【モーリス・ラヴェル】名曲、代表曲をご紹介
印象派音楽の重要な人物の一人、モーリス・ラヴェル。
彼の作品は細部まで緻密に作られており、土台に古典的な形式をしっかり取り入れていますが、印象派らしい表現も混じり合っていることから、彼にしかない唯一無二の音楽を感じられます。
他の作曲家のオーケストラ編曲も行っており、その卓越されたオーケストレーションから「オーケストレーションの天才」「管弦楽の魔術師」とも呼ばれていました。
本記事では、そんなラヴェルの名曲、代表曲をご紹介します。
クラシックに馴染みのない方でも、どこかで一度は聞いたことがあるであろう曲も存在するので、ラヴェルの素晴らしい名曲の数々をお楽しみください!
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【モーリス・ラヴェル】名曲、代表曲をご紹介(51〜60)
スペインの時Maurice Ravel

1907年作曲の1幕物のオペラ。
『スペインの時計』とも呼ばれることがありますが、実際の意味は「スペイン時間」。
舞台に大時計が登場することにより、つられて「時計」と誤訳したものと考えられます。
演奏は、小澤征爾さん指揮のパリ国立歌劇場管弦楽団。
2004年収録されました。
ツィガーヌMaurice Ravel

もともとバイオリンとピアノのための作品、後に自らピアノ・パートを管弦楽に編曲。
ツィガーヌとはロマのことです。
ハンガリー出身の女性バイオリニスト、イェリーに献呈されたました。
ロマはハンガリーだけでなく、スペインのバスク地方にロマがおり、ラヴェルは母親がスペイン出身のバスク人だったことから、自然な形でそうした民族性がこの作品にも発揮されています。
ピアノ三重奏曲Maurice Ravel

1914年作曲。
個性的な四楽章から成ります。
第一楽章「モデレ」では母親の出身地であるバスク地方の舞曲をイメージしています。
第二楽章「パントゥム」は、マレーシアの詩の形式から着想されています。
第三楽章「パッサカーユ」は冒頭でバロック音楽を思わせるものとなっています。
第四楽章「フィナーレ」では管弦楽的な効果が求められており、三人の奏者いずれのパートも難易度が高くなっています。
ヴァイオリンとチェロのためのソナタMaurice Ravel

1920〜22年に作曲。
「アレグロ」「きわめて速く」「緩やかに」「ヴィーヴォ・コン・スピリト」の四楽章構成。
第一と第四楽章では、ハンガリー的な響きも込められています。
「アレグロ」だけはすでに1920年に発表されていたもので、1918年没のドビュッシーを追悼する企画に寄せたものです。
後に第二楽章以降も書き上げて全四楽章のソナタとしました。
【モーリス・ラヴェル】名曲、代表曲をご紹介(61〜70)
ヴァイオリンソナタMaurice Ravel

1922〜27年にかけて作曲されました。
親しい女性ヴァイオリニストのエレーヌ・ジュルダン=モランジュに献呈。
しかし彼女がリューマチで演奏不能だったため、初演ではジョルジュ・エネスクをソリストに迎え、ピアノをラヴェル自身が担当。
三楽章構成「アレグレット」に続き、「ブルース」ではアメリカのジャズやブルースから啓発された要素をちりばめています。
最後は「無窮動」で終わります。
序奏とアレグロMaurice Ravel

1905年作曲の室内楽曲です。
編成はハープ、フルート、クラリネット、そして弦楽四重奏。
この珍しい編成で作曲されたのは、ハープのメーカー、エラール社がダブル・アクション式のペダル付きハープの普及を願って作曲を依嘱したという事情です。
そのため、ハープのパートはカデンツァも受け持ち、見方によっては室内楽を伴奏とするハープ協奏曲とも言える作品です。
マ・メール・ロワ 第5曲「妖精の園」Maurice Ravel

ピアノ四手連弾組曲『マ・メール・ロワ』の第5曲『妖精の園』は、ヨーロッパに古くから伝わる古い民話『眠れる森の美女』をモチーフに作曲された作品。
眠りについた王女が王子の口づけで目を覚ます感動的なシーンが、キラキラと輝くアルペジオと希望や明るい未来を感じさせる和音で表現されています。
一度に鳴らす音数が多いため、和音をしっかりつかむことや和音で最も目立たせたいトップの音を響かせることが重要です。
大きな音を鳴らすだけにならないよう、ダイナミックな演奏を目指しつつも、練習は細かく分けて丁寧に行いましょう!





