ジャズピアノの名曲。世界の名ピアニストによるオススメのピアノジャズ
ジャズには多くの名曲が存在しますが、今回はその中でもピアノに着目した名曲をご紹介します。
ソロピアノやピアノトリオ等、少人数編成によってピアニストの個性が発揮されるのがピアノジャズの最大の魅力です。
有名なスタンダード曲だけでなく、ジャズピアニストによるオリジナル曲もチョイスしています。
しっとりしているだけじゃない、躍動感あふれるピアノジャズの魅力を存分に味わっていただけるセレクションです。
ぜひお気に入りを見つけてくださいね!
ジャズピアノの名曲。世界の名ピアニストによるオススメのピアノジャズ(61〜65)
Night and DayArt Tatum & Ben Webster

1948年録音のこの曲ですが、アート・テイタムの超絶テクニックが堪能できる一曲です。
テイタムは幼少時からの視力障害がありましたが、それをものともせずハイクオリティのピアノプレイヤーと成長を遂げました。
ジャズ界には天才と称されるアーティストが時おり登場しますが、彼もその一人です。
ジャズ界のみならずホロビッツなど、クラシック界の重鎮も激賞していたとか。
こういうタイプは異例でしょうね。
ベン・ウェブスターのサックスもおおらかでゆったりとしたプレイで、この2人の「Night and Day」は至高です。
The PhantomDuke Pearson

アメリカのジャズピアノ奏者、デューク・ピアソンによる1969年のアルバム「ザ・ファントム」。
決して有名な人気作とはいえないかもしれませんが、ラテンやファンクを思わせる要素をたくみに取り込んだ作品として知られる隠れた名盤です。
中でもタイトルトラックのこの曲は、民族音楽をも思わせる独特のリズムが癖になる一曲です。
It’s A Lovely Day TodayElmo Hope

この曲は、ジャズのスタンダードナンバーをたくさん書いたアーヴィング・バーリンの作詞、作曲で、1950年のミュージカル「Call Me Madame」のために作られました。
演奏しているはエルモ・ホープで、ビバップ様式のピアニスト。
ソニー・ロリンズやクリフォード・ブラウン、ジャッキー・マクリーンのサイドマンとしても録音が残っています。
My WishHank Jones

パナソニックのCMに出演していたことから、ジャズ愛好家でない人にも知られている彼ですが、美しいハーモニーとソロ、優しく、時に力強い繊細なタッチがすばらしいピアニストです。
こちらの曲はジャズスタンダード曲としてあまり有名な曲ではありませんが、ハンク・ジョーンズのピアニストとしての魅力を余すところなく伝えているのではないでしょうか。
Senor BluesHorace Silver Quintet

ホレス・シルバーが得意とする、ファンキーな曲の中の1曲で、12/8のラテン色の強いマイナーブルースです。
五重奏によるオリジナル版は、1956年に録音されました。
エキゾチックなムードが漂うこの曲は、日本人でも好きな方が多いのではないでしょうか。
ハンク・モブレーとドナルド・バードというバップ時代を代表するフロント陣のソロも必聴です。