かっこいいクラシックの名曲を一挙紹介!
めちゃくちゃかっこいい定番の曲から、ちょっぴりマイナーでおしゃれな曲まで、幅広くピックアップしています!
古典から近年の曲でピアノソロだけではなく、大人数で演奏するオーケストラの名曲も紹介。
まるで映画音楽やRPGゲームの戦闘シーン、プログレッシブ・ロックのような前衛的なものまで聞きごたえがあって演奏姿までもかっこよく見えるクラシックの名曲を選んでみました!
ぜひ最後までご覧ください!
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かっこいいクラシックの名曲。おすすめのクラシック音楽(1〜10)
練習曲作品10の12ハ短調「革命」Frederic Chopin

「革命のエチュード」という名で知られているショパンの練習曲の1曲。
この作品は友人のフランツ・リストに献呈され、リストによって「革命」と名づけられました。
この作品が作曲された1831年ごろ、ポーランドやリトアニアではロシア帝国の支配に対する武装反乱である「11月蜂起」が起こりました。
この反乱には多くのポーランド人たちが参加しましたが、体の弱かったショパンはこの反乱行動に参加できず、その怒りの感情を音楽によって表現したのがこの曲だと言われています。
ショパンが心に秘めていた激しい感情が伝わってくるような1曲です。
ピアノソナタ第14番「月光」第3楽章Ludwig van Beethoven

演奏会では非常によく演奏されるベートーヴェンの『月光』。
1楽章は特に有名ですが、終始快速なテンポで駆け抜けていく、かっこよく聴き応えのある第3楽章も演奏される機会が多い1曲です。
非旋律的なアルペジオの忙しない動きと、次第に間隔を狭めるスフォルツァンドと和声の変化によって、楽章冒頭から音楽は高揚感が高まります。
『月光』が作曲された当時、ベートーヴェンは耳の異常を強く感じるようになっていました。
常識を打ち破ろうとする挑戦と、音楽家として致命的ともいえる耳の病に死をも意識する心の葛藤を感じ取れます。
交響曲第5番「革命」第四楽章Dmitrii Dmitrievich Shostakovich

ドミートリイ・ショスタコーヴィチさんが作曲した5番目の交響曲で1937年に初演されました。
こちらの曲は日本では『革命』と呼ばれていますが、彼自身がつけた名前ではありません。
当時ソ連では社会情勢が不安定で、スターリンさんの大静粛により、次々とショスタコーヴィチさんの身近な人たちが逮捕や処刑されたりしており、それを背景に作られた曲だと思うと違った意味でも、聴きどころがある曲なのではないでしょうか。
ぜひチェックしてみてください。
組曲「惑星」より「火星、戦争をもたらす者」Gustav Holst

グスターヴ・ホルストが生み出した壮大な音楽世界。
20世紀初頭のイギリスで活躍したホルストは、独自の作曲スタイルで後世に影響を与えました。
本作は、戦争の神マルスを表現した力強い楽章。
1914年に完成したこの曲は、第一次世界大戦の緊張感を予見するかのような不穏な雰囲気を醸し出しています。
五拍子のリズムと半音階的な主題が織りなす音楽は、機械的で非人間的な戦争の恐怖を描き出しています。
クラシック音楽の新たな魅力を発見したい方や、映画音楽のような壮大さを求める方におすすめの一曲です。
英雄ポロネーズFrederic Chopin

『英雄ポロネーズ』として親しまれている、フレデリック・ショパンのピアノ作品のなかでも非常に人気に高い『ポロネーズ第6番変イ長調 作品53』。
半音階的な上昇進行や、力強いリズムが印象的な楽曲です。
そしてなんといっても特徴的なのは、中間部のオクターブの連続!
このパッセージはプロでも完璧に弾きこなすのが難しいため、決して簡単とはいえません。
まずは、オクターブ奏法が省略されたアレンジの楽譜で曲の雰囲気を楽しみ、テクニックがついてきたらオリジナルバージョンに挑戦してみるというのもオススメです!
交響曲第9番「新世界より」Antonín Dvořák

1893年にアメリカに滞在中のドヴォルザークが作曲した曲で、タイトルの『新世界』とはアメリカのことを指しています。
アメリカで耳にした黒人の音楽が彼の故郷ボヘミアの音楽に似ていたところから、新世界からボヘミアに向けて書かれた交響曲といわれています。
そう思ってこの交響曲を聴くと、古き良き時代のアメリカの風景が目の前によみがえるかのように感じられますよね。
またこの曲はシンバルが全楽章を通して1打しか登場しないことでも知られています。
組曲「展覧会の絵」より「バーバ・ヤガの小屋」Modest Mussorgsky

ロシア民話を元に作られたモデスト・ムソルグスキーの名曲『組曲「展覧会の絵」より「バーバ・ヤガの小屋」』。
元になった『バーバ・ヤガの小屋』という民話は日本でいうところの『やまんば』のような物語で、おどろおどろしい展開が魅力の作品です。
楽曲の方でもそういった恐怖や不安をあおるようなメロディーに仕上げられています。
現代のノイズミュージックやコンテンポラリー・ミュージックにも通用するような、複雑な構成が印象的な作品です。
交響詩「ローマの松」より「アッピア街道の松」Ottorino Respighi

イタリアで生まれたオットリーノ・レスピーギはもともとオーケストラのビオラ奏者でした。
その後彼が作曲した交響詩『ローマの噴水』が高く評価され、作曲家として知られるようになりました。
さらに交響詩『ローマの祭り』、『ローマの松』とローマ三部作といわれる作品が作られました。
こちらの曲はその三作品目の『ローマの松』の中の1曲です。
霧に包まれた夜明けの軍用街道を、古代ローマ軍が進軍してくる様子が描かれているので、それをイメージしながら聴いてみてください。
交響曲第3番ハ短調作品78「オルガン付き」第2楽章第2部Camille Saint-Saëns

フランスの作曲家、シャルル=カミーユ・サン=サーンスが1886年に完成させた作品は、オルガンとオーケストラの力強い融合が特徴です。
サン=サーンスは幼少期から音楽的才能を発揮し、5歳で初めての公開演奏を行いました。
本作は、ロマン派音楽の伝統を守りつつ、新しい楽器編成で革新的な表現を追求しています。
オルガンの壮大な響きとオーケストラの華麗な旋律が織りなす音楽は、聴く人の心に深い感動を与えます。
クラシック音楽の魅力を存分に味わいたい方におすすめの一曲です。
シンフォニア・タプカーラ 第3楽章 Vivace伊福部昭

日本の音楽界に重要な足跡を残した伊福部昭さんの力強い管弦楽作品です。
アイヌ文化からインスピレーションを得た本作は、1954年に作曲され、1955年1月にインディアナポリス交響楽団によって初演されました。
躍動感があふれるリズムと大胆な打楽器の使用が特徴的で、アイヌの踊りや祭りの情景を想起させます。
オーケストラ全体が生き生きと奏でる音楽は、まるで映画の戦闘シーンのような迫力があります。
クラシック音楽に新しい息吹を求める方や、日本の伝統と西洋音楽の融合に興味がある方におすすめです。
かっこいいクラシックの名曲。おすすめのクラシック音楽(11〜20)
行進曲「威風堂々」第1番Edward Elgar

イギリスの作曲家エドワード・エルガーが作曲した管弦楽のための行進曲集がこちらです。
第1番から第4番は1901年から1907年にかけて作曲されていて、5番だけ晩年の1930年に作曲されました。
いろいろな行進のシーンや運動会などで耳にした方も多いのではないでしょうか。
元気な曲想に足どりも軽くなりそうですよね。
1番の中間部分は歌詞がつけられ、『希望と栄光の国』という曲として、イギリスで国歌の次に親しまれています。
アルルの女 第2組曲「ファランドール」Georges Bizet

フランス・ロマン派を代表する作曲家ジョルジュ・ビゼーの傑作が、南フランスの自然と文化を映し出す名曲です。
プロヴァンス地方の民俗舞踊に基づく本作は、力強いリズムと華麗なオーケストレーションが特徴的。
民謡「三人の王の行進」を引用しながら、壮大なクライマックスへと展開していきます。
1879年、ビゼーの友人エルネスト・ギローによって編曲された本作は、フランス音楽の代表作として広く愛されています。
エネルギッシュな展開と豊かな情感表現を楽しみたい方におすすめの一曲です。
バレエ音楽「ロメオとジュリエット」より「タイボルトの死」Sergei Prokofiev

20世紀を代表する作曲家の一人、セルゲイ・プロコフィエフが手掛けた傑作バレエ音楽の中から、緊迫感があふれる一曲をご紹介します。
シェイクスピアの悲劇を題材にしたこの楽曲は、激しい決闘シーンを描写しています。
力強いリズムと不協和音を巧みに用いて、タイボルトとマーキュシオの対立、そしてその後の悲劇的な展開を表現しています。
プロコフィエフの革新的な音楽語法が存分に発揮された本作は、クラシック音楽ファンはもちろん、映画音楽やゲーム音楽を好む方にもおすすめです。
1938年12月にチェコスロバキアで初演されて以来、多くの人々を魅了し続けているこの名曲をぜひお聴きください。
サクソフォン協奏曲「サイバーバード」 op.59 (1994) I- 彩の鳥吉松隆

日本を代表する現代作曲家の一人、吉松隆さんが1994年に生み出したこの協奏曲は、サイバー空間を飛ぶ鳥をイメージした斬新な作品です。
アルト・サクソフォンとオーケストラの共演が魅力的で、3つの楽章それぞれに鮮やかな色彩、深い悲しみ、風に乗る軽やかさが表現されています。
本作は連日徹夜で看病をしながら病室で作曲を進めていた吉松さんに「生まれ変わったら鳥になりたい」と言い亡くなった妹に関する個人的な経験も反映されており、生命の儚さや感情の機微が織り込まれています。
クラシック音楽に新しい息吹を求める方や、ジャズやプログレッシブ・ロックのファンにもおすすめの一曲です。
ラプソディー・イン・ブルーGeorge Gershwin

ジャズとクラシックを融合した「シンフォニック・ジャズ」として高く評価されており、ガーシュウィンの名を一躍世界に広めることとなりました。
ボストンへ向かう汽車のなかで、鉄道のリズムからこのラプソディの着想が突然ひらめいたというこの曲は、まさに蒸気機関車が今にも発車しそうな様子や、徐々に加速し進んでいく様子がイメージされますよね。
オーケストラの軽快なジャズ風のリズム、管楽器のさまざまな奏法による多彩な音色、そしてピアノの即興に近いカデンツァなど、聴きどころ満載な曲です!
8つの演奏会用の練習曲より「前奏曲」Nikolai Kapustin

20世紀後半から21世紀初頭にかけて活躍したニコライ・カプースチンさんは、クラシックとジャズを融合させた独自のスタイルで知られる作曲家です。
1937年生まれのカプースチンさんは、モスクワ音楽院で学び、その後ジャズピアニストとしてキャリアをスタートさせました。
本作は、ラテン音楽の影響を受けたリズミカルな曲調が特徴で、ピアノの両手で繰り広げられる目まぐるしい16分音符のパッセージが印象的です。
クラシックの厳格な構造の中にジャズの即興性を取り入れた本作は、エネルギッシュで躍動感があふれる音楽を求める方におすすめです。
交響曲第5番Pyotr Tchaikovsky

ロシアの有名な作曲家チャイコフスキーが1888年に作った交響曲で彼の後期の三大交響曲の一つと言われています。
彼の円熟期に作られたこちらの曲は運命を主題にしているといわれ、動画の第4章は運命に対する勝利が描かれています。
堂々とした存在感のある曲ですよね。
作曲者やその時代など背景を知って聴くと、クラシックはまた違った魅力をみつけられるのではないでしょうか。
また気に入った曲と同じ作者の曲を聴いたり同じ演奏家の曲を聴いてみるのもおススメです。
華麗なる舞曲Claude Thomas Smith

華やかな舞踏会で人々が軽快に踊る様子が目の前に浮かび上がるような、躍動感があふれる1曲です!
吹奏楽の名曲を数多く手がけるアメリカの作曲家、クロード・トーマス・スミスさんの作品です。
この楽曲はアメリカ空軍バンドからの委嘱で書かれ、演奏時間約9分に及ぶ技巧的で壮大な構成が特徴。
本作は「Folâtre(陽気な、遊び心のある)」の舞曲というテーマの通り、きらびやかでスリリングなサウンドが聴く人の心をとらえて離しません。
各楽器にちりばめられた華麗なソロは、奏者の実力を存分に引き出す見せ場となっています。
演奏会のメインプログラムや、バンドの実力を示す挑戦曲を探している方にピッタリ!
聴衆に強烈なインパクトを与える、忘れられない一曲になること間違いなしです。
バレエ音楽「ガイーヌ」より「剣の舞」Khachaturian

20世紀を代表する作曲家の一人、アラム・ハチャトゥリアンさんが生み出した名曲です。
アルメニアの民族音楽を取り入れた華麗な旋律と、エネルギッシュなリズムが特徴的で、聴く人を魅了します。
本作は、1942年に完成したバレエ「ガイーヌ」の一部として誕生しました。
当時の社会背景を反映しつつ、普遍的な魅力を持つ楽曲に仕上がっています。
1948年には、アメリカでジュークボックスヒットを記録。
クラシック音楽になじみのない方でも、その迫力がある演奏へ引き込まれることに間違いありません。
ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」より「マンボ」Leonard Bernstein

20世紀アメリカを代表する音楽家、レナード・バーンスタインさんによる傑作です。
1957年に初演されたミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』から、ダンスナンバーとして有名な本作は、ラテン音楽とジャズの融合が魅力的であり、トリトーンという音程を巧みに使い、作品の葛藤や緊張感を表現しています。
若者たちのエネルギーと社会的な対立を象徴する曲で、ダイナミックな音楽性が印象的。
クラシックファンだけでなく、ミュージカルや映画音楽に興味がある方にもおすすめです。
かっこいいクラシックの名曲。おすすめのクラシック音楽(21〜30)
アトム・ハーツ・クラブ組曲 第1番吉松隆

1997年に作曲された弦楽四重奏のための作品が、ここに登場します。
吉松隆さんが手掛けた本作は、プログレッシブ・ロックにインスパイアされた4楽章構成の斬新な試みがある曲です。
ビートルズやエマーソン・レイク&パーマーを意識した曲調は、エネルギッシュでかつ多彩であり、2000年には弦楽オーケストラ用に編曲され、より壮大な響きを獲得しました。
クラシックの伝統とロックのダイナミズムが融合した本作は、ジャンルの垣根を超えた音楽を求める方におすすめです。
新しい音楽体験をお探しの方、ぜひ耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
エル・カミーノ・レアルAlfred Reed

アメリカの吹奏楽界で多大な功績を残したアルフレッド・リードさんによる、スペインの情熱がほとばしるラテン幻想曲です。
この楽曲は、伝統的な舞曲の旋律と和声を用いて「真のスペイン音楽」を再構築しようとしたリードさんの意欲作で、吹奏楽コンクールの自由曲としてあまりにも有名です。
カスタネットが刻む快活なリズムで始まるホタのパートから、変拍子を駆使した独創的で美しいファンダンゴ風の中間部へ、そして再びクライマックスへと駆け上がる展開は圧巻の一言。
1985年4月に初演された本作は、そのドラマチックさで演奏者も聴衆も一気に惹きつけます。
演奏会のプログラムを華やかに彩り、会場を熱狂させたい時に最高の選択となるでしょう。
組曲「仮面舞踏会」より「ワルツ」Aram Khachaturian

ロシアの文豪ミハイル・レールモントフの戯曲『仮面舞踏会』に基づく劇音楽。
初演された後に、ハチャトゥリアン自身の手によってワルツ、ノクターン、マズルカ、ロマンス、ギャロップの5曲からなるオーケストラ向けの組曲となりました。
『仮面舞踏会』は、帝政ロシア末期のころの貴族社会を舞台に、仮面舞踏会に参加したことで起こった夫婦間の事件を描いた物語です。
この曲は、主人公の妻であるニーナが生前最後に踊ったワルツの曲です。
仮面舞踏会の華やかさと怪しげな雰囲気がよく感じ取れる1曲です。
スペイン狂詩曲Franz Liszt

民謡などの土着の音楽を収集し、それらをもとに作曲していたリスト。
この曲は、テンポの遅い部分と速い部分の対比によって構成されています。
前半は「フォリア」というイベリア半島に起源を持つゆっくりとしたテンポの舞曲に基づいています。
短調で定型化したバスと和声進行をもとに変奏するという「フォリア」の演奏慣習に従って、変奏曲形式で作曲されています。
後半の「ホタ」は、スペインのアラゴン地方が起源の熱狂的な舞曲で、カスタネットを持って踊り飛び上がる動作に特徴があります。
それぞれの踊りをイメージしながら聴くと、より一層この作品を楽しめますよ。
交響詩「ツァラトストラはかく語りき」より導入部Richard Strauss

テレビ番組やCMでよく耳にするフレーズですよね。
この曲は、1900年前後のドイツの作曲家の中でも最も有名なリヒャルト・シュトラウスによって書かれました。
彼は交響詩とオペラの分野でよく知られており、その中でも交響詩の標題には「哲学的」と呼び得るもので、一般的な理念や情動の領域に属しているものがあることで知られています。
この曲は哲学者で詩人のニーチェの有名な散文詩を音楽で注釈したものです。
この導入部では、ある朝ツァラトゥストラがあかつきとともに起き、太陽を迎えて立ち太陽に感謝を語りかける場面を表現しています。
交響曲第5番「運命」Ludwig van Beethoven

冒頭の「運命動機」があまりにも有名なベートーヴェンの『運命』。
この「運命」という曲名はベートーヴェン自身がつけたものではなく、この主題について彼が「運命は、こう扉をたたく」と語ったと、弟子のシンドラーが伝えたことによって呼ばれるようになりました。
「運命動機」が何度も繰り返され展開していくことで、全曲を通して強固に統一されています。
美しい変奏曲である第2楽章、低音からミステリアスに始まるスケルツォである第3楽章もぜひ聴いてみてください!
ペルシャの市場にてAlbert Ketèlbey

20世紀初頭の軽音楽界で名を馳せたイギリスの作曲家、アルバート・ケテルビーが1920年に発表した本作。
エキゾチックなペルシャの市場の情景を、オーケストラの豊かな音色で描き出しています。
キャラバンの到着や物乞い、王女、曲芸師、蛇使いなど、さまざまな要素が織り交ぜられた音楽は、聴く者を異国の雰囲気に引き込みます。
11歳でバーミンガムとミッドランド研究所音楽学校に入学したケテルビーの才能が、この6分間の旅に凝縮されています。
映画音楽のような壮大さと親しみやすさを兼ね備えた本作は、異文化に興味がある方や、音楽で旅をしたい方におすすめです。
交響曲第1番「巨人」Gustav Mahler

こちらの曲はグスタフ・マーラーが作曲した最初の交響曲です。
この曲に『巨人』というタイトルがつけられたのは彼の愛読書、ジャン・パウルの小説からきています。
この小説は主人公が恋愛や多くの人生経験を重ねて、成長していく姿が描かれています。
マーラーの交響曲の中では演奏時間が短く、親しみやすい曲想なので、演奏されることが多い作品です。
カッコウの鳴き声ともとれるメロディーが繰り返し出てきて、自然がいっぱいの森の中にいるかのような気分になる曲です。
交響詩「わが祖国」より「モルダウ」Friedrich Smetana

中学校や高校の音楽の教科書に載っているほど有名な曲です。
チェコの歴史、伝説を音でつづり、美しい自然を音楽で描いた6曲の交響詩が集まっている『わが祖国』。
その中の1曲である「モルダウ」とは、チェコを流れる川の事で、その美しい情景を音楽で描いています。
モルダウ川は文化や物資を運ぶ交流の道として、チェコの文化を育み、繁栄をもたらしてきました。
そんなチェコを象徴する川「モルダウ」のさまざまに変化する川の表情が、オーケストラの楽器を使って巧みに表現されています。
ピアノソナタ第23番「熱情」第3楽章Ludwig van Beethoven

数ある彼のピアノ曲の中で、最も激しい曲の1つとされている『熱情』。
友人である宮殿の主ブルンスヴィク伯爵の妹、ヨゼフィーネにピアノを教えていたベートーヴェンは彼女に恋をしますが、平民と貴族という「身分の差」をこえられず、結局2人が結ばれることはありませんでした。
「熱情」は、そんなかなわぬ恋の苦しみの中で書かれたといいます。
大胆に目まぐるしく変わる強弱、旋律を打ち破るような強烈な和音の響きなどによって、ベートーヴェンの心に秘めた激しい思いが感じ取れます。
かっこいいクラシックの名曲。おすすめのクラシック音楽(31〜40)
ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 第1楽章Pyotr Tchaikovsky

20世紀のロシアを代表する作曲家であるチャイコフスキー。
この曲は、全体に協奏曲の伝統的な形式にとらわれず自由な形で作曲されています。
ピアノが鐘のように重い和音を弾き鳴らすことで雄大に始まります。
その後のおどけたようなリズムの旋律は、ウクライナで耳にした民謡からとられたといわれています。
途中で情緒的な旋律にガラッと雰囲気が変わり、その後ピアノと管弦楽が対話しながら力強いエネルギーを持って進んでいきます。
繊細な表情に富んだ雄大なカデンツァにも注目です!
水上の音楽 第2組曲 – II. アラ・ホーンパイプGeorg Friedrich Händel

川面を渡る音楽というと、穏やかな旋律を思い浮かべるかもしれませんが、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルが手掛けた水上の音楽の一節は、聴く者を祝祭へと誘う華やかさに満ちています。
この楽曲は、1717年7月のテムズ川での演奏が最初で、国王があまりの素晴らしさに何度もアンコールを重ねたという逸話も残っています。
トランペットやホルンが勇壮に響き渡り、聴けばいかに心が浮き立つかと思うような躍動感があふれる曲想は、夏の開放感を一層高めてくれますね!
児童向け映像「Little Einsteins」などでも親しまれており、世代を問わず楽しめるでしょう。
蒸し暑さを忘れさせてくれるような、爽快なひとときを求める方々に、ぜひ耳を傾けていただきたい作品です。
ピアノ協奏曲ヘ長調George Gershwin

『ラプソディ・イン・ブルー』などジャズとクラシックを融合し、華やかなアメリカン・ミュージックを展開した20世紀の最も偉大なアメリカの作曲家であるガーシュウィン。
この曲は、伝統的な協奏曲の書法に基づきながらも、ガーシュインらしいジャズ風の曲調が盛り込まれた1曲です。
当時の大衆的なダンス音楽であるチャールストンの影響が感じられる第1楽章、ブルース風に構成された第2楽章、脈打つような精力的なフィナーレである第3楽章の全3楽章から構成されています。
交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」第1楽章Anton Bruckner

19世紀に活躍したオーストリアの作曲家、オルガニストであるブルックナー。
彼は絶えず自分の交響曲に手を加えていたため、ほとんどの交響曲には彼自身の手による稿が2つ以上存在します。
「ロマンティック」という標題を持つこの曲の第1楽章は、薄暗い森の中から朝を告げるようにホルンが美しく鳴り響く情緒があふれる音楽です。
小鳥の鳴く声を模した音形が何度も出でくる第2楽章、「狩りのスケルツォ」としても有名な第3楽章も合わせて聴いてみてください!
ピアノソナタ第17番「テンペスト」Ludwig van Beethoven

「テンペスト」の名で知られていますが、この通称は弟子のシンドラーがこの曲の解釈を尋ねた時、ベートーヴェンが「シェイクスピアの『テンペスト』を読め」と答えたこと由来しているそうです。
テンポや強弱の急激な変化や朗詠調のレチタティーヴォなど、まるで朗読を聞いているような大胆な楽想が特徴的な第1楽章。
叙情的で穏やかなアダージョである第2楽章。
騎馬の足音から思いついたと言われる、持続的な16分音符が内なる情熱をはらみながら全編を疾走する第3楽章。
重々しくもドラマチックで、旋律が美しい魅力的な1曲です。
フィンランディア作品26Jean Sibelius

フィンランドの作曲家ジャン・シベリウスによって作曲された交響詩で、かれの交響詩の中で最も知られている曲ではないでしょうか。
フィンランドが帝政ロシアの圧政に苦しめられていた1899年に作られたもので、フィンランドへの愛国心をあおるとして帝政ロシア政府が演奏禁止にしたそうです。
その堂々とした力強い交響詩はたしかにたくさんのフィンランドの人に勇気を与えたかもしれません。
合唱もついていて、熱い思いがたぎりそうな名曲です。
歌劇「イーゴリ公」より韃靼人の踊りAlexander Porfiryevich Borodin

ロシアの作曲家アレクサンドル・ボロディンの最も有名で、人気のある曲のひとつです。
オペラ『イーゴリ公』の第2幕、ポーロヴェツの陣営で主人公イーゴリ公の気晴らしにと設けられた宴の余興として、歌や踊りが華やかに繰り広げられる場面で流れます。
オーケストラのコンサートなどでも、オペラから独立してこの曲のみで演奏されることもあります。
かっこいいクラシックの名曲。おすすめのクラシック音楽
8つの演奏会用練習曲 作品40 第8曲:終曲Nikolay Kapustin

かっこいいクラシックの名曲。おすすめのクラシック音楽(31〜40)
バレエ音楽「春の祭典」Igor Stravinsky

冒頭のファゴットソロが印象的なこの曲は、不協和音やあまりにも原始的なリズムが当時はセンセーショナルだったようで、初演当時は客席から演奏中にヤジまでとぶような大混乱だったそうです。
吹奏楽編曲もあり、吹奏楽でも良く演奏される曲です。
ハンガリー舞曲5番Johannes Brahms

ヨハネス・ブラームスがドイツの演奏旅行で各地を回っているときにジプシー音楽に魅力を感じ、基づいて編曲した舞曲集です。
ジプシーの民族音楽を大切にしたいと思ったブラームスが採譜してまとめたもので、彼自身の作曲ではないため、彼の曲とちょっと色合いが違うと思う方も多いかもしれません。
その中でもこの第5番は特に有名です。
CMなどにも何度も登場しているのでクラシックファンでなくても聴いたことがある方が多いのではないでしょうか。
交響組曲「シェエラザード」Nikolai Rimsky-Korsakov

曲のタイトルである「シェエラザード」は、アラビア文学を代表する説話文学『アラビアン・ナイト』に出てくるヒロインの女性の名前。
文字通り、「1001夜」に渡って語り続けられることになる物語の「枕」となるのがこのシェエラザードのお話です。
この曲はシェエラザードが語った物語のストーリーを忠実に追ったものではありませんが、聞き手の方に「世にも不思議な物語」といったイメージを鮮やかに感じさせてくれます。
かっこいいクラシックの名曲。おすすめのクラシック音楽(41〜50)
交響曲第8番ハ短調Dmitri Shostakovich

交響曲や弦楽四重奏曲で有名なドミートリイ・ショスタコーヴィチさんは、20世紀のソビエト連邦時代に活躍した作曲家です。
『交響曲第8番ハ短調』は戦争中に作曲され、彼は戦後の希望を描こうとしましたが、悲惨な報道やニュースなどに触れたことも影響して作品に悲劇的性格が生まれました。
作品にはバッハや後期のベートーヴェンの影響を受けており、複数の楽器の音色を重ねるのではなく原色配置が意識されています。
木管楽器と金管楽器の織りなす音色は哀愁が感じられ、力強くかっこいいですよ!
社会主義時代の戦争や革命をテーマにした作品が目立ちますが、ジャズの組曲や交響曲第9番など、幅広いジャンルで人々を魅了していた彼の楽曲を、ぜひ一度聴いてみてください!
バレエ組曲「火の鳥」より終曲Igor Stravinsky

ストラヴィンスキー作の「火の鳥」は、ロシア民話に基づいて作られた1幕2場のバレエ音楽です。
初演は1910年、パリ、オペラ座で執り行われました。
手塚治虫氏はバレエ「火の鳥」を見たのがきっかけで、後にあの名作「火の鳥」を描くことになったそうです。
歌劇「ルスランとリュドミラ」より序曲Mikhail Glinka

物語の幕開けを感じさせる『歌劇「ルスランとリュドミラ」より序曲』は、朝の目覚めや勢いよく走り出したい時にぴったりの楽曲です。
作者のミハイル・グリンカさんはロシア出身で、管弦楽曲を得意としており、軽快な表現が魅力的な方です。
『ルスランとリュドミラ』は全5幕からなるオペラ作品で、リュドミラ姫と騎士ルスランが結ばれるまでを描く物語も魅力的です。
近年のゲーム音楽が好きな方や、明るい気分で運動したいという方に一度聴いていただきたい楽曲です!
かっこいいクラシックの名曲。おすすめのクラシック音楽
メフィスト・ワルツ 第1番 s.514 『村の居酒屋での踊り』Franz Liszt

8つの演奏会用練習曲 作品40 第3曲:トッカティーナNikolay Kapustin

かっこいいクラシックの名曲。おすすめのクラシック音楽(41〜50)
ピアノ協奏曲イ短調Edvard Grieg

北欧の自然と民族性を音楽で表現した傑作が誕生しました。
ノルウェーが誇る作曲家エドヴァルド・グリーグが25歳の時に完成させた本作は、ロマン派音楽の特徴を色濃く反映しています。
力強い打鍵から始まる第1楽章、詩的な美しさの第2楽章、民謡の影響を受けた華やかな第3楽章で構成され、フィヨルドの荒々しい自然を思わせる旋律が印象的です。
1868年4月3日にコペンハーゲンで初演されて以来、世界中で愛され続けている名曲です。
壮大な自然や民族の魂を感じたい方におすすめの一曲です。
かっこいいクラシックの名曲。おすすめのクラシック音楽
8つの演奏会用練習曲 作品40 第5曲:冗談Nikolay Kapustin

かっこいいクラシックの名曲。おすすめのクラシック音楽(41〜50)
楽劇「ワルキューレ」より「ワルキューレの騎行」Richard Wagner

本作は、楽劇「ニーベルングの指輪」の第一夜 楽劇「ワルキューレ」の第三幕の前奏曲です。
勇壮なイメージをかきたてる曲で、ベトナム戦争を描いた映画「地獄の黙示録」では、米軍のヘリが飛行するシーンに使われました。
このシーンでのこの曲の使われ方は、兵士たちの士気をあおり、攻撃対象のベトナム人たちに恐怖心を与えるため、映画のBGMとしてではなく、実際にヘリから大音量で流されるという設定になっていました。
ピアノソナタロ短調Franz Liszt

ピアノのために膨大な数の作品を残し、自身も優れたピアニストとして名をはせたフランツ・リスト。
この曲は、彼が交響詩を作曲するときに使っていた3つの楽章を単一楽章に圧縮する構成法を応用して作曲されています。
主題の要素をさまざまな形に変容させて新たな主題を生み出してゆくという「主題変容の技法」が使われており、冒頭の主要主題が、全曲を通じてさまざまな形に姿を変えて登場することで楽曲が構成されてます。
主題の変化を楽しみながら聴いてみてください!