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【モーリス・ラヴェル】名曲、代表曲をご紹介

印象派音楽の重要な人物の一人、モーリス・ラヴェル。

彼の作品は細部まで緻密に作られており、土台に古典的な形式をしっかり取り入れていますが、印象派らしい表現も混じり合っていることから、彼にしかない唯一無二の音楽を感じられます。

他の作曲家のオーケストラ編曲も行っており、その卓越されたオーケストレーションから「オーケストレーションの天才」「管弦楽の魔術師」とも呼ばれていました。

本記事では、そんなラヴェルの名曲、代表曲をご紹介します。

クラシックに馴染みのない方でも、どこかで一度は聞いたことがあるであろう曲も存在するので、ラヴェルの素晴らしい名曲の数々をお楽しみください!

【モーリス・ラヴェル】名曲、代表曲をご紹介(41〜50)

クープランの墓 第3曲 フォルラーヌMaurice Ravel

ラヴェル: クープランの墓 3. フォルラーヌ pf.土師さおり:SaoriHaji
クープランの墓 第3曲 フォルラーヌMaurice Ravel

モーリス・ラヴェルが第一次世界大戦で戦死した知人を追悼する曲として作曲した『クープランの墓』の第3曲。

全6曲それぞれ異なる人を思って作られており、この第3曲はバスク画家だった中尉にささげられています。

「フォルラーヌ」とは、北イタリアを起源とする古典的舞曲のことで、「やや快活なテンポで」と指定されていますが、優雅な雰囲気ただよう楽曲となっています。

舞曲らしい動きを感じる付点リズムや装飾音符をクリアに演奏し、快活な演奏に仕上げましょう。

【モーリス・ラヴェル】名曲、代表曲をご紹介(51〜60)

ボロディン風にMaurice Ravel

ボロディン風に(ラヴェル)Ravel – À la manière de… Borodine – pianomaedaful
ボロディン風にMaurice Ravel

リヒャルト・ワーグナーやクロード・ドビュッシーのパロディ作品を手掛けた作曲家そしてモーリス・ラヴェルの友人でもあったアルフレード・カゼッラの依頼を受けて作曲された、爽やかなワルツ形式の楽曲。

『ボロディン風に』とあるように、ロシア5人組の一人であるアレクサンドル・ボロディンの作品を模倣した曲です。

明快なメロディで耳なじみのよい作品ですが、快活なテンポを保ったまま跳躍を含む左手を弾くためには、正確に音をつかむ練習が必要です。

ゆっくりのテンポで焦らず練習を積み重ねましょう。

夜のガスパール 第3曲「スカルボ」Maurice Ravel

太田糸音/ラヴェル:夜のガスパール~第3曲:スカルボ
夜のガスパール 第3曲「スカルボ」Maurice Ravel

ラヴェルの作品のなかでも、屈指の難易度をほこると言われている作品『夜のガスパール 第3曲「スカルボ」』。

前衛的な表現を作り上げたラヴェルですが、本作でもその個性はいかんなく発揮されており、速いパッセージや難しいオクターブが連発するなかで、細かい表現を達成しなければなりません。

単純な難易度だけなら他の高難易度の曲に劣ることもあるものの、弾くのに精いっぱいの状態であれば、細かい表現を演出していくのは相当難しいといわざるをえません。

表現力に自信のある方は、ぜひ取り組んでみてください。

子供と魔法Maurice Ravel

“L’ Enfant et les Sortilèges” Version Opera de Liege 2013
子供と魔法Maurice Ravel

1924年完成の1幕物のオペラ。

バレエも加わり、ラヴェル自身が「ファンタジー・リリック」と呼んだ幻想的な作品です。

1914年にパリ・オペラ座の監督に就任したジャック・ルーシェが童話バレエを企画。

作家のコレットが台本を仕上げた後、作曲を誰に依頼するかルーシェとコレットとで相談した時に、ルーシェがラヴェルを提案、コレットも大賛成して決まったといいます。

ソナチネ M.40 第1楽章Maurice Ravel

ラヴェル/ソナチネ 第1楽章 中庸の速さで/pf.佐野隆哉
ソナチネ M.40 第1楽章Maurice Ravel

モーリス・ラヴェルの作品の中には、バロックや古典派作品への傾倒が垣間見えるものが多々あり、この『ソナチネ』も古典様式へのこだわりを感じられる作品の1つです。

第1楽章は、ソナチネ形式を守りつつラヴェルらしい絵画的で美しいメロディが際立つ楽曲です。

ソナチネアルバムの収録曲を練習したことのある方なら「この響きは古典作品には絶対に出てこない」というポイントを感じ取れるはず!

繊細なタッチでの演奏は容易ではありませんが、時代による違いなども感じながら演奏すると、ラヴェルの作品への興味が一層湧いてくるでしょう。

ソナチネ 2楽章Maurice Ravel

Ravel: Sonatine, M. 40: II. Mouvement de menuet
ソナチネ 2楽章Maurice Ravel

モーリス・ラヴェルといえば、『ボレロ』や『亡き王女のためのパヴァーヌ』で有名なフランスの作曲家です。

1903年に作曲された本作は、全3楽章からなるピアノ曲で、特に第2楽章が美しいと評判です。

優雅な舞踏のリズムと、ラヴェル独特の印象主義的な和声が織りなす音の世界は、まるで夢の中にいるような感覚を味わわせてくれます。

緻密な構造と豊かな表現力を持つ本作は、クラシック音楽ファンはもちろん、優雅な雰囲気に浸りたい人にもおすすめです。

ラヴェル自身も好んで演奏していたそうで、聴く人の心に深い感動を与える魅力にあふれています。

2つのヘブライの歌Maurice Ravel

Jessye Norman: The complete “Deux mélodies hébraïques” (Ravel)
2つのヘブライの歌Maurice Ravel

1914年作の歌曲集。

ピアノ伴奏による声楽用。

1919年に管弦楽伴奏版も発表されています。

「カディッシュ」「永遠の謎」から成ります。

「カディッシュ」の歌詞はアラム語の典礼文。

「永遠の謎」の歌詞はユダヤ民謡から採られています。