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歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手

ひと口に「歌が上手い」と言っても、その方向はさまざま。

驚異的にピッチ(音程)が安定していたり、超人的な音域があったり、絶妙なリズム感を持っていたり、圧倒的な歌声であったり。

今回は、そんな様々な方向から「歌が上手い」と定評のある女性シンガーさんたち、また僕が長年のボーカルプロデューサー、ボイストレーナーとしての経験から「この人は上手い!」と思う女性シンガーさんたちをピックアップしてみました。

もちろん、シンガー、ボーカリストの魅力は必ずしも「歌の上手さ」にだけあるわけではありませんが、たまには「上手さ」にこだわって聴いてみるのも良いのではないでしょうか?

シンガーを目指す方のご参考にもしていただけると幸いです。

もくじ

歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(121〜140)

夜明けのうた岸洋子

シャンソン歌手として名を馳せた岸洋子さんは、1958年に東京藝術大学大学院声楽専攻科を修了後、1961年にキングレコードと契約し、翌年デビューを飾りました。

1964年には代表曲で第6回日本レコード大賞歌唱賞を受賞し、その美しい歌声と表現力で多くの人々を魅了しました。

彼女の音楽性は欧州の音楽ジャンルに影響を受けており、「魅せる越路、聴かせる岸」と形容されるほどでした。

1970年には膠原病と診断されましたが、1971年に克服して音楽活動を再開。

その後も多くのヒット曲を生み出し、NHK紅白歌合戦にも複数回出演しています。

シャンソンやカンツォーネの魅力に触れたい方におすすめの歌手です。

水平線羽田りさ

2013年から現在の名義で活動をしているシンガーソングライターの羽田りささん。

筆者は寡聞にして無知で、本稿を書くために初めてこの『水平線』を聴かせていただいたのですが、楽曲冒頭から羽田さんのとってもステキなファルセットボイスによるスキャットが飛び出してきて、それだけで「タダモノではないな!?」と感じてしまいました。

楽曲のそのものもとてもきれいでシンプルにアレンジされたバラード楽曲ですが、このシンプルなオケの中で歌だけで十二分に楽曲の世界観を表現されている彼女の歌唱表現力は、とても素晴らしいと感じました。

優しい歌声に癒やされてください。

歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(141〜160)

EarnestJunko Sera (ALHAMBRA)

日本のHM/HRバンド、ALHAMBRAのアルバム『The Earnest Trilogy』収録のリードトラックで2016年12月リリース。

たしか、このアルバム、筆者がボーカル収録、ミックス、マスタリングを担当させていただいたと思うのですが、スタジオで生で聴くJunkoさんのボーカルは素晴らしいものがありました。

このハイトーンがレコーディング中、衰えることなく出続けていたことも驚異的でしたね。

メタル系の女性シンガーさんにはぜひ聴いて参考にしていただきたい作品です!

気づいてよ… I Love YouLily

このLily.さん、一聴してわかるような超人的な音域や声量を誇るようなシンガーさんではありませんが、声の「癒やし成分」と言われる1/fの揺らぎの歌声を持つシンガーさんで、その歌声は常に優しい魅力を放っています。

非常に心地いい高次倍音成分を持った地声から優しいファルセットボイスまで、絶妙に発声を使い分けて絶妙な歌唱表現を披露してくれています。

優しい癒やしの女性ボーカルをお探しの皆さんに自信を持ってオススメしたいシンガーさんです!

好きになった人都はるみ

演歌界の女王として君臨した都はるみさん。

京都市出身の彼女は、1965年に『涙の連絡船』でデビューし、『北の宿から』などのヒット曲を生み出しました。

1976年には日本レコード大賞を受賞し、1984年の突然の引退宣言は社会現象を巻き起こしました。

力強い歌唱法は「はるみ節」と呼ばれ、多くのファンを魅了。

1989年に完全復帰を果たした後も、その圧倒的な歌唱力で日本の音楽シーンに大きな影響を与え続けています。

演歌ファンはもちろん、歌唱力に魅了されたい方にもおすすめの歌手です。

きっとね!中村佳穂

中村佳穂 “きっとね!” (ミュージックビデオ)
きっとね!中村佳穂

中村佳穂さんは、京都出身の女性シンガーソングライターさんで、今回ここでご紹介している『きっとね!』は、彼女の2018年10月リリースのデビューシングル。

彼女の歌唱スタイル、おそらく元々はR&Bスタイルに根差したものだと思いますが、ご自身の楽曲の中では決してその域にとどまらない多彩な歌唱表現を聞かせてくれています。

ファルセットやミックスボイスなどの発声を巧みに切り替えた歌唱表現は素晴らしいと思いました。

決して押し付けがましくならず、それでいて聴く人に多くを語りかけてくれるようなこういう歌唱スタイルは、とてもステキだと感じませんか?