RAG MusicClassic
素敵なクラシック

【モーリス・ラヴェル】名曲、代表曲をご紹介

印象派音楽の重要な人物の一人、モーリス・ラヴェル。

彼の作品は細部まで緻密に作られており、土台に古典的な形式をしっかり取り入れていますが、印象派らしい表現も混じり合っていることから、彼にしかない唯一無二の音楽を感じられます。

他の作曲家のオーケストラ編曲も行っており、その卓越されたオーケストレーションから「オーケストレーションの天才」「管弦楽の魔術師」とも呼ばれていました。

本記事では、そんなラヴェルの名曲、代表曲をご紹介します。

クラシックに馴染みのない方でも、どこかで一度は聞いたことがあるであろう曲も存在するので、ラヴェルの素晴らしい名曲の数々をお楽しみください!

【モーリス・ラヴェル】名曲、代表曲をご紹介(21〜30)

ソナチネ 嬰ヘ短調 M. 40 2楽章 メヌエットMaurice Ravel

静かに心と向き合いたい時におすすめなのが、モーリス・ラヴェルのピアノ作品『Sonatine』に含まれる一曲です。

本作は、古典的なメヌエットの優雅な形式をとりながら、内に秘めた憂いと洗練された響きが溶け合う、とても美しい楽章です。

メロディを聴いていると、悲しみの中にも凛とした気品を保つ情景が目に浮かぶようですよ。

1975年にはこの曲を含む作品全体がバレエとして振り付けられたことでも知られ、その物語性は聴く人の想像力をかき立てます。

激しい感情ではなく、ピアノの繊細な音色に静かに身を委ねたい時に、きっと心に寄り添ってくれることでしょう。

夜のガスパール, M. 55: II. 絞首台Maurice Ravel

モーリス・ラヴェルが1908年に作曲したピアノ組曲『Gaspard de la nuit』の一曲で、ルイ・ベルトランの詩が描く荒涼とした情景を音で表現しています。

この楽曲の大きな特徴は、遠くで鳴り響く鐘の音を表す同じ音が、冒頭から最後まで150回以上も執拗に反復される点です。

この単調な響きに不気味な和音が重なり、聴く人を死の静寂が支配する瞑想的な世界へと誘います。

演奏する側は、この厳格なテンポと響きのバランスを保たないと、作品の持つ壮絶な陰鬱さを損ないかねない曲です。

本作はコンクールでも頻繁に取り上げられます。

悲しみの底にある静かな美しさに触れたい時に弾いてみてはいかがでしょうか。

【モーリス・ラヴェル】名曲、代表曲をご紹介(31〜40)

「マ・メール・ロワ」 第3場 美女と野獣の対話Maurice Ravel

ラヴェル: バレエ音楽「マ・メール・ロワ」:美女と野獣の対話[ナクソス・クラシック・キュレーション #ファンタジー]
「マ・メール・ロワ」 第3場 美女と野獣の対話Maurice Ravel

童話の世界を巧みに描いた作品で知られるフランスの作曲家、モーリス・ラヴェルさん。

ラヴェルが手掛けた組曲『マ・メール・ロア』の中の一節は、美女と恐ろしい野獣の物語を見事に音で表現しています。

優雅なワルツに乗り、美女を表す木管楽器の甘美な旋律と、野獣を象徴するコントラファゴットの重く不気味な音色が対話するように展開する構成は、聴く人を物語の世界へ引き込みます。

この楽曲は、元々1910年にピアノ連弾曲として公開され、後に管弦楽用に編曲されました。

2021年の映画『The Worst Person in the World』で使われたことも記憶に新しいでしょう。

不穏さと美しさが交錯する本作は、少々大人びたミステリアスなハロウィンを演出したいときにぴったり。

物語の結末を想像しながら聴けば、より深く楽しめるはずです。

ハイドンの名によるメヌエットMaurice Ravel

1909年作のピアノ独奏曲。

同年はハイドン没後100年にあたったため、パリのある音楽雑誌がラヴェルやドビュッシーなどに、ハイドンにちなんだピアノ曲の作曲を依頼、HAYDNを音名に置き換えた「シラレレソ」をモチーフにすることが条件でした。

本来、音名にはYもNも存在しないのですが、読み替え表(一種の暗号表)によってYはDと同じくレ、NはGと同じくソとされており、モチーフの音列が決まりました。

ソナチネ M.40 第2楽章 メヌエットMaurice Ravel

ラヴェル/ソナチネ 第2楽章 メヌエット/pf.佐野隆哉
ソナチネ M.40 第2楽章 メヌエットMaurice Ravel

とある雑誌主催の作曲コンクールのために書き上げられた『ソナチネ M.40』。

のちにこの作品は、モーリス・ラヴェルが気に入っていたポーランド人の兄弟にささげられています。

ソナチネ形式に従って作曲された第1楽章に続く第2楽章は、淡い雰囲気のメロディによって切なさ、寂しさ、嬉しさなどさまざまな感情を抱かせられる、美しい1曲。

さらりと、しかし素っ気なくならず、楽譜の細かな表現に気を配りながら演奏するのがポイントです。

クープランの墓 第3曲 フォルラーヌMaurice Ravel

ラヴェル: クープランの墓 3. フォルラーヌ pf.土師さおり:SaoriHaji
クープランの墓 第3曲 フォルラーヌMaurice Ravel

モーリス・ラヴェルが第一次世界大戦で戦死した知人を追悼する曲として作曲した『クープランの墓』の第3曲。

全6曲それぞれ異なる人を思って作られており、この第3曲はバスク画家だった中尉にささげられています。

「フォルラーヌ」とは、北イタリアを起源とする古典的舞曲のことで、「やや快活なテンポで」と指定されていますが、優雅な雰囲気ただよう楽曲となっています。

舞曲らしい動きを感じる付点リズムや装飾音符をクリアに演奏し、快活な演奏に仕上げましょう。

シャブリエ風にMaurice Ravel

シャブリエ風に(ラヴェル)Ravel – À la manière de… Emmanuel Chabrier – pianomaedaful
シャブリエ風にMaurice Ravel

モーリス・ラヴェルが「~風に」と名付けた作品は、『ボロディン風に』そしてこの『シャブリエ風に』の2曲。

いずれも友人のアルフレード・カゼッラの依頼を受けて作曲されています。

エマニュエル・シャブリエは『スペイン狂詩曲』の作曲者として知られるフランスの作曲家。

『シャブリエ風に』からは『スペイン狂詩曲』のような快活さは感じられませんが、シャブリエらしい明るい雰囲気を味わえます。

ペダルを効果的に使いながらも、音の粒がキラキラと際立つように演奏してみてくださいね!