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【モーリス・ラヴェル】名曲、代表曲をご紹介

印象派音楽の重要な人物の一人、モーリス・ラヴェル。

彼の作品は細部まで緻密に作られており、土台に古典的な形式をしっかり取り入れていますが、印象派らしい表現も混じり合っていることから、彼にしかない唯一無二の音楽を感じられます。

他の作曲家のオーケストラ編曲も行っており、その卓越されたオーケストレーションから「オーケストレーションの天才」「管弦楽の魔術師」とも呼ばれていました。

本記事では、そんなラヴェルの名曲、代表曲をご紹介します。

クラシックに馴染みのない方でも、どこかで一度は聞いたことがあるであろう曲も存在するので、ラヴェルの素晴らしい名曲の数々をお楽しみください!

もくじ

【モーリス・ラヴェル】名曲、代表曲をご紹介(61〜80)

前奏曲Maurice Ravel

ラヴェル/プレリュード/演奏:岡本 愛子
前奏曲Maurice Ravel

パリ音楽院の初見で楽曲を演奏する試験のために作曲されたという、珍しいエピソードを持つ『前奏曲』。

パリ音楽院はモーリス・ラヴェルの出身校であり、ここで14年間エリック・サティなどをはじめとする有名作曲家たちと学びをともにしたことが、作曲家人生に多大な影響を与えたといわれています。

本曲は、わずか27小節の小品ながら調性の変化が激しく臨時記号も多用されているため、譜読みがなかなか大変!

そこさえクリアできれば、全体にゆったりしておりテクニック的に難しいわけではないため、とにかく譜読みでくじけないよう根気よく練習しましょう!

夜のガスパール 第3曲『スカルボ』Maurice Ravel

Nobuyuki Tsujii 辻井伸行 – Ravel Scarbo ラヴェル スカルボ
夜のガスパール 第3曲『スカルボ』Maurice Ravel

偉大なフランスの作曲家、モーリス・ラヴェルの名作『夜のガスパール』は、3篇の詩をテーマにして作曲された非常に美しい作品。

この曲の難しさは、やはり表現にあると思います。

もちろん技巧的にも難易度は高く、とくに第3曲『スカルボ』は、ラヴェルが「バラキレフの『イスラメイ』を越えるほどの演奏技巧が必要」と言ったほど。

しかしそれだけでなく、ただ弾いただけではちゃんとした音楽にはならないため、しっかりと楽曲の真意を理解したうえで演奏する必要があります。

高い表現力を維持しながら弾くには、非常に難易度の高い楽曲といえるでしょう。

演奏者による特徴が出やすい作品でもあるので、ぜひ聴き比べてみてください。

左手のためのピアノ協奏曲 ニ長調Maurice Ravel

『亡き王女のためのパヴァーヌ』や『水の戯れ』に『スペイン狂詩曲』などさまざまな名作を世に送り出したフランスの作曲家、モーリス・ラヴェル。

彼が戦争のために右手を失ったオーストリア生まれのピアニスト、パウル・ヴィトゲンシュタインのために書いた作品が、こちらの『左手のためのピアノ協奏曲』です。

後続の左手だけで演奏するピアニストたちもこぞって本作を取り上げており、左手だけで演奏するピアノ作品として非常に重要な立ち位置を占める楽曲として知られています。

1930年代初頭という時代にジャズやブルースの影響をも取り入れたピアノ協奏曲を作った、というだけでも凄いのですが、左手だけでさまざまな技法を駆使してこれほどまでに奔放かつドラマチックな表現ができるのか、と感嘆せざるをえないでしょう。

クライマックスへと向かう際の旋律は、左手だけで弾いているとはとても思えないほど。

相当な技術を持った方でないと弾けない作品ですから、上級者で左手の表現力を限界まで極めたいという方は、ぜひ挑戦してみてください。

弦楽四重奏曲 ヘ長調 第2楽章Maurice Ravel

Enso Quartet: Ravel String Quartet: II. Assez vif. Très rythme
弦楽四重奏曲 ヘ長調 第2楽章Maurice Ravel

『ダフニスとクロエ』や『ボレロ』などで有名なフランスの作曲家であるラヴェル。

彼は20世紀初頭のフランスに興ったクラシック音楽の流派の一つ「印象主義音楽」の作曲家であり、当時のフランス美術界でモネ、ルノアール、セザンヌなどの画家たちによって盛んに使われていた新しい技法「印象主義」を、音楽に適用したことで生れました。

この曲は、4つの楽器全てが弦を弾く奏法であるピチカートから始まるのが印象的であり、曲が進むにつれてコロコロと雰囲気が変わ流ので、さまざまな情景を思い浮かんばせることができます。

組曲「鏡」第3曲「洋上の小舟」Maurice Ravel

2014PTNA特級二次 鐵百合奈 ラヴェル:「鏡」より 洋上の小舟
組曲「鏡」第3曲「洋上の小舟」Maurice Ravel

フランスの作曲家モーリス・ラヴェルは、19世紀後半から20世紀前半にかけて活躍した印象派音楽の代表的な人物です。

彼の音楽は、その緻密さと完璧なスタイルで知られており、『ボレロ』などの作品で広く親しまれています。

1904年から1905年にかけて作曲された『組曲「鏡」』の第3曲『洋上の小舟』は、海の波の流れや舟の揺れを想起させる美しい音楽です。

ピアノの演奏技術に高い要求がありますが、その美しい響きに魅了されずにはいられません。

海の美しさと神秘を感じたい方、印象派音楽の世界に浸りたい方にオススメの1曲です。

BoleroMaurice Ravel

独創的な構成で音楽界に大きな影響を与えたフランス出身の音楽家、モーリス・ラヴェル。

さまざまな形式の音楽作品で成功を収めており、バレエ音楽でも名曲を持ちます。

その中でも特に有名な作品が、こちらの『Bolero』。

日本ではそのまま『ボレロ』というタイトルで知られており、バレエの枠組みをこえて1つの音楽作品として現在でも人気を集めています。

2種類の旋律が繰り返される非常に独特な構成に仕上げられた作品なので、そういった部分に中心に聴いていると、この曲の完成度の高さがうかがえるでしょう。