懐かしくて新鮮!?1970年代、80年代の懐かしの邦楽ロックの名曲
80年代までの日本のロックシーンは、ある意味で日本のロックの黄金時代だったと言っていい時代だった思います。
90年代以降…平成のイカ天バンドブーム以降のロックが、良くも悪くも「製品」として完成していることに対して、80年代までくらいはまさに群雄割拠と言っていいくらいに個性豊かなロックバンドやロックシンガーが活躍していました。
今回は、まだ日本のロックがJ-ROCK、J-POP等と呼ばれる前の時代の「ロックの名曲たち」をご紹介します。
あの時代をリアルタイムで経験された方には懐かしく、また、リアルタイムで昭和を知らない若いみなさんには新鮮にお楽しみいただけることと思います。
古き良き時代の日本のロックに身を委ねてお楽しみください。
懐かしくて新鮮!?1970年代、80年代の懐かしの邦楽ロックの名曲(61〜70)
I’M GETTIN’ BLUEZIGGY

グラムロックをイメージさせるルックスとアルバムごとにカラーが変わる音楽性で長きにわたりファンを魅了し続けているロックバンド、ZIGGY。
討論バラエティー番組『ど〜する!?TVタックル』のエンディングテーマとして起用された1stシングル曲『I’M GETTIN’ BLUE』は、同時発売された2ndシングル曲『GLORIA』と並びZIGGYの代表曲として知られていますよね。
ストレートなロックアンサンブルとキャッチーなメロディーは、古き良き日本産ロックの代名詞とも言える色あせない魅力を感じられるのではないでしょうか。
世代の方であれば何度もカラオケで歌ったことがあるであろう、クールなロックチューンです。
いとしのエリーサザンオールスターズ

日本人離れしたエモーショナルな歌声と緻密に計算されたアレンジで、デビュー当時から唯一無二の存在感を放っているロックバンド・サザンオールスターズの3作目のシングル曲。
テレビドラマ『ふぞろいの林檎たち』の主題歌に起用された楽曲で、それまでの陽気さを前面に出していたサウンドとは一味違った美しいメロディーのバラードとして当時話題になりました。
情景が目に浮かぶ切ないメロディーや空気感は、今の時代から見ても誰もマネできないサウンドとして完成していますよね。
1970年代から現代まで色あせない、昭和の音楽シーンを代表する名曲です。
港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカダウン・タウン・ブギウギ・バンド

ダウン・タウン・ブギウギ・バンドの4作目のシングルで1975年4月リリース。
今では彼らの代表曲のひとつとなっている大ヒット曲ですが、なんと発売当初は発売当初は「カッコマン・ブギ」のB面曲でした。
ダウン・タウン・ブギウギ・バンドと聞いてもピンとこない方もおられるかもしれませんが、あの宇崎竜童さんのバンドといえばわかる人もいるかも。
楽曲の共同作業者には阿木燿子さんも名前を連ねるのですから、それはもう70年~80年を駆け抜けたパワーあるバンドなんです!
そんな彼らのヒット曲『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』は異色の曲構成。
曲の大半を占めるギターのリフをバックにボーカル宇崎さんが淡々とセリフを言う、そしてサビのキメコール……。
初めて聴く人にはきっと新鮮でいい意味で「なんじゃこりゃ?」となるかも。
当時のバラエティー番組ではこれでもか!というほどパロディーが作られました。
ボヘミアン葛城ユキ

女性ロックの代表格・葛城ユキさんの代表曲です。
彼女の歌声は当時としては「衝撃」の一言。
男勝りのずぶとくしゃがれた声はどこまでもパワフルで、ジャパニーズロックのエモーショナルさを大胆に表現したアーティストの1人でした。
『ボヘミアン』はTBSドラマ・シリーズ水曜の女『赤い足音』の主題歌として起用されたことをきっかけに大ヒットし、葛城さんはしばらくどの歌番組にも引っ張りだこで休みがなかったとか。
作詞担当はCHAGE&ASUKAの飛鳥涼さん、のちにセルフカバーしご自身でも歌っています。
MPRINCESS PRINCESS

失恋の痛みをつづった切ないバラードは、プリンセスプリンセスの隠れた名曲として多くのファンから愛され続けています。
本作は、ドラマーの富田京子さんの経験からインスピレーションを得た歌詞が印象的で、過去の恋人への未練や悲しみが中心となっています。
1989年4月にリリースされた『Diamonds』のカップリング曲として発表され、その後シングルCD史上初のミリオンセラーを記録するなど、商業的にも大きな成功を収めました。
失恋を経験した方はもちろん、誰かを思う切ない気持ちを抱いたことがある人にぜひ聴いてほしい1曲です。
すてきな夜空JUN SKY WALKER(S)
80年代、90年代を駆け抜けたロックバンド、ジュンスカの愛称で知られるJUN SKY WALKER(S)。
メンバーはそれぞれソロ活動や別のバンドでの活躍、メジャーアーティストのプロデュースなど各方面で活躍していますね!
そんな彼らの魅力といえば、ロックやパンクを土台にしたサウンドでありながらも、幅広いファンに届くようなキャッチーなメロディ。
その絶妙なバランスが多くのリスナーの心をつかんで離さないんですよね。
空へカルメン・マキ&OZ

アイルランド人とユダヤ人の血を引くアメリカ人の父と日本人の母を持つカルメン・マキさんを中心に結成されたロックバンド、カルメン・マキ&OZの楽曲。
ギタリスト・春日博文さんの叙情的な泣きのギターで始まるロックバラードで、カルメン・マキさんのパワフルでありながら奥行きのある歌声とロックサウンドによる厚みのあるアレンジが心を震わせるナンバーですよね。
1970年代の楽曲でありながら、いま聴いても変わらない熱量を感じる、世代であっても若いリスナーであっても聴き入ってしまうパワーを持った楽曲です。