【モーリス・ラヴェル】名曲、代表曲をご紹介
印象派音楽の重要な人物の一人、モーリス・ラヴェル。
彼の作品は細部まで緻密に作られており、土台に古典的な形式をしっかり取り入れていますが、印象派らしい表現も混じり合っていることから、彼にしかない唯一無二の音楽を感じられます。
他の作曲家のオーケストラ編曲も行っており、その卓越されたオーケストレーションから「オーケストレーションの天才」「管弦楽の魔術師」とも呼ばれていました。
本記事では、そんなラヴェルの名曲、代表曲をご紹介します。
クラシックに馴染みのない方でも、どこかで一度は聞いたことがあるであろう曲も存在するので、ラヴェルの素晴らしい名曲の数々をお楽しみください!
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【モーリス・ラヴェル】名曲、代表曲をご紹介(11〜20)
スペイン狂詩曲Maurice Ravel

1907年の管弦楽曲。
母親がスペイン出身で、スペイン民謡を幼い頃に聴かされていたラヴェルは、多くの作品にスペイン音楽の要素を取り入れていました。
この曲は、『夜への前奏曲』『マラゲーニャ』『ハバネラ』『祭』から成ります。
このうち『ハバネラ』だけは1895年に2台のピアノのために作曲されていたものからの管弦楽用編曲です。
夜のガスパールMaurice Ravel

ピアノ独奏用組曲。
1908年に作曲されました。
『オンディーヌ』『絞首台』『スカルボ』から成ります。
いずれもルイ・ベルトランの遺作詩集の詩からイメージしたそう。
そのなかでも『スカルボ』は難曲として知られます。
演奏は、1962年生まれのフランスのピアニスト、ジャン=エフラン・バヴゼ。
ラヴェルのピアノ曲全曲をレコーディングしています。
弦楽四重奏曲ヘ長調Maurice Ravel

1903年完成。
師であり友であったガブリエル・フォーレに献呈されました。
1904年に初演されましたが、その10年前に同じ印象派の作曲家、ドビュッシーの弦楽四重奏曲が発表されており、それを強く意識した作品となっています。
作曲家にとって弦楽四重奏曲というのは難しい楽種と考えられ、若いうちは手掛けないのが通例である中、28歳でこのジャンルに挑んだラヴェルは異例。
さらにドビュッシーからも賛辞が送られるほどの成功作となりました。
ソナチネ, M. 40: II. Mouvement de MenuetMaurice Ravel

「オーケストレーションの天才」と称されるフランスの作曲家、モーリス・ラヴェルさん。
彼が手がけた名作『ソナチネ』の第2楽章は、作業中の集中力を高めてくれる1曲としてオススメです。
1903年の雑誌企画をきっかけに作曲が始まり、全曲が初演されたのは1906年3月のこと。
古典的なメヌエットの形式をとりながらも、彼特有の洗練されたハーモニーが光ります。
派手な展開よりも静かな美しさが際立つ本作は、勉強や読書のBGMとしても最適ですね。
控えめながらも芯のあるピアノの音色に、ぜひ耳を傾けてみてください。
シェヘラザード序曲Maurice Ravel

ラヴェルの最初期のオーケストラ作品である本作は、アラビアン・ナイトの主人公シェヘラザードに魅了されて生まれました。
独特の和声とオーケストレーションで、ラヴェルの印象主義的音楽スタイルを感じさせる1曲です。
繊細な色彩感覚や、楽器の組み合わせによって幻想的な情景を描き出す手法は、後の作品にも通じるものがありますね。
ラヴェルの音楽的才能と革新性の初期の証として、今なお重要な位置を占めています。
東洋の神秘的な世界に興味がある方にもオススメの1曲です。
左手のためのピアノ協奏曲Maurice Ravel

オーストリアのピアニスト、パウル・ヴィットゲンシュタインの依頼で作曲。
彼は第一次世界大戦で右手を失っていました。
後世でも右手が不自由なピアニストの重要なレパートリーとなっていますが、右手に不自由のないピアニストにも頻繁に取り上げられる作品。
三部構成の第二部ではジャズを思わせる曲想が登場します。
ソリストに超絶技巧が要求される作品です。
古風なメヌエットMaurice Ravel

ラヴェルがまだ20歳の1895年のピアノ独奏曲。
まだ習作的なもので、後に発揮されるような印象主義的な響きは感じられません。
自ら「未熟」と評価していたこの曲を、ラヴェルは1929年に管弦楽用に編曲しているところから、この作品に自身でも愛着を感じていたことがうかがえます。
ハバネラ形式のヴォカリーズMaurice Ravel

ラヴェルが手掛けた声楽曲。
スペインの影響を色濃く受けたハバネラのリズムが特徴的で、官能的な雰囲気を醸し出しています。
母音のみで歌われる「ヴォカリーズ」形式で、歌詞はありませんが、その分旋律の美しさが際立ちます。
ラヴェルの繊細な和音と滑らかな音の進行が聴く人の心をつかんで離しません。
声楽のために書かれましたが、さまざまな楽器用に編曲され、現在でも幅広く演奏されています。
エキゾチックな魅力と技巧的な面白さを兼ね備えたこちらの歌曲、ぜひ聴いてみてください。
フォーレの名による子守歌Maurice Ravel

ラヴェルが敬愛する先輩作曲家、ガブリエル・フォーレへのオマージュとして作曲されたのが、この優美な室内楽曲です。
1922年10月にミラノで初演されたこの作品は、ヴァイオリンとピアノのための小品。
フォーレのフルネームをもとに音名を巧みに構成し、子守歌のような穏やかな旋律に仕上げています。
ラヴェルならではの繊細な技巧と、フォーレへの深い敬意が融合した美しい音楽世界が広がっています。
フォーレの作品をいくつか聴いた後にこちらの作品を聴くと、より深く魅力を感じられるかもしれませんね。
ぜひ、聴いてみてください。
歌曲集「シェヘラザード」Maurice Ravel

ラヴェルが1903年に発表した歌曲集は、東洋的な要素と西洋音楽が見事に融合した作品です。
詩人トリスタン・クランソールの詩による3つの歌曲から成り、オリエンタリズムと印象主義の要素が色濃く表れています。
神秘的なアジアの風景や、恋人のフルートに耳を傾ける少女の心情、そして無関心な青年を見つめる女性の視点など、異国情緒あふれる世界が繊細に描かれているのが印象的。
ラヴェルの緻密なオーケストレーションと色彩豊かな音楽は、聴く人を幻想的な東洋の世界へと誘います。
異国の文化に興味がある方や、繊細な感情表現を楽しみたい方にオススメの1曲です。


