【モーリス・ラヴェル】名曲、代表曲をご紹介
印象派音楽の重要な人物の一人、モーリス・ラヴェル。
彼の作品は細部まで緻密に作られており、土台に古典的な形式をしっかり取り入れていますが、印象派らしい表現も混じり合っていることから、彼にしかない唯一無二の音楽を感じられます。
他の作曲家のオーケストラ編曲も行っており、その卓越されたオーケストレーションから「オーケストレーションの天才」「管弦楽の魔術師」とも呼ばれていました。
本記事では、そんなラヴェルの名曲、代表曲をご紹介します。
クラシックに馴染みのない方でも、どこかで一度は聞いたことがあるであろう曲も存在するので、ラヴェルの素晴らしい名曲の数々をお楽しみください!
- ボレロの名曲。おすすめのボレロ形式の人気曲と名演
- 【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介
- 美しすぎるクラシックの名曲。おすすめのクラシック音楽
- ドビュッシーの名曲。人気のクラシック音楽
- ガブリエル・フォーレ|名曲、代表曲をご紹介
- 【オーケストラ】名曲、人気曲をご紹介
- バレエ音楽の名曲|定番のクラシックを紹介
- 【上級者向け】ピアノ発表会で挑戦すべきクラシックの名曲を厳選
- 【印象主義音楽】クラシック音楽史を彩る印象派の名曲を一挙紹介
- 【フランソワ・クープラン】クラヴサンを愛した作曲家の名曲、人気曲を紹介
- メンデルスゾーンの名曲|人気のクラシック音楽
- 【モーツァルト】代表曲、人気曲をご紹介
- ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介
- 【印象派の音楽】日本の心を感じるクラシック作品をピックアップ
もくじ
- 【モーリス・ラヴェル】名曲、代表曲をご紹介
- ピアノ協奏曲ト長調Maurice Ravel
- ソナチネMaurice Ravel
- マ・メール・ロワMaurice Ravel
- クープランの墓Maurice Ravel
- ラ・ヴァルスMaurice Ravel
- 組曲「鏡」より「洋上の小舟」Maurice Ravel
- シェヘラザード序曲Maurice Ravel
- ボレロMaurice Ravel
- 亡き王女のためのパヴァーヌMaurice Ravel
- スペイン狂詩曲Maurice Ravel
- 夜のガスパールMaurice Ravel
- 弦楽四重奏曲ヘ長調Maurice Ravel
- 高雅で感傷的なワルツMaurice Ravel
- ハバネラ形式のヴォカリーズMaurice Ravel
- フォーレの名による子守歌Maurice Ravel
- 歌曲集「シェヘラザード」Maurice Ravel
- 左手のためのピアノ協奏曲Maurice Ravel
- 古風なメヌエットMaurice Ravel
- 水の戯れMaurice Ravel
- ダフニスとクロエMaurice Ravel
- 鏡Maurice Ravel
- 組曲『マ・メール・ロワ』より第5曲「妖精の園」Maurice Ravel
- クープランの墓『トッカータ』Maurice Ravel
- 組曲『マ・メール・ロワ』より 第1曲「眠れる森の美女のパヴァーヌ」Maurice Ravel
- 組曲『マ・メール・ロワ』より第3曲「パゴダの女王レドロネット」Maurice Ravel
- 組曲『マ・メール・ロワ』より第4曲「美女と野獣の対話」Maurice Ravel
- 組曲「鏡」第4曲「道化師の朝の歌」Maurice Ravel
- 和楽器と日本舞踊によるボレロMaurice Ravel
- 亡き王女のためのパヴァーヌ ト長調Maurice Ravel
- ハイドンの名によるメヌエットMaurice Ravel
- クープランの墓 第3曲 フォルラーヌMaurice Ravel
- シャブリエ風にMaurice Ravel
- ソナチネ M.40 第2楽章 メヌエットMaurice Ravel
- ボロディン風にMaurice Ravel
- 夜のガスパール 第1曲「オンディーヌ」Maurice Ravel
- 夜のガスパール 第3曲「スカルボ」Maurice Ravel
- 「ダフニスとクロエ」第2組曲Maurice Ravel
- 子供と魔法Maurice Ravel
- ソナチネ 2楽章Maurice Ravel
- クープランの墓 第6曲「トッカータ」Maurice Ravel
- 2つのヘブライの歌Maurice Ravel
- スペインの時Maurice Ravel
- ツィガーヌMaurice Ravel
- ピアノ三重奏曲Maurice Ravel
- ヴァイオリンとチェロのためのソナタMaurice Ravel
- ヴァイオリンソナタMaurice Ravel
- 序奏とアレグロMaurice Ravel
- CLASSIC 亡き王女のためのパヴァーヌMaurice Ravel
- 夜のガスパール第3「スカルボ」Maurice Ravel
- 組曲「マ・メール・ロワ」第1曲「眠れる森の美女のパヴァーヌ」Maurice Ravel
- ラヴェル: バレエ 《ダフニスとクロエ》 組曲 第2番 カラヤン / ベルリン・フィル 1964Maurice Ravel
- 「スペインの時」序曲Maurice Ravel
- クープランの墓 第1曲 プレリュードMaurice Ravel
- クープランの墓 第4曲 リゴドンMaurice Ravel
- クープランの墓 第5曲 メヌエットMaurice Ravel
- ソナチネ M.40 第1楽章Maurice Ravel
- バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲Maurice Ravel
- バレエ音楽「マ・メール・ロワ」より「5. 妖精の園」Maurice Ravel
- マ・メール・ロワ 第1曲 眠りの森の美女のパヴァーヌMaurice Ravel
- マ・メール・ロワ 第5曲 妖精の園Maurice Ravel
- 前奏曲Maurice Ravel
- 夜のガスパール 第3曲『スカルボ』Maurice Ravel
- 左手のためのピアノ協奏曲 ニ長調Maurice Ravel
- 弦楽四重奏曲 ヘ長調 第2楽章Maurice Ravel
- 組曲「鏡」第3曲「洋上の小舟」Maurice Ravel
- BoleroMaurice Ravel
- 「夜のガスパール」より「絞首台」Maurice Ravel
- 亡き女王のためのパヴァーヌMaurice Ravel
- ドゥルシネア姫に心を寄せるドン・キホーテMaurice Ravel
- 三つの歌Maurice Ravel
- ステファヌ・マラルメの3つの詩Maurice Ravel
- マダガスカル島民の歌Maurice Ravel
【モーリス・ラヴェル】名曲、代表曲をご紹介(1〜20)
高雅で感傷的なワルツMaurice Ravel

1911年作曲の、8曲から成るワルツ集です。
ピアノ独奏用に作られましたが、翌年管弦楽版も発表されました。
8曲のテンポはさまざまで、ゆっくりのlentから活発なvifまで多様です。
演奏は、1959年生まれのフランス系カナダ人ピアニスト、ルイ・ロルティ。
ショパン、ベートーベンと並び、ラヴェルを主なレパートリーとしています。
ハバネラ形式のヴォカリーズMaurice Ravel

ラヴェルが手掛けた声楽曲。
スペインの影響を色濃く受けたハバネラのリズムが特徴的で、官能的な雰囲気を醸し出しています。
母音のみで歌われる「ヴォカリーズ」形式で、歌詞はありませんが、その分旋律の美しさが際立ちます。
ラヴェルの繊細な和音と滑らかな音の進行が聴く人の心をつかんで離しません。
声楽のために書かれましたが、さまざまな楽器用に編曲され、現在でも幅広く演奏されています。
エキゾチックな魅力と技巧的な面白さを兼ね備えたこちらの歌曲、ぜひ聴いてみてください。
フォーレの名による子守歌Maurice Ravel

ラヴェルが敬愛する先輩作曲家、ガブリエル・フォーレへのオマージュとして作曲されたのが、この優美な室内楽曲です。
1922年10月にミラノで初演されたこの作品は、ヴァイオリンとピアノのための小品。
フォーレのフルネームをもとに音名を巧みに構成し、子守歌のような穏やかな旋律に仕上げています。
ラヴェルならではの繊細な技巧と、フォーレへの深い敬意が融合した美しい音楽世界が広がっています。
フォーレの作品をいくつか聴いた後にこちらの作品を聴くと、より深く魅力を感じられるかもしれませんね。
ぜひ、聴いてみてください。
歌曲集「シェヘラザード」Maurice Ravel

ラヴェルが1903年に発表した歌曲集は、東洋的な要素と西洋音楽が見事に融合した作品です。
詩人トリスタン・クランソールの詩による3つの歌曲から成り、オリエンタリズムと印象主義の要素が色濃く表れています。
神秘的なアジアの風景や、恋人のフルートに耳を傾ける少女の心情、そして無関心な青年を見つめる女性の視点など、異国情緒あふれる世界が繊細に描かれているのが印象的。
ラヴェルの緻密なオーケストレーションと色彩豊かな音楽は、聴く人を幻想的な東洋の世界へと誘います。
異国の文化に興味がある方や、繊細な感情表現を楽しみたい方にオススメの1曲です。
左手のためのピアノ協奏曲Maurice Ravel

オーストリアのピアニスト、パウル・ヴィットゲンシュタインの依頼で作曲。
彼は第一次世界大戦で右手を失っていました。
後世でも右手が不自由なピアニストの重要なレパートリーとなっていますが、右手に不自由のないピアニストにも頻繁に取り上げられる作品。
三部構成の第二部ではジャズを思わせる曲想が登場します。
ソリストに超絶技巧が要求される作品です。
古風なメヌエットMaurice Ravel

ラヴェルがまだ20歳の1895年のピアノ独奏曲。
まだ習作的なもので、後に発揮されるような印象主義的な響きは感じられません。
自ら「未熟」と評価していたこの曲を、ラヴェルは1929年に管弦楽用に編曲しているところから、この作品に自身でも愛着を感じていたことがうかがえます。