【モーリス・ラヴェル】名曲、代表曲をご紹介
印象派音楽の重要な人物の一人、モーリス・ラヴェル。
彼の作品は細部まで緻密に作られており、土台に古典的な形式をしっかり取り入れていますが、印象派らしい表現も混じり合っていることから、彼にしかない唯一無二の音楽を感じられます。
他の作曲家のオーケストラ編曲も行っており、その卓越されたオーケストレーションから「オーケストレーションの天才」「管弦楽の魔術師」とも呼ばれていました。
本記事では、そんなラヴェルの名曲、代表曲をご紹介します。
クラシックに馴染みのない方でも、どこかで一度は聞いたことがあるであろう曲も存在するので、ラヴェルの素晴らしい名曲の数々をお楽しみください!
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もくじ
- 【モーリス・ラヴェル】名曲、代表曲をご紹介
- ピアノ協奏曲ト長調Maurice Ravel
- ソナチネMaurice Ravel
- マ・メール・ロワMaurice Ravel
- クープランの墓Maurice Ravel
- ラ・ヴァルスMaurice Ravel
- 組曲「鏡」より「洋上の小舟」Maurice Ravel
- シェヘラザード序曲Maurice Ravel
- ボレロMaurice Ravel
- 亡き王女のためのパヴァーヌMaurice Ravel
- スペイン狂詩曲Maurice Ravel
- 夜のガスパールMaurice Ravel
- 弦楽四重奏曲ヘ長調Maurice Ravel
- 高雅で感傷的なワルツMaurice Ravel
- ハバネラ形式のヴォカリーズMaurice Ravel
- フォーレの名による子守歌Maurice Ravel
- 歌曲集「シェヘラザード」Maurice Ravel
- 左手のためのピアノ協奏曲Maurice Ravel
- 古風なメヌエットMaurice Ravel
- 水の戯れMaurice Ravel
- ダフニスとクロエMaurice Ravel
- 鏡Maurice Ravel
- 組曲『マ・メール・ロワ』より第5曲「妖精の園」Maurice Ravel
- クープランの墓『トッカータ』Maurice Ravel
- 組曲『マ・メール・ロワ』より 第1曲「眠れる森の美女のパヴァーヌ」Maurice Ravel
- 組曲『マ・メール・ロワ』より第3曲「パゴダの女王レドロネット」Maurice Ravel
- 組曲『マ・メール・ロワ』より第4曲「美女と野獣の対話」Maurice Ravel
- 組曲「鏡」第4曲「道化師の朝の歌」Maurice Ravel
- 和楽器と日本舞踊によるボレロMaurice Ravel
- 亡き王女のためのパヴァーヌ ト長調Maurice Ravel
- ハイドンの名によるメヌエットMaurice Ravel
- クープランの墓 第3曲 フォルラーヌMaurice Ravel
- シャブリエ風にMaurice Ravel
- ソナチネ M.40 第2楽章 メヌエットMaurice Ravel
- ボロディン風にMaurice Ravel
- 夜のガスパール 第1曲「オンディーヌ」Maurice Ravel
- 夜のガスパール 第3曲「スカルボ」Maurice Ravel
- 「ダフニスとクロエ」第2組曲Maurice Ravel
- 子供と魔法Maurice Ravel
- ソナチネ 2楽章Maurice Ravel
- クープランの墓 第6曲「トッカータ」Maurice Ravel
- 2つのヘブライの歌Maurice Ravel
- スペインの時Maurice Ravel
- ツィガーヌMaurice Ravel
- ピアノ三重奏曲Maurice Ravel
- ヴァイオリンとチェロのためのソナタMaurice Ravel
- ヴァイオリンソナタMaurice Ravel
- 序奏とアレグロMaurice Ravel
- CLASSIC 亡き王女のためのパヴァーヌMaurice Ravel
- 夜のガスパール第3「スカルボ」Maurice Ravel
- 組曲「マ・メール・ロワ」第1曲「眠れる森の美女のパヴァーヌ」Maurice Ravel
- ラヴェル: バレエ 《ダフニスとクロエ》 組曲 第2番 カラヤン / ベルリン・フィル 1964Maurice Ravel
- 「スペインの時」序曲Maurice Ravel
- クープランの墓 第1曲 プレリュードMaurice Ravel
- クープランの墓 第4曲 リゴドンMaurice Ravel
- クープランの墓 第5曲 メヌエットMaurice Ravel
- ソナチネ M.40 第1楽章Maurice Ravel
- バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲Maurice Ravel
- バレエ音楽「マ・メール・ロワ」より「5. 妖精の園」Maurice Ravel
- マ・メール・ロワ 第1曲 眠りの森の美女のパヴァーヌMaurice Ravel
- マ・メール・ロワ 第5曲 妖精の園Maurice Ravel
- 前奏曲Maurice Ravel
- 夜のガスパール 第3曲『スカルボ』Maurice Ravel
- 左手のためのピアノ協奏曲 ニ長調Maurice Ravel
- 弦楽四重奏曲 ヘ長調 第2楽章Maurice Ravel
- 組曲「鏡」第3曲「洋上の小舟」Maurice Ravel
- BoleroMaurice Ravel
- 「夜のガスパール」より「絞首台」Maurice Ravel
- 亡き女王のためのパヴァーヌMaurice Ravel
- ドゥルシネア姫に心を寄せるドン・キホーテMaurice Ravel
- 三つの歌Maurice Ravel
- ステファヌ・マラルメの3つの詩Maurice Ravel
- マダガスカル島民の歌Maurice Ravel
【モーリス・ラヴェル】名曲、代表曲をご紹介(41〜60)
クープランの墓 第5曲 メヌエットMaurice Ravel

モーリス・ラヴェルが、第一次大戦で戦死した知人たちを忍ぶ追悼曲として作曲した『クープランの墓』。
タイトルの「クープラン」は、バロック時代に活躍したフランスの作曲家フランソワ・クープランのことで、クープランに代表されるバロック音楽の形式を用いたことからその名が付けられています。
6つの楽曲からなる本曲は、決して易しい曲ではありませんが、第5曲の『メヌエット』はゆったりとしたテンポで比較的難易度が低く、挑戦しやすい作品です。
静かに故人を思うラヴェルの様子を想像しながら弾いてみましょう。
ソナチネ M.40 第1楽章Maurice Ravel

モーリス・ラヴェルの作品の中には、バロックや古典派作品への傾倒が垣間見えるものが多々あり、この『ソナチネ』も古典様式へのこだわりを感じられる作品の1つです。
第1楽章は、ソナチネ形式を守りつつラヴェルらしい絵画的で美しいメロディが際立つ楽曲です。
ソナチネアルバムの収録曲を練習したことのある方なら「この響きは古典作品には絶対に出てこない」というポイントを感じ取れるはず!
繊細なタッチでの演奏は容易ではありませんが、時代による違いなども感じながら演奏すると、ラヴェルの作品への興味がより一層湧いてくるでしょう。
バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲Maurice Ravel

フランスの作曲家ラベルによって作曲されたバレエ音楽。
古代ギリシャの作家ロンゴスによって2・3世紀頃に書かれた『ダフニスとクロエ』という牧歌的小説を基に作曲されました。
小説の内容は、レスボス島を舞台に羊飼いの少年ダフニスとその恋人クロエをめぐる物語となっています。
幻想的で美しいラヴェルの世界をお楽しみください!
バレエ音楽「マ・メール・ロワ」より「5. 妖精の園」Maurice Ravel

フランスを代表する作曲家モーリス・ラヴェルは、幼年期の記憶や想像力をかきたてる童話の世界を音楽で表現することに長けていました。
特に1908年から1910年にかけて作曲されたピアノ連弾組曲『マ・メール・ロワ』は、シャルル・ペローの『マザー・グースの物語』などを題材とした、ラヴェルならではの繊細で色彩豊かな作品です。
第5曲『妖精の園』は、組曲の終曲を飾るにふさわしい美しい旋律が印象的。
バイオリンの官能的な音色が物語のクライマックスを思わせ、聴く者を童話の世界へといざないます。
『眠れる森の美女』のワンシーンのようにも感じられるこの曲は、フィナーレにふさわしい華やかで幻想的な輝きを放つ本作は、ラヴェルの作品を初めて聴く方にもおすすめの1曲です。
マ・メール・ロワ 第1曲 眠りの森の美女のパヴァーヌMaurice Ravel

イギリスに古くから伝わる童謡を題材に作曲されたピアノ四手連弾の組曲であり、連弾作品の中でも知名度の高い『マ・メール・ロワ』。
モーリス・ラヴェルはこの曲をベースに管弦楽組曲を制作しており、非常に人気が高いことから、作曲者本人の編曲ではないもののピアノ独奏用の楽譜も出版されています。
第1曲『眠りの森の美女のパヴァーヌ』はゆったりとした流れる平和な雰囲気が魅力的な楽曲。
連弾バージョンや管弦楽バージョンを聴いて、イメージを膨らませてから練習するのもオススメです!
マ・メール・ロワ 第5曲 妖精の園Maurice Ravel

ピアノ四手連弾組曲『マ・メール・ロワ』の第5曲『妖精の園』は、ヨーロッパに古くから伝わる古い民話『眠れる森の美女』をモチーフに作曲された作品。
眠りについた王女が王子の口づけで目を覚ます感動的なシーンが、キラキラと輝くアルペジオと希望や明るい未来を感じさせる和音で表現されています。
一度に鳴らす音数が多いため、和音をしっかりつかむことや和音で最も目立たせたいトップの音を響かせることが重要です。
大きな音を鳴らすだけにならないよう、ダイナミックな演奏を目指しつつも、練習は細かく分けて丁寧に行いましょう!