【ベートーヴェン】名曲、代表曲をピックアップ!
古典派からロマン派への橋渡しとして、革新的な音楽を作りあげ後世に大きな影響を残した、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン。
彼の音楽は情熱的でありながら美しい旋律も多く、物事を突き詰めていくような本質的な深さも感じられます。
『運命』や『エリーゼのために』など、誰もが一度は聴いたことがある名曲も多く存在しますね。
本記事では、そんなベートーヴェンの名曲、代表曲をピックアップしました。
偉大な音楽家の一人によるベートーヴェンの音楽に、ぜひ浸ってみてはいかがでしょうか?
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【ベートーヴェン】名曲、代表曲をピックアップ!(61〜70)
ピアノソナタ第29番 変ロ長調 作品106「ハンマークラヴィーア」Ludwig van Beethoven

音楽史に燦然と輝く巨匠、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン。
彼が聴力を失いつつある頃に生み出した傑作、「ハンマークラヴィーア」は、壮大さと技術的な難易度から「ピアノソナタのエベレスト」とも称される作品です。
第1楽章の力強い開始から、悲哀に満ちた第3楽章、そして複雑なフーガで締めくくる第4楽章まで、まさに音楽の頂点を極めた作品。
技術的な難しさだけでなく深い感情表現も求められる、ピアニストにとって究極の挑戦となる1曲です。
壮大な規模と革新的な音楽表現は、聴く者も圧倒します。
ピアノソナタ 第24番 嬰ヘ長調 作品78「テレーゼ」Ludwig van Beethoven

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが思いを寄せていた女性に捧げた『ピアノソナタ第24番』。
2楽章からなるこの作品は、彼の恋心を音楽で表現したかのような、繊細で優美な響きが特徴です。
ピアノの弟子であった伯爵令嬢テレーゼ・フォン・ブルンスヴィックに献呈されたことから、別名「テレーゼ」とも呼ばれています。
第1楽章は温かな序奏とゆったりとした主題が特徴的。
第2楽章は軽快で生き生きとした雰囲気です。
1809年に作曲され、ベートーヴェン自身も気に入っていたそう。
ピアノの音色にのせて、ロマンチックな気分に浸ってみてはいかがでしょうか。
ピアノソナタ 第14番 嬰ハ短調「月光」Ludwig van Beethoven

1801年に完成したルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンのピアノソナタ第14番の中の第1楽章は、静かな湖面に映る月明かりを思わせる幻想的な雰囲気が特徴です。
夢見るような三連符の伴奏と深い感情の込められた旋律は、聴く人の心を捉えて離しません。
この作品は、ベートーヴェンが当時抱えていた難聴の進行や、叶わぬ恋の苦しみを反映しているとも言われています。
映画「ラブ・ストーリー」や「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」など、多くの作品でも使用されており、その魅力は時代を超えて多くの人々の心を揺さぶり続けています。
月が見える静かな夜に一人で聴くのもオススメですよ。
ソナチネ 第5番 第1楽章Ludwig van Beethoven

ベートーヴェンが1796年から1798年の間に作曲した『ソナチネ 第5番』。
C短調のソナタ形式で書かれた第1楽章は、力強いフレーズと静かなフレーズが対比され、独特のリズムと旋律で構成されています。
短い断片的なテーマと長く抒情的なメロディの対比が、動的で衝動的な効果を高めていますね。
本作は、ベートーヴェン初期の代表作の一つであり、後に彼が作曲する『悲愴ソナタ』や『第5交響曲』へとつながるエネルギッシュな作品です。
ピアノ学習者にとっては重要なレパートリーの一つとして知られているため、ぜひコンクールで取り組んでみてくださいね。
ピアノソナタ第30番ホ長調Ludwig van Beethoven

クラシック音楽の巨匠、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの後期ピアノ作品の一つが本作です。
1820年に作曲されたこの曲は、ベートーヴェンが聴力を失いつつある中で生み出された傑作です。
3つの楽章から成り、特に最終楽章では彼の内面的な思考と感情が音楽を通じて語りかけるような深い情感が込められています。
複雑な和声と内省的な美しさが特徴的で、ピアニストの解釈によってさまざまな表現が可能な作品です。
クラシック音楽の深い感動を味わいたい方や、ピアノの技巧的な面白さを探求したい方におすすめの一曲です。
「ミサ・ソレムニス」(荘厳ミサ)ニ長調 作品123Ludwig van Beethoven

完成まで5年もかかった、晩年の大曲として知られています。
現在は、主に教会でなく演奏会で演奏されており、ミサの式典ではごく稀にオーストリアなどで演奏される程度です。
神聖な気分になる、心洗われる楽曲です。
ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス第2番 ヘ長調 Op.50Ludwig van Beethoven

ヴァイオリンの奏でる美しいメロディーと、管弦楽の優しく包み込むような旋律が印象的な、親しみやすい曲です。
まさに「ロマンス」というタイトルにぴったりの、愛溢れる優美な曲として、多くの人々に愛されています。
ヴァイオリンソナタ「春」第5番 ヘ長調 作品24Ludwig van Beethoven

4楽章からなるバイオリン協奏曲です。
タイトル通り、春が来る喜びを表したかのような、爽快感溢れる華やかな曲です。
とても優美であるため、よくBGMとしても使われています。
ピアノとの掛け合いも愛を奏でるようで美しいです。
歌劇「フィデリオ」Ludwig van Beethoven

ベートーヴェンが完成させた唯一のオペラです。
主人公レオノーレが「フィデリオ」という名で男性に変装して監獄に潜入し、政治犯として拘留されている夫フロレスタンを救出する物語です。
歌い手泣かせの難曲としても有名です。
15の変奏曲とフーガLudwig van Beethoven

エロイカ変奏曲とも呼ばれるこの曲は、交響曲第3番「英雄」の終楽章に使われる主題を用いていることで知られています。
愛らしく親しみやすいテーマを、様々なアプローチから変奏曲として楽しませてくれる、何度聴いても飽きない曲です。
【ベートーヴェン】名曲、代表曲をピックアップ!(71〜80)
Auld Lang SyneLudwig van Beethoven

ほたるのひかり(蛍の光)といえば、有名なスコットランド民謡ですが、実は、あのベートーベンが、歌唱つき楽曲にアレンジしているのはあまりに有名な隠れ名曲話。
もし、まだ聴いたことがない方は、ぜひ1度。
日本の閉店音楽で有名なあの曲も、ベートーベンだと勇ましく鳴り響いています。
Beethoven, String Quartet No 14, Budapest Quartet 1961 ベートーヴェン 弦楽四重奏曲 第14番Ludwig van Beethoven

ベートーベンの初期の名曲として有名なのが、この弦楽四重奏曲。
非常に繊細で、まだベートーベン楽曲の王道部分として知られる、朗々と歌い上げるような部分はここには見られないながら、遠くから秋の気配が徐々に流れてくるような、それでいて明るい美しい風景を思わせるようなベートーベンらしさ部分は感じられる作品。
Der glorreiche Augenblick カンタータ「栄光の瞬間」 Op. 136Ludwig van Beethoven

かくれ名曲としてはむしろ非常に良く知られている1曲「栄光の瞬間」ですが、つくられた背景はあまり日本人には知られていないようです。
1814年ナポレオン戦争でオーストリアが勝利したことで開かれたウィーン会議で、ヨーロッパ諸国の代表団が参集。
その時ベートーヴェンが、祖国オーストリアの勝利を祝福して「この会議のために作曲」したのがカンタータ「栄光の瞬間」作品136です。
実は、政治色が強い作品ですが、声楽と管弦楽の融合を図っている、ベートーベン作品中では、非常に大切な曲。
この曲がなければ第九が生まれなかったとも言われています。
Die Weihe des Hauses op 124(献堂式)Ludwig van Beethoven

「献堂式」は、ベートーベンの楽曲の中でも非常に重要な位置を占め、1820年代に作られた唯一の序曲でもあり、また、純粋管弦楽のために作られた最後の作品でもあります。
ウィーンに新築された劇場のこけら落としのために作曲された祝典劇の序曲で、初演の10月3日は、皇帝フランツヨーゼフ2世の命名祝日です。
Ecossaiesen Es-dur / Ecossaise in Eb, WoO 86(エコセーズ 変ホ長調 WoO 86)Ludwig van Beethoven

ピアノ練習曲などとしても非常に知られていながら、その美しいメロディと明るい軽やかな部分と交差するようなリズムとメロディが、子供たちにも人気のこちらの曲も実はベートーベンの曲。
かつては有名国内外ピアニストが弾いていた楽曲もたくさんありましたが、
Kriegerchor: Wir bauen und sterben(戦士の合唱「我々は建設しそして死ぬ」)Ludwig van Beethoven

Kriegerchor: Wir bauen und sterben(戦士の合唱「我々は建設しそして死ぬ」)は、1815年の4曲からなる劇音楽「レオノーレ・プロハスカ」Leonore Prohaska WoO.96のなかの1曲。
冒頭部が、メロディアスなメタルを思わせる展開になっており、ぜひ一度メタルアレンジで聴いてみたくなるクラシックです!!
Rondo a capriccio,op.129 「失われた小銭への怒り(Die Wut über den verlorenen Groschen)」Ludwig van Beethoven

「失われた小銭への怒り(Die Wut über den verlorenen Groschen)」と呼ばれて久しいベートーヴェンのピアノ曲《ロンド・ア・カプリッチョ(奇想曲風ロンド)ト長調》作品129ですが、正式なタイトルは「奇想曲的なハンガリー風のロンド」(Rondo alla ingharese quasi un capriccio)。
1795年の割合初期に作曲されたもので、かつ、死後に発表された局でもあります。
非常にオーディエンスには人気で、とてもすばやいパッセージのと超長から、転調展開、そしてアルペジオのママ右手は広く展開するため、演奏がつらいのです……ということもあり、ここは天才 エフゲニーキーシンの演奏でお楽しみください。
Vestas Feuer (Vesta’s Fire), opera, Hess 115(ヴェスタの火(未完))Ludwig van Beethoven

「Vestas Feuer」(ヴェスタの火)は1803年ウィーンにある劇場の経営者のエマヌエル・シカネーダーからの依頼で作られ始め、2幕まで書き上げられた歌劇。
ですが途中で、経営者退陣により未完となりました。
死後の1953年に自筆譜が発見されたために、ヴィリーヘスというベートーベンの未完作品研究でも有名な人物の捕捉を加えての姿で出版となりました。
WoO 9 and WoO 42, Hess 33Ludwig van Beethoven

こちらは弦楽四重奏曲の初期作品としては、マニアには良く知られているメヌエット 変イ長調 WoO 209、Hess33と、6つのドイツ舞曲(アルマンド)WoO 42の、1790年と1796年作品を演奏したもの。
やはり天才とは、若いころからまったく異なる趣があるものです。
朗々としたという感じはないものの、すでに素早いパッセージのなかに、ベートーベンらしさをのぞかせてくれています。
“Es ist vollbracht”, WoO 97∶ Final number from “The Triumphal Arches” トライチュケのジングシュピール『凱旋門』への終曲「成就せり」Ludwig van Beethoven

非常に演じられる機会が少ない作品。
トライチュケのジングシュピール「凱旋門」への終曲「成就せり」もなかなか荘厳な合唱部分がベートーベンらしさを感じさせる1曲。
やはりこういった雄々しい、そして明るく元気にさせてくれる、祝祭イメージがぴったりの作曲家ですね。