ジャズピアノの名曲。世界の名ピアニストによるオススメのピアノジャズ
ジャズには多くの名曲が存在しますが、今回はその中でもピアノに着目した名曲をご紹介します。
ソロピアノやピアノトリオ等、少人数編成によってピアニストの個性が発揮されるのがピアノジャズの最大の魅力です。
有名なスタンダード曲だけでなく、ジャズピアニストによるオリジナル曲もチョイスしています。
しっとりしているだけじゃない、躍動感あふれるピアノジャズの魅力を存分に味わっていただけるセレクションです。
ぜひお気に入りを見つけてくださいね!
ジャズピアノの名曲。世界の名ピアニストによるオススメのピアノジャズ(36〜40)
CherokeeBud Powell

バド・パウエルの入魂の一曲ですね。
1946年録音「JAZZ GIANT」収録です。
精神に異常をきたしたり、数奇な運命をたどるバド・パウエルですが、その存在はジャズ界の至宝であることはまちがいありません。
この曲はのっけからパワフルなプレイが魅力的です。
ダイナミックに弾いているけれどロマンティックなムードも忘れない、素晴らしい仕上がりになっています。
気持ちが陽性の方へ導かれますね。
彼の放つサウンドはどこまでも明るくて、綺麗です。
Fly With the WindMcCoy Tyner

ジャズの歴史に残る名ピアニスト、マッコイ・タイナーさんは1950年代から音楽活動を始めて以来、2020年に81歳で亡くなるまで長きに渡ってシーンをリードし続けた偉大なミュージシャンです。
『BLUE GIANT』の中では主人公の宮本大と凄腕のピアニストである沢辺雪祈の練習時に初心者であるドラマー、玉田が参加した際に演奏した曲がマッコイさんが1976年にリリースした名盤『Fly With The Wind』の表題曲なのですね。
初心者にしていきなり8分を超える長尺曲、しかもオリジナルのドラムを担当しているのはあの超テクニカルなプレイヤーのビリー・コブハムさんというのがすごい。
ちなみに原曲はサックスではなくフルートで、ストリングスも加わった流麗かつ豪華なアンサンブルが特徴です!
ラウンド・ミッドナイトHank Jones

ジャズ・ピアニスト、セロニアス・モンクのスロー・バラード。
今は真夜中、どうしようもない悩みと不安が頭から離れない。
演奏がそれと重なるようにピアノは深く静かにゆっくりと流れます。
それでいてモダンで魅力的な雰囲気もただよっています。
I Want To Talk About YouTete Montoliu

1976年録音『Tete a Tete』収録曲。
スペイン出身の盲目のピアニストです。
演奏は端正で揺るがない感じです。
タッチも強く、よどみのない音色が特徴です。
コルトレーンの演奏で有名なこの曲の流麗なピアノに引き込まれてしまいます。
68年録音『Piano for Nuria』の一曲「Stablemates」は素晴らしいですね。
My Foolish HeartBill Evans

ジャズピアノといえばこの人、日本でも高い人気を誇るビル・エヴァンス。
中でも名盤として有名なアルバム「ワルツ・フォー・デビー」に収録されたこの「マイ・フーリッシュ・ハート」は、もともとは同名の映画の主題歌でしたが、ビル・エヴァンスによるこの演奏を一番に思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
物語を紡ぐようなピアノの音色は、いつまでも聴いていたくなりますね。