴いてみてください。
きっと、乾きがちだった心もうるおいに満ちるはずですよ。
AORの名曲。時代をこえるオススメの人気ナンバー(31〜35)
EscapeRupert Holmes

「Escape」は、ルパート・ホルムズの1979年の作品です。
ルパート・ホルムズはイギリス生まれアメリカ育ちで、キーボード奏者として本格的に音楽活動を開始しました。
ソングライターとしてほかに、ほかのアーティストに楽曲を提供しつつ、自身のアルバムも成功させました。
80年に世界歌謡祭で日本に来日しています。
追憶の甘い日々Little River Band

1978年リリース。
伸びのあるボーカルと爽やかなコーラス、バックに流れるリラックスした演奏(バンド演奏+ストリングス)。
どこを切っても満点なAORサウンドに仕上がっています。
やや憂いを帯びたメロディラインが、真夏に聴くと涼しげに聴こえます。
ミニット・バイ・ミニットThe Doobie Brothers

初期のドゥービーブラザーズは泥臭さを感じさせるロック色の強いバンドでした。
しかし、1970年代末頃にマイケル・マクドナルドさんが加入したころからサウンドの傾向がぐっとAOR寄りになっていきます。
本作は1978年のアルバム『ミニット・バイ・ミニット』のタイトル曲で、さわやかなコーラスとキーボード主体のサウンドが都会的ですね。
99TOTO

「99」は、1979年に発表されたTOTOのアルバムに収録された曲です。
ロックバンドとして有名なTOTOですが、AOR寄りのミュージシャンとのつながりも深く、元スタジオミュージシャンの集まりのTOTOらしい完成度の高い名曲です。
Arthur’s ThemeChristpher Cross

1981年にリリースされた映画『アーサー』の主題歌として知られる楽曲です。
クリストファー・クロスさんの透明感のある歌声が、この曲の魅力をさらに引き立てていますね。
愛、自己発見、人生の意味を見いだそうとする物語を描いた歌詞は、映画の世界観を見事に表現しています。
本作は、アカデミー賞やグラミー賞を受賞するなど、高い評価を得ました。
ビルボードホット100チャートでも1位を獲得し、クロスさんのキャリアにおける重要な一曲となりました。
夢と現実のはざまで葛藤する心情を歌った本作は、人生に迷いを感じている人にぴったりの曲かもしれません。