RAG MusicClassic
素敵なクラシック
search

【モーリス・ラヴェル】名曲、代表曲をご紹介

印象派音楽の重要な人物の一人、モーリス・ラヴェル。

彼の作品は細部まで緻密に作られており、土台に古典的な形式をしっかり取り入れていますが、印象派らしい表現も混じり合っていることから、彼にしかない唯一無二の音楽を感じられます。

他の作曲家のオーケストラ編曲も行っており、その卓越されたオーケストレーションから「オーケストレーションの天才」「管弦楽の魔術師」とも呼ばれていました。

本記事では、そんなラヴェルの名曲、代表曲をご紹介します。

クラシックに馴染みのない方でも、どこかで一度は聞いたことがあるであろう曲も存在するので、ラヴェルの素晴らしい名曲の数々をお楽しみください!

もくじ

【モーリス・ラヴェル】名曲、代表曲をご紹介(41〜60)

ツィガーヌMaurice Ravel

もともとバイオリンとピアノのための作品、後に自らピアノ・パートを管弦楽に編曲。

ツィガーヌとはロマのことです。

ハンガリー出身の女性バイオリニスト、イェリーに献呈されたました。

ロマはハンガリーだけでなく、スペインのバスク地方にロマがおり、ラヴェルは母親がスペイン出身のバスク人だったことから、自然な形でそうした民族性がこの作品にも発揮されています。

ピアノ三重奏曲Maurice Ravel

Ravel Piano Trio in A minor – Menuhin, Cassadó, Kentner
ピアノ三重奏曲Maurice Ravel

1914年作曲。

個性的な四楽章から成ります。

第一楽章「モデレ」では母親の出身地であるバスク地方の舞曲をイメージしています。

第二楽章「パントゥム」は、マレーシアの詩の形式から着想されています。

第三楽章「パッサカーユ」は冒頭でバロック音楽を思わせるものとなっています。

第四楽章「フィナーレ」では管弦楽的な効果が求められており、三人の奏者いずれのパートも難易度が高くなっています。

ヴァイオリンとチェロのためのソナタMaurice Ravel

ヴァイオリンとチェロのためのソナタ ラヴェル Sonate for Violin and Violoncello
ヴァイオリンとチェロのためのソナタMaurice Ravel

1920〜22年に作曲。

「アレグロ」「きわめて速く」「緩やかに」「ヴィーヴォ・コン・スピリト」の四楽章構成。

第一と第四楽章では、ハンガリー的な響きも込められています。

「アレグロ」だけはすでに1920年に発表されていたもので、1918年没のドビュッシーを追悼する企画に寄せたものです。

後に第二楽章以降も書き上げて全四楽章のソナタとしました。

ヴァイオリンソナタMaurice Ravel

1922〜27年にかけて作曲されました。

親しい女性ヴァイオリニストのエレーヌ・ジュルダン=モランジュに献呈。

しかし彼女がリューマチで演奏不能だったため、初演ではジョルジュ・エネスクをソリストに迎え、ピアノをラヴェル自身が担当。

三楽章構成「アレグレット」に続き、「ブルース」ではアメリカのジャズやブルースから啓発された要素をちりばめています。

最後は「無窮動」で終わります。

序奏とアレグロMaurice Ravel

Maurice Ravel – Introduction & Allegro for Harp, Flute, Clarinet & String Quartet
序奏とアレグロMaurice Ravel

1905年作曲の室内楽曲です。

編成はハープ、フルート、クラリネット、そして弦楽四重奏。

この珍しい編成で作曲されたのは、ハープのメーカー、エラール社がダブル・アクション式のペダル付きハープの普及を願って作曲を依嘱したという事情です。

そのため、ハープのパートはカデンツァも受け持ち、見方によっては室内楽を伴奏とするハープ協奏曲とも言える作品です。

CLASSIC 亡き王女のためのパヴァーヌMaurice Ravel

{亡き王女のためのパヴァーヌ}高画質再編集版
CLASSIC 亡き王女のためのパヴァーヌMaurice Ravel

フランスの作曲家、Maurice Ravelによって作られた「なき王女のためのパヴァーヌ」です。

スペインの宮廷で小さな王女が踊ったようなパヴァーヌをイメージして作曲したと言われています。

心に迫るメロディーは、一度聴いたら忘れることができません。