ジャズピアノの名曲。世界の名ピアニストによるオススメのピアノジャズ
ジャズには多くの名曲が存在しますが、今回はその中でもピアノに着目した名曲をご紹介します。
ソロピアノやピアノトリオ等、少人数編成によってピアニストの個性が発揮されるのがピアノジャズの最大の魅力です。
有名なスタンダード曲だけでなく、ジャズピアニストによるオリジナル曲もチョイスしています。
しっとりしているだけじゃない、躍動感あふれるピアノジャズの魅力を存分に味わっていただけるセレクションです。
ぜひお気に入りを見つけてくださいね!
ジャズピアノの名曲。世界の名ピアニストによるオススメのピアノジャズ(31〜35)
LawnsCarla Bley & Steve Swallaw

1980年「Lawns」タイトルチューンのライヴバージョンです。
この自由でかつ繊細、限りなく透明な世界は彼女独特の感性がにじみ出ています。
あくまでシンプルに至高の美しさを作り上げる彼女の演奏に胸を揺さぶられます。
スティーブ・スワロウのベースも詩情にあふれた名演です。
この二人の織り成すふくよかな演奏は他に類を見ませんね。
「Soon I Will Be Done Whth The Troubles Of The World」というナンバーでも、この2人の胸を熱くさせる共演が聴けます。
Mellow SeptetJaki Byard

1961年『Here’s Jaki』収録。
ジャッキー・バイヤードといえばチャールズ・ミンガスとの共演で有名です。
彼の魅力は優美で知的なプレイスタイルでしょうか。
エリントンにも通じるところがあると思います。
「Giant Steps」を軽快に自由に伸びやかに演奏しているのも印象的です。
聴きごたえのあるアルバムになっています。
BlackbirdBrad Mehldau

1990年代以降のジャズシーンにおける最重要ピアノ奏者の一人がブラッド・メルドーです。
独特なタッチから繰り出される音色と、抜群のリズム感覚でジャズ界を代表するプレイヤーとなった彼ですが、ソロピアノも高く評価されています。
実はこの曲、ビートルズの楽曲「ブラックバード」のカバーなのですが、言われないと気付かないほど彼独自の世界に色づけられていますね。
Fly Me to the MoonOscar Peterson

『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』は、テレビアニメ版『新世紀エヴァンゲリオン』のエンディングテーマに起用されたこともあり、日本ではボーカルジャズやボサノバ曲としてのイメージが強いかもしれません。
しかし、4ビートのピアノジャズでもそのメロディの魅力は健在。
人によっては逆に新鮮に聴こえるかもしれませんね。
All The Things You AreEddie Higgins

複雑なコード進行でありながら、それを感じさせない美しいメロディで人気が高いのがこの曲。
もともと々ミュージカルナンバーですが、ジャズスタンダードとしても定番です。
伝説的なサックスプレイヤーであるチャーリー・パーカーによるバージョンも有名ですが、ピアノによる演奏を聴くと楽曲が持つ魅力が際立ちます。