【モーリス・ラヴェル】名曲、代表曲をご紹介
印象派音楽の重要な人物の一人、モーリス・ラヴェル。
彼の作品は細部まで緻密に作られており、土台に古典的な形式をしっかり取り入れていますが、印象派らしい表現も混じり合っていることから、彼にしかない唯一無二の音楽を感じられます。
他の作曲家のオーケストラ編曲も行っており、その卓越されたオーケストレーションから「オーケストレーションの天才」「管弦楽の魔術師」とも呼ばれていました。
本記事では、そんなラヴェルの名曲、代表曲をご紹介します。
クラシックに馴染みのない方でも、どこかで一度は聞いたことがあるであろう曲も存在するので、ラヴェルの素晴らしい名曲の数々をお楽しみください!
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【モーリス・ラヴェル】名曲、代表曲をご紹介(81〜90)
ソナチネ 嬰ヘ短調 M. 40 1楽章 中庸にMaurice Ravel

モーリス・ラヴェルの作品で、嬰ヘ短調の持つ物悲しい響きの中に、ガラス細工のような繊細な美しさが光る曲です。
古典的な形式の中に豊かな和声が織り込まれている本作は、静かな旋律と細やかな装飾音のバランスが絶妙で、ラヴェルの完璧主義者としての一面がうかがえます。
1905年11月に公式に出版され、後にはバレエ作品としても振付けられるなど、音楽の持つ儚い世界観が多方面で表現されました。
悲しみに沈む心に寄り添うような曲想なので、内に秘めた感情を静かに見つめたい時に聴くのがおすすめです。
その構築美に心を委ねてみるのもよいかもしれません。
組曲『マ・メール・ロワ』より第5曲「妖精の園」Maurice Ravel

4本の手が織り成す音色の世界は、モーリス・ラヴェルのピアノ連弾作品でより一層美しく輝きます。
1910年4月のパリで初演されたこの童話がテーマの組曲は、子供のために書かれながらも深い音楽性を秘めています。
優雅な3拍子のワルツが奏でられ、幻想的な雰囲気が広がる本作は、ピアノ連弾ならではの豊かな響きと表現力で聴く人を魅了します。
荘厳で美しい旋律の中に、ハープやチェレスタのような繊細な音色を思わせるパッセージがちりばめられ、まるで夢の世界へ誘われるような感覚を味わえます。
連弾パートナーとの呼吸を合わせる難しさはありますが、息の合った演奏ができたときの喜びは格別です。
ピアノ連弾の醍醐味を存分に味わいたい方にお勧めの一曲です。
亡き女王のためのパヴァーヌMaurice Ravel

ピアノ作品の名作を聞かれると、多くの方は『亡き女王のためのパヴァーヌ』をイメージするのではないでしょうか?
本作は前衛的な音楽性で現代音楽に多大な影響をもたらした作曲家、モーリス・ラヴェルの名作です。
モーリス・ラヴェルは生前、この楽曲に対する評価を明言してこなかったのですが、晩年になってからはこの楽曲に対する特別な思いを述べています。
そういった背景を知ることで、より一層感動できるので、ぜひチェックしてみてください。
ドゥルシネア姫に心を寄せるドン・キホーテMaurice Ravel

1932〜33年の作。
管弦楽伴奏による声楽曲。
詩はポール・モラン。
もともと「ドン・キホーテ」という映画を制作していた映画プロダクションが劇中歌として作曲を依頼してきたのがきっかけです。
ただ、プロダクションは実は複数の作曲家に依頼していて、最終的に採用されたのはイベールの作品となり、ラヴェル作品は映画で使用されることはありませんでした。
しかしコンサート用作品として、また、ピアノ伴奏版で演奏されるようになりました。
三つの歌Maurice Ravel

無伴奏混声合唱のための作品。
「ニコレット」「3羽の美しい極楽鳥」「ロンド」から成ります。
1914〜5年に作曲。
作詞もラヴェル自身によるものです。
「3羽の美しい極楽鳥」の3羽の色は青、白、赤、つまりフランス国旗の色で、第一次世界大戦中に国を憂う気持ちで書いたことが表れる歌詞。
「ロンド」では妖精や魔女の名前が頻出する歌詞となっています。
【モーリス・ラヴェル】名曲、代表曲をご紹介(91〜100)
ステファヌ・マラルメの3つの詩Maurice Ravel

木管、ピアノ、弦楽四重奏の伴奏による声楽のための作品。
「ため息」「むなしい願い」「壺の中から一飛びに躍り出た」の3曲から成ります。
19世紀フランスの象徴派詩人の代表格マラルメは、広く音楽家にも影響を与えており「ため息」と「むなしい願い」にはドビュッシーも作曲しています。
マダガスカル島民の歌Maurice Ravel

1925〜26年の作。
作曲を依頼したアメリカ人のクーリッジ夫人からの要望のあった編成を受け入れ、ピアノ、フルート、チェロの伴奏による声楽曲です。
植民地生まれの18世紀の詩人、エヴァリスト・バルニーの詩をラヴェル自ら選んで作曲。
「ナンドアーヴ」「おーい」「休息ーそれは甘く」から成ります。
詩は、異国趣味もさることながら、反植民地支配の思いが込められたものとなっています。
おわりに
ラヴェルの名曲、代表曲をご紹介しました。
細部にまでわたる緻密さと、印象派らしい表現力、その融合による唯一無二の音楽を感じられたでしょうか?
ピアノ独奏曲が管弦楽版に編曲されている作品も多くあるので、ぜひそちらも聴いてみてくださいね。


