転調が気持ちいい曲。自然&印象が変わるJ-POPや邦楽の名曲
曲の場面、雰囲気を中途でガラッと変える時に使う技法に「転調」という手法があります。
転調について詳しく説明を始めると、音楽理論書を一冊書けるぐらいの量になっちゃいますので、ここでは詳しい説明については割愛しますが、一番よくあるパターンが、曲の最後のサビでキーを上げて、より盛り上げる!!みたいなパターンですね。
その他、曲中で例えばBメロだけ転調させて聴く人をハッとさせるというような曲もあったり、また巧みに転調を繰り返しつつも不自然さを感じさせないような、さりげない転調のテクニックを駆使した曲もあります。
今回は、そんな転調が心地いい曲、巧みな曲をいくつかピックアップしてみました。
この記事で「転調」にご興味を持たれた方は、ぜひネット検索などで探求してみてください。
曲の仕組みがわかることで、きっとまた新しい楽しみに出会えますよ!
転調が気持ちいい曲。自然&印象が変わるJ-POPや邦楽の名曲(11〜15)
HANABIMr.Children

Mr.Childrenの33枚目のシングルで2008年9月リリース。
この曲の転調パターンは、もう転調の王道と言っていい、キーに#がひとつ、あるいはフラットが5つ付く、半音上のキーへの転調ですね。
この曲ではC#メジャーからDメジャーへ転調しています。
この転調の強みは、同じ音型のメロディを半音上で繰り返すことで、インパクト、分かりやすさ、キャッチーさを全て兼ね備えることができることでしょう。
王道、常套手段と言ってしまえばそれまでですが、王道パターンほど使い所、使い方のセンスが問われるところであり、それをかっこよくさらっとこなしているところにミスチルの凄みを感じます。
抱きしめたいMr.Children

圧倒的なスケールを誇ったモンスターバンドのMr.Childrenによる2ndシングルで、1990年代を代表する王道のラブソング。
リリース当時の売り上げは振るわなかったもののブレイク後に人気となり、令和時代にも楽曲が紹介されるほど知名度を広げました。
シンプルで共感性の高い歌詞が真っすぐに響きますよね。
イントロから歌入りの転調、サビでのB♭、ラスサビでCといった構成となっており、ミスチルならではの伸びるメロディに安心感を覚える1曲。
王道パターンとも言えるラスサビでの盛り上がり方も素晴らしいですし、曲の魅力を引き立てるナチュラルな転調に引き込まれます。
青いベンチサスケ

サスケの1作目のシングルで2004年4月リリース。
この曲が転調するのは3分25秒あたりからで、いわゆるラストのサビでキーが半音上がるパターンのものですね。
最後のサビを盛り上げるには有効な手法です。
突然に転調するので場面チェンジの表現手法としても最適な手法の一つだと思います。
もしカラオケで歌われるときはご自身の音域などにもご注意くださいね。
アイドルYOASOBI

YOASOBIの19作目のデジタルシングルで、2023年6月リリース。
テレビアニメ『【推しの子】』のオープニングテーマに起用されています。
そのパワフルなサウンドと転調の手法で聴く人を驚かせる楽曲です。
ヒップホップとゴスペルが融合したエレクトロなサウンドと、ikuraさんの歌声が一体となって圧巻の展開を見せます。
中毒性の高いサビやライトなラップ調の部分などが心地良く楽曲全体を盛り上げているんですよね。
複雑なメロディラインではありますが、それがまた聴く側を引きつける要素となっています。
聴くごとに新たな発見がある、その楽しさをぜひ味わってみてください。
ピアノでの再現もお楽しみいただければと思います。
この曲を通じて「転調」の技法に興味を持ち、音楽の奥深さを感じていただければ幸いです。
サマータイムシンデレラ緑黄色社会

緑黄色社会の7作目のシングルで、2023年9月リリース。
フジテレビ系月9ドラマ『真夏のシンデレラ』の主題歌として書き下ろされました。
アップテンポとボーカルの長屋晴子さんのハイトーンボイスが爽快な楽曲ですね!
間奏〜Dメロ明けのサビから突然キーの上がるアレンジがされていて、ラストのサビに向けて、よりテンションの上がる演出がされていますね!
原キーでサビの最初のワンフレーズが歌われた後に突然転調するアレンジセンスがまたステキだと感じました。
キーが上がってからも、とても伸びやかなハイトーンボイスで見事に歌われている長屋さんボーカルも素晴らしいです!