ピアノが主役のジャズピアノは、特に日本では昔から根強い人気がありますよね。
往年のジャズピアニストたちの名演によるスタンダードナンバー、または彼ら自身が生み出したオリジナルの名曲は耳にする機会も多く、ジャズというジャンルを意識せずとも自然と親しんでいるものです。
こちらの記事ではそんなジャズピアノに注目して、スタンダードナンバーはもちろんオリジナルの名曲などをまとめて紹介しています。
こういうテーマは定番曲の強さが目立ってしまうものですが、本記事では2000年代以降にデビューしたピアニスト、ピアノトリオの人気曲も取り上げていますから初心者からジャズファンまで楽しめる記事となっていますよ!
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Where We Used to LiveEsbjörn Svensson Trio

ジャズの枠組みを大胆に超え、ロックやポップスのリスナーをも魅了したピアノトリオ、Esbjörn Svensson Trio。
この楽曲は、彼らが2006年9月にリリースした名盤『Tuesday Wonderland』に収録されています。
タイトルが示す「かつて住んでいた場所」というテーマは、聴く人それぞれの心の奥にある原風景を呼び覚ますのではないでしょうか。
エスビョルン・スヴェンソンさんの詩的なピアノが紡ぐ旋律は、まるで記憶の扉を静かに開くよう。
そこからベースとドラムが加わり、静寂からエモーショナルな高みへと駆け上がる展開は圧巻の一言です!
本作は2006年3月に録音されており、三位一体となった緊密なアンサンブルは、まさに「ジャズを演奏するポップバンド」を自認した彼らの真骨頂。
センチメンタルな気分に浸りたい夜に、じっくりと耳を傾けてみてはいかがですか。
BlackbirdBrad Mehldau

ロックやポップスの楽曲をレパートリーに取り入れることで知られるジャズ・ピアニスト、ブラッド・メルドーさん。
本作は、The Beatlesが公民権運動を背景に描いたとされる名曲を、ピアノ・トリオで見事に再構築したカバーです。
原曲の持つ希望に満ちたメロディーラインを大切にしながら、繊細かつ深みのあるハーモニーと、メンバー間の息の合ったかけ合いが、インストゥルメンタルでありながら豊かな物語性を感じさせます。
この楽曲は、1997年1月に発表されたアルバム『The Art of the Trio, Volume One』に収録されており、彼のキャリア初期を代表するトリオの始まりを告げる重要な作品です。
夜長にじっくりと音楽に浸りたいときや、馴染み深いメロディーが新たな装いで輝く瞬間を体験したい方にぴったりの一曲といえるでしょう。
AngeloShai Maestro

まるで一篇の短い物語を聴いているかのような、抒情的なピアノの旋律が心に響く作品です。
クラシック音楽のような気品と、ブルースが持つ人間味あふれる陰影が滑らかに溶け合う響きは、実におしゃれで美しいのですよね。
この楽曲は、イスラエル出身のピアニスト、Shai Maestroさんがリーダーとして歩み始めた2012年2月リリースのデビューアルバム『Shai Maestro』に収録されています。
本作を含むアルバムは、当時フランスの専門メディアから数々の賞を受けるなど高い評価を獲得しました。
静かな夜に物思いにふけりながら、あるいは少し良いお酒を片手にじっくりと耳を傾けたい、そんな気持ちにさせてくれる名曲ではないでしょうか。
美しいメロディのジャズに浸りたい方はぜひ触れてみてほしいですね!
LilacTigran Hamasyan

自身のルーツであるアルメニア民謡とジャズ、ロックなどを融合させるティグラン・ハマシアンさん。
複雑なリズムとテクニックが注目されがちですが、彼の叙情的な側面が光る名曲も素晴らしいですね。
そんな彼の魅力が凝縮されているのが、アルバム『Mockroot』に収められた一曲です。
この楽曲は2015年2月に世に出た作品で、彼が4〜5歳だった頃の家の裏庭にあったライラックの木の記憶をテーマにしています。
ワルツの優雅なリズムにのせたピアノの音色は、まるでフランス印象派の音楽を聴いているかのよう。
元々は映画のサウンドトラック用に書かれたというエピソードも、本作の物語性を際立たせていますね。
静かな夜に、自身の遠い記憶をたどるように聴いてみてはいかがですか。
One For ‘Grew (For Mulgrew Miller)Robert Glasper

2000年代以降のジャズシーンで、ヒップホップやR&Bとの架け橋のような存在として知られるロバート・グラスパーさん。
そんな彼が自身のルーツであるジャズへの深い愛情と、偉大な先達への敬意を込めた珠玉のピアノトリオ曲があります。
本作は、グラスパーさんが心から敬愛するピアニスト、マルグリュー・ミラーさんに捧げられたオマージュで、技巧的でありながらも、まるで彫刻のように精巧で美しいメロディが聴く者の心を捉えます。
ピアノ、ベース、ドラムが一体となって生みだす躍動的なスウィング感は、ストレートアヘッドなジャズの心地よさに満ちあふれていますよ。
この楽曲は、2007年3月に発表された名盤『In My Element』に収録されており、彼の音楽性の核であるアコースティックな響きがそのピアニズムの奥深さを物語っているのですね。
ジャズの伝統に根差した端正なピアノをじっくり味わいたい時に、ぜひ聴いてみてはいかがでしょうか。
Waltz For DebbyBill Evans

ジャズピアノの名曲を挙げるなら絶対に外せない大定番、ビル・エヴァンスさんの『ワルツ・フォー・デビイ』。
タイトル通り3拍子のワルツのリズムで始まりますが、しっとりしたイントロから一転、4拍子に切り替わって軽やかに展開するのも大きな魅力です。
聴くほどに「名曲」とされる理由が分かる、ピアノジャズの金字塔です。
HopoponoGoGo Penguin

ピアノトリオという伝統的な編成でありながら、ジャズの枠組みを軽々と飛び越えるサウンドで現代シーンをリードするのがGoGo Penguinです。
ここで紹介する作品は、彼らの名を世界に知らしめるきっかけとなった名盤『v2.0』に収められた一曲なのですね。
2014年3月に発表されたこのアルバムは、同年に英国の権威あるマーキュリー・プライズにもノミネートされました。
本作の魅力は、アコースティック楽器でありながら、まるでエレクトロニカのような精緻なグルーヴを生み出している点でしょう。
ミニマルなピアノの旋律が繰り返される様は瞑想的ですらあり、そこに力強いベースと技巧的なドラムが絡み合うことで、静寂の中から熱狂が立ち昇るような興奮を覚えます。
クールで知的ながらも人間的な温かみを感じさせる、進化し続けるピアノトリオを聴いてみたい方におすすめの名演ですよ!







